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空の辞典と色の辞典と。

このシリーズにはいろんな辞典がある。星、石、海、色。

パラパラとめくるだけでこんなに表現があるのかと楽しい。

これはどちらかと言うと歳時記をめくっている時の気分に近い。

こちらの本はカラー写真が豊富で文字だけの歳時記よりイメージがわきやすく見ているだけで楽しい。

季語というものの持つ力の大きさが感じられる。

ところで、僕は俳句や詩が苦手だ。

このブログを読んで下さる奇特な(失礼)方ならもう十分に伝わっているだろうけど、僕はなるだけ思ったことを言葉に変えていきたい性格だ。

だから行間を読むとか詩に込められた思いを感じる力が著しく劣る。

この番組の人気コーナー俳句の査定に出てくる芸能人の数々の名句(迷句)を見ていると、始めはただ笑っていたものの、俳句というものが全く古臭くない洗練された言葉遊びだと思い知らされる。

この番組で一躍有名になったのが、夏井いつき先生。

今や本屋さんの俳句コーナーに行けば著書であふれかえっている。

僕は俳句の世界には疎いので、先生がどのランクに位置する人なのかは知らない。もしかしたら、面白おかしく取り上げる俳句の扱いに(実際に見ると決してそうではなく真面目なものだけど)疎ましく思う方もいるかもしれない。

しかし、国語の授業で習った何だか堅苦しい俳句の授業よりは断然に面白く、そして多くの人に俳句の面白さを伝えているという意味でこの番組の貢献度は高く評価されてもいいと思う。

なぜなら、俳句に英語を使ってはいけない、五七五を守らなければいけない、難しい言葉を使わなければいけない、知識を持っていないと書けない、といった僕が持っていた偏見はことごとく吹き飛ばされていったのだから。

テレビ画面に合わせた五七五の区切られた文字、マーカーで容赦なく入る添削に毒舌の数々。

しかし、添削されてみると、なんとまぁステキな句になるから不思議。たった一字直すだけで、語順を変えるだけでこんなに変わるなんて驚きの連続です。

しかも時間をかけて添削していても、急にスタジオにいる詠み人本人の伝えたかったものを聞いて即興で直しを入れるなんてスゴすぎます。

どれだけ引き出し持ってんだろう。

そしてさらに驚くのが、昨日まで自分と変わらない凡句しか詠めなかった芸能人たちの努力と奮闘ぶり。

名人に認定された人たちの句はもう僕には全く理解できないレベルにまで到達していて、勉強する楽しさを教えてくれる。

知識があっても映えない俳句もあれば、発想だけで押し切ってしまうその人にしか詠めないうなるような名句を目にして、楽しく拝見している。

俳句というのは日本語の様々な表記があってこそ成立する手軽ながら奥深い遊びだなぁと感心しきり。

俳句のコーナーだけをまとめて先生の解説がうまく足されたブルーレイボックスが出たら絶対買っちゃいますね。

興味がある方は一度見てみて下さい。

雷って、雨と田なんですね。情景が浮かびます。

俳句のマネごとをした過去の記事はこちら↓


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