見出し画像

独立大学院設立20周年企画

言語教育の改革には、積極的かつ先端的な考え方を持って大胆に取り組んでいくリーダーたちが必要である。中高の現場の教員たちは、日常の教育活動や関連業務などでオーバーワークぎみで、研究活動がほとんどできないとか言われている。もちろん、そんな中でもうまく時間管理をし、現職教員向けの多様な研修会に参加して、新しい知識の習得と技能を磨き、活躍している教員も日本国中にいることは言うまでもない。
 本研究科(言語教育情報研究科)は2003年度より言語教育コース(英語教育学プログラムと日本語教育学プログラム)と言語コミュニケーションコースでスタートした。小生もその設立当時から参画し、情報理工学部にて本務を持ちながら、同時に言語コミュニケーションコース所属の兼任教員としてM2ゼミ指導も含め、活動をしてきた。2017年度で教授職での定年退職し、2019年度でゼミ担当を修了し、2021年での特任教授の退職をした。現在は授業担当講師(非常勤講師)として、学部のアカデミック英語科目や国際教養科目(Nonverbal Communication)に加え、本研究科でも前期に英語教育学4(電子教材作成演習)、後期に言語コミュニケーション(異文化コミュニケーション)を教え、まだ教壇に立ち続けている。
 本研究科に関わって、あっという間の20年であったといえるが、2024年度からは文学部の言語コミュニケーション専修から高度な研究実績を持つ3人の先生方が加わり、新規カリキュラムとなるので、一段と発展していくものと思うこと。個人的には担当するM2ゼミがなくなり、大学院教授会にも出席しなくなり、本研究科との関わりは週1コマの授業担当のみであるので、寂しさを感じている。さらに来年度は後期の担当授業は新規の教員に交代されるので、前期のみ担当となるので、個人的には多分最後の貢献になるやもしれない。これも時代の流れであるので、致し方ない。
 11月26日(日)に20周年記念企画がハイブリッド・スタイルで実施され、午前は英語教育学プログラムと日本語教育学プログラムの模範となる修了生たちで大学教員をしている2グループの教員たちがAIも取り組んだ最新の教育実践を報告してくれた。午後は元京都大学教授で元国立国語研究所の名誉教授の田窪行則氏が「大規模言語モデルと日本語の未来〜方言はどうなるか〜」の演題で記念講演がなされた後、2024年度から加わる新規専任教員3名の紹介がなされた。
 夕方には同窓会主催で修了生で関西大学教授によるAIによる言語教育と研究に着いての講演会があり、有意義な情報を得られた。その後場所を変え、焼き鳥のコース料理を賞味しながら懇親会に参加し、楽しいひと時を過ごせた。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?