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20年前に書いた文章が今でも、というか今だからこそ価値がある

今週はエクスマオンラインセミナー ベスト盤3枚組です

新しい週が始まりました。
今週はエクスマオンラインセミナーが3回あります。
エクスマセミナーベスト盤3枚組みたいなセミナーです。
ぜひ、エクスマセミナーに来てくださいね。
このブログから詳細をみてね。⠀
【募集中】エクスマ名作事例 オンラインセミナー
6月22日 24日 26日 毎回21時から22時30分

参加料は各回 3,300円(3,000円+消費税)

2001年8月に出版された、僕の最初の本。
「モノを売るな!体験を売れ!」
もう20年前になるんですね。

でも、今読んでみても、古くない、っていうか、今こそこの視点が大事なんだと思う。
モノではなく、体験をうるという「エクスペリエンス・マーケティング」の考え方は、コロナ後のビジネスでは必須な考え方になっていくと思う。

この本の中でこういうことを書いています。

銀座カルティエ事件

時は数年前のクリスマスイブ。
場所は銀座、カルティエブティック本店の前。
若いカップルが言い争いをしています。

若い娘「ここじゃなきゃダメなのぉ〜」
若造「どこで買ったって同じジャン」
若い娘「ちがうのぉ〜」
若造「別にここじゃなくてもいいジャン。同じモノなんだからさ」

私は興味をもち、こっそり耳をダンボにしました。
どうやら彼は、彼女にカルティエの「タンク・フランセーズ」という時計を、クリスマスプレゼントに買ってあげる約束をしていたようなのです。
タンク・フランセーズというのは有名な時計です。
知的でシンプルなデザイン。
とってもお洒落で、さりげなく存在感を主張していて、持っている人のセンス良いライフスタイルを表しているようなモノです。
カッコイイビジネスウーマンがつけてると、しびれちゃいそうな時計なのです。
これは定価だと、だいたい30万円くらいします。
よりによってこの若造は、そんな時計を、知性のかけらもないような、どう考えても似合わない茶髪の若い娘に買ってやろうとしているのです。

神をも恐れぬ行為! 大胆不敵!
豚に真珠、猫に小判。

いや〜「種の保存」の本能とはいえ、スケベ心というのは時として、男性にとんでもない決断をさせてしまうものなのですね〜。

話のつづきを聞きましょう。

若造「だってさ、○○で買うとさ、七万五千円は浮くんだぜ。そうすりゃ一緒に温泉旅行にだって行けるジャン」
若い娘「いやなのぉ〜」

話がかみ合いません。
○○というのは、ジャングルのような商品陳列と、深夜営業で有名なディスカウントチェーンです。
どうも彼は彼女の欲しがっていた時計を、そのディスカウントチェーンで、定価よりも安く見つけてきたようなのです。
それで買えば、カルティエで買うより七万五千円浮く。
その浮いたお金で、一緒に温泉旅行に行こうと言っているのです。
でも彼女はひきません。

若い娘「だってそんなところで買ってもらったなんて、お友達に言えないよぉ」
若造「何言ってんだよ。同じモノなんだから、安く買ったほうが得ジャン」(もうかなりイライラしている)
若い娘「ちがうのぉ〜」(泣き出す)

あーあー、とうとう泣かせちゃった。

彼は何故彼女がカルティエブティックにこだわるのか、まったくわかっていませんでした。
また、彼女のほうも、自分がどうしてディスカウントストアで買ってもらった時計が嫌なのか説明できません。
とうとう彼らは最後までかみ合いませんでした。

きっと今頃は別れてしまっているでしょう。

さて、あなたはこういうタイプの女性が好きですか? 嫌いですか?
好きでも嫌いでも、それはどっちでも良いのです。
こういう女性が好きとか嫌いとか、温泉に行くべきだとかいう話しで終わってしまうと、今の消費の本質を見落としてしまいます。
このエピソード、実はとっても重要な「教え」を含んでいるのです。
それは、

「こういう男性ばかりだからモノが売れない!」

ということです。

え? わかりませんか?

では質問です。
彼女は本当にタンク・フランセーズが欲しかったのでしょうか?

どうでしょう?

ま、確かに欲しいでしょう。
しかし正確に言うと彼女は、

「カルティエのタンク・フランセーズという「モノ」としての時計が欲しかったのではなく、クリスマスイブに、彼と一緒にカルティエブティックに行って、ゴージャスな雰囲気の店内で、女性店員が恭しく接客してくれ、白手袋でケースの中から出してくれたタンク・フランセーズを買うという、「体験」が欲しかった」

ということです。

伝わってます?

もっと単純に言うと、彼女は一見「時計」が欲しいように見えますが、実はそうではなく、ある種の「体験」が欲しかったということです。

そうです、この「体験」が欲しいということを理解できないと、モノが売れないのです。
そこで笑っているあなた、あなたもこの男性と同じかもしれませんよ。
世の中の多くの企業やショップ、レストランなどが、このカップルの男性のように、彼女の本当のニーズがわかっていないのです。
だからモノが売れないって話しですわ。

「モノ」を提供しているのではなく「体験」という視点に立って考えてみると、いろいろなことがわかってきます。

これが「エクスペリエンス・マーケティング」です。

さあ、体験を売るという視点を持ちましょう。
そして圧倒的な売上をあげましょう!

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セミナーの中で昔よく使っていた事例です。
名作事例だな〜

というわけで、今週実施するオンラインエクスマセミナーは3つのテーマで「名作事例セミナー」を実施します。

6月22日(火曜日)
【モノを売るな!体験を売れ!】
6月24日(木曜日)
【つながりで売る法則】
6月26日(土曜日)
【売れる!コトバ】

エクスマセミナー常連の人も、初めての人も参加してくれたら嬉しいです。
Zoomのオンラインで実施。誰が参加しているのかは、参加者さん同士はわからないようになっています。
夜だから、参加しやすいしね。
このブログから詳細をみてね。⠀
【募集中】エクスマ名作事例 オンラインセミナー
6月22日 24日 26日 毎回21時から22時30分

参加料は各回 3,300円(3,000円+消費税)


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