宝塚記念デー WIN5

どうもみなさんお久しぶりです。
競馬に充てる資金が尽きかけたので一時的に引退していました。生活に影響が出るほどはさすがにやりたくないしね。

ただ今週は宝塚記念ということでWIN5をやります。
なので、宝塚記念以外のWIN5対象レースは勝てるだけの力があるかどうかに焦点を絞って予想する。
週末は特に雨予報ということもないのですべて良馬場で予想。


甲州街道S

WIN1から難関すぎる。1600mダート戦のハンデ戦。歴史的にはここ2年でこの東京10Rに組み込まれたレースで過去データは2戦だけ。ちなみにそれ以前は夏至Sという形で東京10Rに組み込まれたり、なかったり。条件も1400mだったり1600mだったり。ひとまずここは過去2年の甲州街道Sとダート1600mで行われた夏至Sの傾向を見るが、この時期はほとんど重馬場での施行になってしまうので今週末のダートとは条件が異なりそう。参考にできる条件がここ2年の甲州街道Sと2017年の夏至Sのみで、他の年は全て重馬場やら雨やらでラップが全く異なるので参考外。3コーナーに入るところから下り坂で残り3Fまでは平坦となるのでここで加速して最後は上るというかなりのスタミナを要するコース設計になっており、パワーのない差し馬は基本的に台頭できない。基本的にダート馬は大型だが、差してくる馬はパワー系とみてよさそう。また、この3年に限ると逃げ馬が台頭しており、比較的逃げ馬が有利なレース。ダートにありがちではあるが、後方からは届かないことが多い。東京だからという理由で差し馬を脳死では選ばない方がよさそう。差し馬だと上りは良馬場で35秒代後半を出せないと届かない。ニュートンテソーロが4コーナー8番手から上がり35.9秒で3着に入っている。一方で逃げ馬は人気薄で穴をあけており、2年前はシホノレジーナがアタマ差の2着、去年はメイショウマサヒメが7番人気で逃げて1着。逃げ馬には要注意。基本は前残りで考えたい。

ヴァーンフリート
リオンディーズ産駒ながらダートも良く走る。リオンディーズ産駒はダートがダメというのも一概に言えないのかも。前走は青梅特別1着で東京マイルは2-1-0-1で馬券外は4着のみ。ただし近2走の1着と2着は稍重馬場で芝を走っていたことからも高速ダートの方がよさそう?砂をかぶるのが苦手で内枠だと成績が悪くなりがちだが、ここ2走は内枠でもレースができている。だんだんと慣れてきてたようで前走は直線で馬込から抜け出して1着。稍重でいつもよりも砂が飛ばなかったのかも?昇級戦で56kgだが、コンスタントに使ってきて中1週で昇級戦。前走は前半も後半も今回のレースの平均よりも遅く、昇級して即通用とはいかないかも。詰めて使っているのも気になる。

エーティーマクフィ
前走は昇級戦で2着。1400m中心で今回が初めての距離延長。マクフィ産駒であることを考えると距離延長はあまり歓迎できないが、ダート適性は高く、砂をかぶっても平気。外々を回されてのレースでも鋭く伸びたのは評価。3着とは3馬身以上の差をつけているし、相手は里野テンペストでダート3連勝中。強い相手だった。芝のレーsだが、1800m、1600mに出て最後が甘くなる辺り、距離が長い。1400mがベストか。前走よりも斤量が1kg増えて距離も1F延長。上がりも35秒台は出したことがなく、少し不安。

クラードベラド
3勝クラスは2戦して15着、16着。3走前に船橋で勝ち上がって3勝クラス入りしているので単純に力が足りていないか。2走前は不良馬場で時計が足りず。前走は良馬場の2100mだったが、4コーナーで退いて終わる。距離が長かった。ここはさすがに頭はきつい。

グリュースゴット
前走が昇級戦で立夏S。東京ダート1600mで走って11着。ポジションは悪くなかったが、中1週でのレースでいきなりとはいかなかった。斤量は据え置きで1カ月以上の休みを経てどのくらい立て直したか。東京マイルは走り慣れていて、適性は問題ない。ただしヘニーヒューズ産駒で上積みはあまりなさそう。3走前に連闘で疲れがあったというコメントがあったし、あまり使い詰めるのはよくなさそう。2勝クラスは割と楽勝だったし、時計のかかるダートで標準時計。それよりも3kg軽い斤量ならワンチャンあるかも。いきなり頭は厳しいかもしれないが、前走が使い詰めたということを考慮すると巻き返しはある。

サクセスローレル
今回が昇級戦で前走は東京マイル1着。発馬が決まって先行有利の流れに乗り、叩き合いを制して1着。タイムは平凡だが前々で楽に競馬できているのが勝ちパターンなので今回と条件は合う。斤量も軽い。3勝クラスの流れに乗れるかどうか。

サトノルフィアン
前走が立川特別1着。雨で稍重の馬場だったが、2番手キープで直線はマッチレースを制しての1着。ただし、雨で稍重の馬場の割に時計は標準だったし、タイムは微妙。超スローペースの前有利な展開が向いた。クビ差2着のビーアイオラクルは次走で3着だし、3着のエピックジョイも次走で2着と2勝クラスで好成績は残すものの、勝ち上がれてはいない。また、ダートで良馬場の経験がなく、逃げて粘れるかは微妙。特にタイム面から言えば3勝クラスで逃げても足りていないのでペースアップがきついかも。

シャチ
アタマで来たら事故。

シャンブル
初ダート。砂をかぶるとどうなるかもわからないし、適性不明。ペースが流れるような展開で逃げられれば。

スズカデレヤ
良馬場だと厳しい。

スズカマクフィ
前走は芝の下関Sで10着。出遅れたし、まあそもそも適性外。馬体も小さいし、パワーのいるコースだと厳しいか。また1600mは厳しいか。ゲートを出ないために昔は中距離を使っていたが、本質的には短い距離に適性がある馬で1600mは歓迎とは言えない。

スペロデア
前走はハンデ戦の高瀬川Sで1400mを走り、13着。出脚が鈍く、差し脚が届く展開じゃないと厳しいか。斤量51kgは魅力的だし、調教も良く動く。3勝クラスは中距離ばかりで1600mは1回だけ神無月Sで走って7着。この時は逃げる競馬をしており、逃げ粘れず。実際2勝クラス勝ちは逃げて楽勝だったし、エルムSを0.4秒も上回る好時計。単騎で逃げさせると十分に通用する能力はある。神無月Sは若干の出遅れで推してハナに立ったのが良くなかったか。東京マイルは最後が甘くなってしまうあたり、直線の長いコースが合わないのかも。あとはペースの問題か。52kgで2勝クラスを勝っているので51kgの今回は十分に通用してもいいが。あとは坂が苦手なのかも。楽に逃げさせられたらちょっと怖い。

スリートップキズナ
初のダート。キズナ産駒でダート自体は血統的に走れる。ただ昇級してからの芝のレース2戦とも後方からいいレースが出来ず。そもそも2初クラスは前~中団でレースする馬だっただけあって、ここ2戦の出遅れやら後方からの競馬は自分のレースができていないだけなのか。パワーはあるし、前々で砂をかぶらないようにレースすると少し怖い。外枠希望。

フルヴォート
前走は東京ダート1400mの鎌倉Sで6着。時計面に限界のある馬で3勝クラスでは時計が足りていない。最近はスタートが鈍く、うまくレースができていない。1600mへの延長がどう出るか。

ライラボンド
前走は薫風Sで15番人気3着と超ド級の穴を空けた。イレ込みやすい馬で前走も前の壁がなくなってからは力み加減でしぶとく伸びて3着。4番手追走からで時計も詰められた。地味に東京マイルの成績は良い馬で東京が合うのだろう。ハイペースでもしぶとくというスタイルが合っており、前走から何か掴むものがあれば怖い一頭。斤量も2kg軽くなる。

リトルクレバー
ダートで2勝クラスまで上がったが、勝てずに芝に転向。そこから2戦目で勝ち上がり、3勝クラスで足止め。東京経験もあまりないし、ダート2勝クラスも勝てていなかったことからここは厳しいか。スタミナが足りていないのかも。前走は休み明けで馬体重+10kg。もともと叩き良化型だけあって、馬体重を減らして来たら要注意。

ワールドタキオン
中央を1戦で骨折して引退し、地方へ。着実に力をつけて地方で勝ち上がってから中央に再転入して1,2勝クラスを連勝。ポジション的にも前方集団で競馬するタイプで合っている。が、福島や新潟でローカルの競馬場での話で中央に戻ってきてどうか。坂に対応できるか。ただ1,2勝クラスともに後続を突き放す強い勝ち方をしており、底を見せていないのは魅力。ハイペースのレースでも3番手追走で上り最速。さすがにここで軽視する理由はあまりないが、東京がどうか。馬格を考えると問題ないと思うが。

WIN5を1点で買うなら
◎ワールドタキオン

他に印をつけるなら
〇スペロデア
▲ライラボンド
☆グリュースゴット
△ヴァーンフリート、エーティーマクフィ、サクセスローレル、スリートップキズナ、リトルクレバー

△はWIN5なら買わないかなという馬。比較的前が有利なレースなのでワールドタキオン1点でも良さそうなものだが、スペロデアの逃げはちょっと怖い。あまり差し馬には食指が動かないレースで、そもそも今回のメンツだと差し馬の上りが足りていない。比較的前々の馬を狙っていきたい。3着にヴァーンフリートとかエーティーマクフィあたりがしれっと入りそうな感じ。

花のみちS

定量戦の阪神1400m。芝スタートで最初の直線距離が長く、最後の1Fまで平坦と下り坂。息の入るポジションがないため、持久力勝負になる。逃げ馬は目標にされやすく、あまり勝てないコース設定。去年はローウェルが1番人気で目標にされて2着。花のみちSは今年と去年はダート1400mだったが、ころころ距離が変わる。時期的に良馬場で行われることが少ないが、今週末は良馬場になりそう。過去のこの時期で行われた良馬場でのレースをピックアップするともれなく超持久戦の前傾ラップ。持久力ラップを得意とする馬を狙っていきたい。阪神1200mよりも持久力が問われるので1600mで好走した馬はあんまり。むしろ距離延長を狙いたい。東京1400mよりも中京1400mや京都1400mで好走している馬がねらい目か。

アメリカンファクト
前走は麦秋Sで15番人気の単勝288.6倍2着というとんでもない大穴をあけた。1400mは若干長く、後方待機で前がつぶれたという展開が良かったのか。ただ前走のラップが今回と合致しているのが怖い。過去に安芸Sで2着だったこともあったし、阪神1400mは比較的成績がいい。前走の調子が怖い馬。

イフティファール
3勝クラスは2戦して4着、5着。2走前に阪神1400mを走ったが重馬場で4着。前走は東京ダート1400mだったが、ワンペースでギアアップできず。東京ダート1400mよりは阪神の方がよさそう。持久力のある馬なので阪神1400mがベスト。2走前は重馬場で時計が速すぎたか。キズナ産駒で血統背景も合っているし、良馬場で再度。

エターナリー
掲示板レベルで勝ち切るまでは厳しい。

スウィートプロミス
前走は謎の千直。2走前は阪神1400mで10番人気1着。輸送が苦手と思われていたが、砂の被らない位置で逃げ馬の後ろというのが良かった様子。ただ逃げるとおそらく厳しい。距離的にもぎりぎりか。ただしモーリス産駒で成長力には期待できる。2勝クラスは2馬身差の圧勝だったが、不良馬場。良馬場でどうか。最後の1ハロンで止まるかも。2勝クラス勝ち上がりもやや低レベル戦で期待値は低い。

スプラウディング
3勝クラスは2戦して9着、3着。2走前は阪神1400mで中1週に重馬場で昇級戦と厳しい条件。集中していなかったようだし、2勝クラス勝ち上がりも遊んでいたとコメントがあるように、勝ち切らないタイプか。前走は麦秋Sで東京1400mだったが、同型相手に引けを取らず、厳しい競馬の中でも3着とめどを立てる。辛い競馬だったし、麦秋Sといえばアメリカンファクトがとんでもない穴を空けたレース。そこで展開が向かないながらもこのレースができたのなら今回は問題ないか。番手追走が理想。

スミ
前走は昇級戦で新潟1800m9着。牝馬戦だったし、2初クラスも牝馬戦。中距離中心でこの距離短縮はペースが合わないだろう。

タイキスウォード
前走は京都1400mで重馬場のなか後方から伸びるも7着まで。転厩緒戦もあったが、展開次第な馬。3走前のフェアウェルSは3着に入ったが、前がきつい超ハイペースラップで展開も向いたか。4走前の阪神ダート1200mは久々のダートで太目残りも後方から追い込んで3着。展開が合っても3着くらいに据え置くのが理想か。1400mも良馬場も歓迎しにくい。

タガノペカ
前走は阪神1400mの2勝クラスを勝ち上がり、昇級戦。気性難で難しいが、能力は高い。前走は中位から初めて直線は伸びてしっかりと1着。タイムも通用するレベルだし、まじめに走ったら怖い馬。位置取りも悪くはない。

テーオーステルス
前走は東京ダート1400mの稍重で7着。久々の分もあったが、逃げて一杯になった。2走前は中京で基本的には左回り専用。と思いつつも右回りで3歳1勝クラスは勝っており、右回り自体は問題ない。右回りは1勝クラスで1-1-0-1。叩いて2戦目で期待もできるし、前走よりは上積みがありそう。ゲート注意。

トーセンアラン
3勝クラスは6戦して全て馬券外。1/28以来のレースで2勝クラスの勝ち上がりは中京1400m。昇級戦は阪神1400mで揉まれないポジションを確保したが、手前もかえず、案外な結果。2勝クラスは完勝だっただけに残念な内容で昇級戦でも1番人気だったのに10着と惨敗。2戦目もパッとせず。集中力やメンタル面に問題がありそうで揉まれ弱さもあるし、あまりここでは強気になれない。内枠なら尚更良くない。

マニバドラ
最初は芝だったが、ダートに転向してから3-1-1-1で馬券外も4着と大崩れはしていない。ただし1400mはギリギリで阪神1400mなら合うかも。勝ち上がりは1200〜1400mで先行してスピードが落ちないという競馬が得意。前走の小金井特別は1400mだが、余裕の1着。クラスが上がって1400mだとどうかというところだし、芝スタートで速い時計が求められると厳しいかもしれないが、適性は悪くない。超持久戦も得意だろう。3歳馬で斤量が55kgなのも良い。

メイショウオーギシ
3勝クラスは3戦して全て馬券外。2勝クラスは3.5馬身差のいい勝ち方をしたが、3勝クラスでは微妙。右回りよりも左回りの方が得意そうでこの条件で特筆すべきことはない。2走前は休み明けで前走は発馬で躓く不利。前が潰れないと厳しく、決め手に欠ける。

メモリーエフェクト
初ダート。前走は阪神マイルで8着。芝で結果が出ないのでダートに移ってきたという感じで能力的にはダートのほうが楽だろう。芝では好走できず、ダートに来てワンチャンという感じか。決め手がないので芝は苦手。超持久戦の極端なレースでいきなり頭派とは考えにくいのでここは軽視で。

モズリッキー
3勝クラスは4戦して0-2-0-2。昇級戦は最内枠で揉まれ弱さが露呈して16着。砂被りも苦手。ただ2勝クラスは外外を回りながらも強い勝ち方をしており、しかも阪神の1400m。3走前も阪神1400mで外枠からこの馬のレースをして2着。勝ち馬が止まらなかっただけでいい脚で差してきた。2走前は阪神1400mの重馬場でやはり砂をかぶってふわふわとした。惜敗ではあるが、砂被りは避けたい。前走はふ良馬場でうまくレースをしたが4着まで。コースの位置どりの差があったかもしれないが、速い時計決着の方が良さそうでスタミナの要求される馬場だと厳しいかも?トランセンド産駒だけあり、過度な期待は禁物。

ラヴケリー
ダート戦は1-2-2-0で馬券外はなし。本質的には1200mがいいようだが、持久戦は得意。ただ出遅れがあったり、届かなかったりと頭になるには少し物足りず。1400mだと距離が長くて1着は取れないかも。

ワイドカント
レベル的に厳しい。

というわけで印は
◎マニバドラ
○スプラウディング
▲イフティファール
☆タガノペカ
△アメリカンファクト、テーオーステルス、モズリッキー









大沼S

函館ダート1700mは小回りの2周回るコース設定でほぼ平坦コースではあるもののスタートしてから1コーナーまでは329mある上に下り坂となり、テンは速くなりがち。向こう上面から3コーナーに向けては約4mの勾配を上りつつ、最後はほぼ平坦の直線260.3 mでJRAで最も短い直線となる。また、コーナー角はローカルの競馬場では中京競馬場と同じ程度の角度で小倉、福島、新潟のダートコースと比べると緩く設定されている。平坦かつ中京ダート寄りということを考えるとある程度3~4コーナーから捲る展開は可能なコース設定となっており、逃げ先行が必ずしも有利というわけでもなさそう。さすがに追込みが頭まで来るのは厳しいが。
というのを念頭において予想する。

ちなみに過去10年で行われた大沼S(札幌開催は除く)は良馬場~不良馬場で施行されているが、不良馬場開催の2020年を除いて8回は2着以内の馬は4コーナー通過が4番手以内の馬となっており、特に逃げ馬はほぼ毎年馬券に絡んでいる。また、道中は後方でも3コーナーから捲っていって4コーナーで先頭集団にいる馬も結構来ているので長く良い脚を使う馬も重視しておきたい。
ポイントは
・コーナリングがうまい(ローカルの競馬場で好走歴がある)
・先行馬または長く良い脚を使えて3~4コーナーで先頭集団に立てる馬
を中心に考える。

アオイクレアトール
ここにきて初ダート。正直こういう馬が一番判断に困るのだが、この馬の守備範囲は1600mまで。稍重以上のレースで3勝しており、不良馬場のベゴニア賞でも3着という実績があるように時計のかかる馬場や渋った馬場だとよさそうでダートはむしろ合う可能性はある。ただ、近走は前に立てていないし、芝のオープンクラスだとレベルが合っていない。いきなりダートで1着は考えにくい。砂をかぶるようなポジション・枠だとなおさら軽視。

アドマイヤルプス
時計面に限界があるので重賞だと通用しないが、それでもフェブラリーSは5着と健闘。ただし、それもやはり1.36.4秒で武蔵野Sと同じ時計。それ以上の時計は望めないし、活躍も東京競馬場ばかりで札幌競馬場のダートで骨折明けに1勝クラス3着の実績があるだけでそれ以上の小回りの経験はない。近走ブリンカーをつけているが、やはり同じくらいの時計。前走は前の馬が厳しい展開ではあったようだし、リステッドレベルなら通用はするが、抜けて強いわけではない。小回り適性に疑問があり、ヘニーヒューズ産駒故に能力的な上積みもあまり期待はできない。オールダートも久々で出足がつかないかも。またかつて1800mの中山ダートを走ったときは距離が長く、4着。それよりもクラスが上がってペースも上がると考えると函館ダート1700mの適性があるとは到底言えない。

イバル
ここ最近のレースは全て後方からの競馬で芝スタートが良いらしいし、左回りの方がいいのだとか。今回特に買いたいと思える要素はない。距離も不安。前日の阪神で行われる天保山Sにも登録。距離やコースを考えるとこっちが本命か。

オディロン
オープンクラスで2戦して6着、11着。2走前は名古屋城Sで稍重ダートの1800mだったが、厩舎コメントからも物足りなさは感じるとのこと。また、得意の中京でのレースだったが、直線の坂で脱落した。オープンクラスの速い時計に対応できていない様子。1着のルコルセールからは0.9秒離された6着。前走は東京2100mのブリリアントSで11着。小雨の降るダートだったが、中位で一杯になった。単純に距離が長そうで、この距離も試してみたかったとのこと。理想は乾いたダートだったので雨もあまりよくはなかったか。1800m以下のレースは2022年の青竜S以来で1600mは忙しかった様子。得意コースも中京1800mで坂のないコースの1700mはいささかペースが速いか。ここ2走は前に行けていないし、オープンクラスかつローカルで平坦コースのペースに合わないと厳しい。

キタノリューオー
オープンクラスは3戦で10,5,11着。3走前のグリーンチャンネルカップは昇級緒戦ですこし疲れもあったし、レコード決着でさすがに厳しかった。2走前は総武Sで中山1800mで走るも5着。5か月の休養明けで立て直したし、4コーナーで先頭との距離を詰めた。上がりも最速でコーナーが4つの条件も良かった様子。硬さもあったし、上積みは期待できる。前走はアンタレスSで11着。重馬場で時計も速すぎた上にG3という条件はさすがに厳しかった。
3走前はレコード決着、前走も重賞で重馬場という条件で適性外。2走前は前が楽な流れでもしっかりと差を詰めて0.2秒差の5着。ポジションが心配ではあるが、リステッドの良馬場条件なら見限るのは速いと思われる。ただし、3勝クラスの天の川Sで初めて小回りのローカルを走ったが、ポジションを意識して前に行くも、10着。その時のコメントも終いを活かす方がいいという感じであまりローカルには向かないのかも。それでも良馬場で時計のかかる展開ならよさそうだし、何よりも中山での好走歴が結構あるため、中山と同レベルのコーナー角だとコーナリング自体は問題なさそう。

セキフウ
斤量が59kgな上に気持ちに問題を抱えている馬。集中力がなく、後方からのレースが多い。末脚はあるが、距離延長はあまり歓迎できない。ここは軽視妥当。

ダノンファスト
オープンクラスだと福島民友Cで1着があるのみで、それも2年前のレース。ただ近走は掲示板に載るくらいの走りはできており、3着くらいならありそうな馬。前走は吾妻小富士Sで4着。この馬の競馬は基本後ろからで4コーナーも基本的に後方。函館だと届かないと見る方がよさそう。3着固定がベストか。前の崩れる展開が良いので、函館とは適性が真逆。

ディアセオリー
オープンは3着まで。重複で天保山Sも登録。2,3勝クラスを連勝したときは先行馬で前々で競馬していたのに対して、ここ最近は後方からの競馬になっている。しかも上りも別に速いわけではない。前走のあ貼る手気Sは大外から追い込んで6着に来ているものの1着からは1.3秒差。2走前の名古屋城Sはリズムも悪く、久々に先行しても12着。3走前のポルックスSは発馬で接触して後ろから。本来はやはり前々でしぶとい競馬をしたいだけに、このような形は合わないのだろう。4走前は師走Sでクビ→クビ差の3着。中山ダート1800mでペースが速くても中団前目のインにつけて4コーナーは狭いスペースを割って一旦先頭に立つかなりいい内容の競馬。5走前の霜月Sは東京ダート1400mと適性からは外れるし、距離も短かったが、3着。しかもスタートで躓いての内容だし、初めてにしては上々の内容。若干の気難しさを持つもののスタートを決めて前に出ることができればしぶとく競馬をできそう。距離も1600~1800mがベストとのことだし、どちらかといえばこっちが本命?小回り適性は微妙だが、中山での好走歴を見ると函館ダートはこなせそう。決め手に欠けるが、それも函館なら問題はないか。どのくらいの人気になるかはわからないがハマれば頭まであっても良い。ちょっと時計が足りなさそうでもあるけど。良馬場は好条件。

ハセドン
青竜Sで勝っているし、バレンタインSも1着。オープンクラスでは問題なくやれるだろう。ただし、この馬の場合は前で競馬ができないので届くかどうかが心配。取りこぼしての2,3着はあり得る。どうあがいても東京向きの馬でローカルはあまり合わない。距離延長もあまり歓迎できないタイプでコーナー4つの競馬は合わない。長く良い脚は使えるが。あとはモーリス故に4~5歳あたりから一気に伸びしろがあるので馬体重が増えていたら要注意ではある。ただここは叩きかなという印象。

ブラッティーキッド
函館の1700mで2勝、札幌も1勝しており、エルムSも4着という内容からもわかるようにローカル巧者で函館ダート1700mは得意コース。前走は武蔵野Sで14着だったが、レース前にイレ込んでいた李、芝スタートや緩急のつく流れも合わなかった。函館のように最初に下り坂で一定のペースで走らされる展開の方が合っていそうで半年以上ぶりのレースになるもののここに照準を定めてエルムSへ向かいたいのだろうと思う。ここは頭まで狙いたい馬。かなりズブくて癖があるので鞍上が継続して水口なのも良い。軸にするなら圧倒的にこの馬かなと思う。

ペプチドナイル
近走は2000m前後ばかり走っており、結果が出ず。前走はブリンカーが利きすぎていたし、展開が不利の7着。2走前のアルデバランSは直線で接触して伸びきれずの4着。大外枠の不利もあったし、それでも前々の6番手で運んだのはいい内容。3走前はカノープスSで6着。直線は前をかわせそうな手応えだったが、いっぱいいっぱい。稍重のダートで若干時計が速かったか。1700mは初めてだし、ローカルの競馬場も初めてではあるが、コーナー角で言えば中京で走れているので問題はない。右回りも問題ない。距離が問題。ただ前々で運べる馬なのでここは好走の余地がある。前走効きすぎたブリンカーをどうするか。

ボイラーハウス
天保山Sと重複登録。距離も1200mが中心で1400m以上の経験はなし。距離は間違いなく長いだろうし、天保山Sが本命か。

メイショウチタン
色々と重複登録しているが、おそらく本命はパラダイスS。前走は初ダートで11着だったが、まあ適性はないでしょうね。

メイショウユズルハ
このメンツだとこの鞍上の技術とこの馬の能力で評価は上位。前走は京都ダート1800mの平城京Sだったが、3着。気の悪さがある馬で極端な競馬をした様子。直線は後方から一気にという競馬で末脚はかなり切れる。逆に言えばローカルの小回りでは微妙な脚質。ただし、これは極端な競馬をした例であり、この鞍上が函館のレースで黙って後ろにいるとは思えない。事実、2走前の仁川Sは前方でのレースになっているし、好位から伸びずの8着だったが、それでも稍重で時計の速いダートも良くなかったか。京都は時計がかかるダートだったし、3勝クラスも良馬場の方がよい成績。後方からでも捲ってきそうな馬でここは軽視したくない。

というわけでここまで見てきたが、印をつけるのなら、
◎ブラッティーキッド
〇メイショウユズルハ
▲キタノリューオー
☆ペプチドナイル
△ディアセオリー

という感じ。人気どころのアドマイヤルプスやハセドンは脚質やローカルでの競馬ということで軽視。
WIN5を買うのなら、◎~☆は押さえておきたい。1点なら◎だけ。能力を考えるとハセドンやアドマイヤルプスもこのレベルは通用するので余裕があれば買っても良いかもしれない。自分が馬券を買うのならこの2頭は外す。

パラダイスS

オープンクラスのハンデ戦で東京1400m。スタートは向正面で緩急のあるコースになっているため、ハイペースにはなりにくいが、東京競馬場で行われるレースにしては持久力を問われる流れになりやすい。ペースも落ち着きやすいので決め手のある馬の方が台頭しやすい。過去10年で見ると比較的前の馬が残っており、2年前のドスロー展開のキルロードや去年のリフレイム。2019年は4コーナー3番手のショウナンライズ1着、軽斤量ツーエムマイスター2着、2018年はショウナンアンセムとロードクエストが4コーナー1,2番手からそのまま1,2着。2017,2016年も逃げ馬が逃げ切っており、スローペースの前残りという展開になりやすい。過去10年の良馬場開催でドスロー前残りだった2021年を除くて33ラップ (2022, 2016, 2015, 2013)は平均-0.7秒で持久力を問われる流れになっている。その証拠に最後の1ハロンの平均は11.9秒と平坦な200mにも関わらず、最も時計が掛かっている。
例年の良馬場でのパラダイスステークスは前半の上りで多少時計が掛かるもののほとんどラップの緩みはないまま4コーナーを迎えて一気に加速して最後はバテながらゴールという感じで持久力とスタミナのある逃げ馬が残る流れになっている。2年前のキルロードが逃げ切ったレースはラップが例年と違いすぎるドスロー前残りだったので参考外。
2022年はキタイが飛ばして逃げたため、ミドルペースでさすがにキタイは残らな方が2番手のリフレイムが残った。2016年もミドルペースで前がきつい流れとなり、勝った馬は4番手のマイネルアウラート。2015年はスローペースで勝ったのは4コーナー3番手だったスマートオリオン。2013年はミドルペースで4コーナー2番手のレッドスパーダ。
比較的スローペースが多いレースかと思っていたが、よくよく見てみると良馬場開催の場合はミドルペースであることが多く、逃げ馬には辛い展開となりやすい。前半で書いた内容と乖離してしまったが、勝ち馬は全て4コーナーで前にいた馬。比較的後方からで馬券に入ったのは2016年のゴールデンナンバーとウエスタンメルシーで上りは33.9秒、34.0秒。1番人気のミッキーラブソングは上がり33.8秒を繰り出すも届かず。やはりこのことからも前は有利な流れになりやすく、差し馬が1着になるには持久力ペースで上り33.5秒前後の脚を使えないと厳しいということか。という感じで斤量も込みで予想していく。基本は前。

オールパルフェ
短縮は好材料で前々で運ぶ馬。斤量も軽く、左回りをこなせばここは頭まで狙える。重賞馬だし、そもそもNHKマイルカップはピークが先週だったとコメントがあった。G1も厳しかったか。ここは心配いらなさそう。

カイザーミノル
近走は不振も若干の復調気配が見えた京都金杯。左回りは得意で1400mもベストに近い条件。かつては京王杯SCで3着だった実績もあるし、噛み合えば一発はある。ただ馬体重が減りがちで増えてほしいところ。前走は東京新聞杯で直線は手応えがなくなった。オーロカップは休み明けでまだ復調しきらず。今回も休み明け。いきなり頭は厳しいか。休み明けはイレ込みやすいタイプ。

カルリーノ
斤量は53kgで前走は京王杯SCで後方から伸びずの14着。東京1400mはベスト条件だが、さすがにG2はハードルが高かった様子。2走前は晩春Sで単勝100倍代の1着。基本後方からになるのでパラダイスSの馬場とはあまり合わなさそう。今回も後方待機で届かずというレースが予想される。ただ東京1400mのレースで上り33.3秒を繰り出したのは評価したい。前走も33.1秒だったが、届かず。スローペースでレッドモンレーヴが32.6秒の脚を出すし、限界の脚だったのかも。逆に上がりの時計がかかる展開は向いておらず、東京1400mはベスト。ワンチャン買ってみても良いかも。三連複のヒモくらいなら。

グラスミヤラビ
こちらも前走は京王杯SCで後方から届かず。3勝クラスは雲雀Sでミドルペースの上りは33.4秒。条件は合っているが、13番手とかなり後方。カルリーノと近い条件になりそう。来るときはセットか。

コムストックロード
近走は映えないが、去年のパラダイスSは4着。今年は斤量が3kg増えるし、去年よりも条件は厳しい。去年はスタートをうまく出て、追走も3番手と理想の形。それでも残れなかったのは実力不足感が否めない。2勝はどちらも左回りで中京の成績が1-1-0-1, 東京が1-0-1-3と明らかな左回り巧者。去年のパラダイスS以降右回りしか走っておらず、本領を発揮できていなかったか。ここでアタマまでは厳しいと思うが、馬券内には入ってくる余地はある。

サトノラムセス
オープンクラスは3走して9,7,10着。3走前の阪急杯は5番人気9着。ペースが速く、勝負どころではいつもより早く動く形になったと池添がコメントしているし、G3はちょっと荷が重いか。2走前は1200mで距離短縮するも7着まで。1200mは合わなかったか。前走は安土城Sで1400mに戻すも、10着。殿から伸びる形だったが、前にいた馬が上がり33秒を出したレースなので最後方からではどうあがいても届かず。阪急杯でのコメントからも後ろから末脚を発揮した方がいいとのことで今回は厳しそう。左回りの実績も3勝クラスのトリトンS勝ちだけで東京競馬場は走ったことがなく、初の関東輸送。あまり前向きには買えない。もっと後ろが届くような展開なら買える。

サーマルウインド
鞍上が長期離脱してからパッとしない成績で少し不安。とはいえ、2,3勝クラスは連勝しており、ここが昇級緒戦。ドレフォン産駒だし、東京芝は合うだろう。東京1400mは未勝利戦以来で3勝クラス勝ち上がりまでずっとマイル戦。ただ前走は鮮やかな逃げ切りの競馬をしており、今回は前が有利と予想されるのでそのあたりはよさそう。もともと脚が弱い馬だっただけあり、前走は不良馬場でのレースと考えると3か月近く空いたとは言え、ちょっと手出ししにくい。前走は+14kgで馬体重も増えたし、今回は減らしたいところ。またゲートも出遅れる可能性はあるし、オープンクラスで1400mへの短縮がプラスと出るかどうか。前走のラップ構成は今回とマッチしている。

ストーンリッジ
ここ3走は1200mで4走前がオーロCで1400m。3走前は1200mで3着となっており、2走前も1200mで3着。1400mよりも1200mの方がいいのかもしれない。折り合い重視で運びたい馬で前にはあまり行かなさそう。前走はモルガナイトSで7着。少し前に出して進めるもパッとせず。東京コースは苦手で東京は0-0-0-5とすべて馬券外。ラップ構成が合わないのだろう。ここは軽視でOK。

テンハッピーローズ
東京1400mのフリーウェイSで1着をとり、オープン入り。休み明けがいいタイプでフリーウェイSは上がり33.4秒で10番手から差し切っているが、例年のタイムと比べるとやや物足りない。昇級してからは0-1-0-5で一回連対しただけ。とはいえ、1400mのリステッドに限定すると前走以外は0.3秒以内の決着となっているので大きくは負けていない。前走はママコチャが3馬身差で圧勝したのでタイム差があるのはやむなし。左回りの1400mはベスト。オーロカップは前残りの展開で8番手から届かずの6着。とはいえ、3着のトリプルエースからクビ→クビ→クビ差で大きくは負けていない。もう少し切れる脚が欲しい。

ビューティフルデイ
斤量は53kgで前走は安土城Sで3着。この馬も1400mがベスト。2走前は春雷Sで骨折明けの上に久々のスプリント戦だったのもあって4着。それでも0.2秒差の4着は立派。3走前は信越Sでハンデ戦だったが、直線は前が壁。52kgのハンデがありながらも仕方ない結果だし、球節不安明けだったのもやむなし。今回は叩き3戦目で上積みも期待できるし、良馬場も良い。ハンデも53kgと手頃で期待できる条件。

ペイシャフェスタ
前走はフリーウェイSで単勝125倍で1着。東京1400mは合っているらしいが、大外から鋭く伸びての1着で前走でつけたシャドーロールにチークピーシズが効いたのか。不気味な存在ではあるが、例年の展開だと頭までは届かなさそう。ただ馬具の効果で覚醒しているのならちょっと怖い。もう少し速い時計は欲しいが。

ホウオウノーサイド
昇級戦で斤量は55kg。前走は渡月橋Sで差し切っての1着。下り坂で勢いがついたというコメントがあるし、京都競馬場が合っているのかも。2,3走前は1200mで届かず。脚はしっかりと使うが、いかんせん脚質が追込み。差し切るまでは厳しいか。いい脚は持っているが。勢いをつける必要があると考えると下り坂が欲しいし、直線は平坦な方がいいのかもしれない。東京は合わないか。

メイショウチタン
要注意。ここがベストだと思う。ダートは合わない。オーロカップの2着は決して偶然ではない。もともと1200mでも1400mでも前々でしぶとく走った方がいい馬で休み明けがベスト。オーロカップでの実績からも東京1400mは合いそうで、前が残る展開になりやすいここも良さそう。折り合いに苦労するところがあるが、序盤は坂があるし、この馬に関してはやれるだけの力はある。

モントライゼ
3着固定馬。前走は京都1400mで6着。東京は京王杯2歳S以来で斤量56kgも成績の割には重い。じっくりと脚を溜める競馬をするタイプなのでこの条件だと届かなさそう。良くて2着までか。あと暑さに弱いので気温注意。

レイモンドバローズ
前走は京王杯SCで5着。東京芝1400mは得意条件でレベルも高い中での5着と考えるとリステッドくらいなら余裕で通用はするだろう。前走も上りは33.0秒でこの馬としては限界に近い脚。レッドモンレーヴが32.6秒でサラブレッドの限界に近い脚を使っている。それくらいのレースだったのでこの5着は評価しても良い。2走前はダートなので度外視。3走前はキャピタルSで12着だが、1600mが長かったか。4走前はスワンSで17着。中1週だったし、外枠も良くなかったか。改めて東京1400mで一発期待。白秋Sは1.20.8で京王杯は1.20.6とタイムも詰めているし、白秋Sは太め残りの中での結果。京王杯は小雨が降っていたし、まだ時計も詰められそう。

というわけでWIN5買うなら
1点だと
◎ビューティフルデイ

他の印は
〇オールパルフェ
▲レイモンドバローズ
☆メイショウチタン
△テンハッピーローズ、カイザーミノル

三連複なら上の馬にプラスで
△カルリーノ、コムストックロード、サーマルウインド、テンハッピーローズ、モントライゼ
かな。

さすがにここはビューティフルデイ1点は難しい。オールパルフェの逃げ切りも十分に考えられるし、レイモンドバローズの差し切りもあり得る。メイショウチタンが大穴をあける可能性もある。ハンデ戦だけあって難しい1戦。

宝塚記念

イクイノックスは普通に強いと思う。
今年の宝塚記念はここ2年とは少し異なる傾向になると思われる。その理由はここ2年のローテーション。京都競馬場の改修工事を行っていたため、ここ2年は阪神競馬場のローテーションがかなり狂っていた。馬場も例年とは違っただろうし、そのあたりは気を付けて予想したい。
一般論としてルメールは宝塚記念での成績が悪いと言われているが、おそらくそれは間違いではない。ルメールは折り合い重視なので瞬発力戦が得意な一方で持久力戦になると見劣りする。でも2年前はクロネジェネシスで宝塚勝ってるじゃんって思われるかもしれないけど、2年前はユニコーンライオンがスローで逃げて脚が溜まりまくっていたので、残り800mからラップの緩まない流れ。結果、33ラップが+1.7の瞬発力レースとなったからルメールが得意とするレース質になった。

ちなみに2015年もラップが+1.9となっているが、この日は雨が降っており、時計のかかる馬場だった。しかもスロー展開となった一方で1000mからペースアップして上りのかかる展開となった特殊なラップ構成。他の年と比べても2015年だけ少し異質。稍重でのレースも多い上に、前日に雨が降っていたというパターンもあり、基本的に緩い馬場での開催となりやすい。一方で今年は木曜日だけ雨予報で金~日は曇りor晴れで良馬場開催濃厚。メンツにもよるが良馬場開催の場合は持久戦になりやすい。一昨年のような極端な瞬発力レースは度外視して考えた方がよさそう。だいたい33ラップは0前後となる。器用さが求められそう。開催のローテは異なるが、今年の天気模様を考えると去年と似たような馬場コンディションになりそう。

アスクビクターモア
良馬場専用で馬場に恵まれない馬。例年の宝塚だとここも…という感じだが、今年は良馬場濃厚。前走は天皇賞で道中は2~3番手追走も2週目の3コーナーで後退。ハミを噛んでいたし、マークしていたタイトルホルダーが下がるアクシデントもあったので少し参考外な部分もある。距離も3200mはちょっと長いんじゃないかなと。稍重だったし。ただまた出遅れる可能性は大いにあるし、不良馬場→稍重の中長距離を2戦してきたことを考えるとスタミナ面も心配。スタートを出れば菊花賞のように前につける競馬でも良さそう。ここ2走で人気を落とすならおいしい一頭。

イクイノックス
さすがにこのレベルの馬を軽視するのはやりすぎだと思うのでここは普通に買う。初めての阪神が~とかルメールの宝塚記念の成績が~とか海外帰りが~とかいろいろ懸念するところはあるかもしれないけど、有馬記念で持久戦やってるし、右回りも問題ないし。前走で逃げる競馬をしたのがどうかというところはあるけど、あんまり軽視する要素も見当たらない。WIN5で逆張りして買わないというのはさすがに自殺行為。

ヴェラアズール
ドバイ、有馬と敗北したが、京都大賞典で阪神を経験しているし、ボッケリーニに圧勝。去年のジャパンカップのレベルが低い。有馬記念の敗北が気になるところ。有馬記念はジャパンカップの疲れが~というコメントも散見しているが、本当に?というのが正直なところ。トビの大きい馬なので内回りは微妙か。

カラテ
内回りは得意。新潟大賞典は59kgを背負っての1着と考えるとやはりポテンシャルは高い。ただ夏場は爪の状態面からもあまり歓迎できない馬でG1だと見劣りする。阪神の内回りという条件も前走が初めて。正直内回りの方がいいとは思うが、時計のかかる馬場の方が歓迎。前走は開幕週で道中も力みがち。直線は窮屈になったし、前は壁。意外と内回りじゃない方がいいのかも?

ジェラルディーナ
コーナー4つの持久戦が得意な馬で去年の有馬記念、エリ女と好成績を残している。一方で今年の大阪杯は6着だったが、前有利な展開で位置取りも悪い。前走のクイーンエリザベス2世カップは7頭立ての6着で後方から差も詰められず、冴えない競馬。馬体重が減っていたし、輸送の影響もあったか。もともとイレ込みやすい馬だけに海外への輸送は負担が大きかったのかも。出遅れもあるし、高速馬場だとちょっと厳しいかな。

ジオグリフ
鞍上がいまだに決まらず。ただ持久戦の方がいい馬であることは間違いないし、それは皐月賞の結果からも明白。海外を転戦しても結果がついてこなかったが、久々の内回りでイクイノックスにも先着した過去がある。大穴としては狙いやすい条件。追い切り的にも急仕上げの様子。ただ頭まではさすがに考えにくい。鞍上も決まっていないことからも。

ジャスティンパレス
阪神大賞典は強い内容で天皇賞もタイトルホルダーの競争中止というアクシデントがありながらも勝ち切った。距離が心配ではあったが、完勝の内容を考えるとここは普通に強そう。正直3200mよりは2200mの今回の方がベストだと思えるし、ここは文句なしに頭まである馬。

スルーセブンシーズ
鞍上がグランプリ男。中山牝馬Sを勝って宝塚記念に出走。凱旋門賞とかも目指しているらしいし、それならここは勝たなければならない。とはいえ、ハンデ戦の中山牝馬Sで54kg背負って1着という結果を以って宝塚記念で56kg背負って通用するかというのはちょっと考えにくい。ドリームジャーニー産駒というのもあって高速馬場よりは道悪の方が適性がありそうだし、阪神はマーメイドS以来。舞台設定は合っているだろうが、イクイノックスを代表として一級の相手を下して頭までというのはさすがにちょっと厳しいか。ただ頭まではなくとも馬券内は狙えるくらいのポテンシャルはあると思う。

ダノンザキッド
イレ込みが常に激しく、走ったり走らなかったりな馬。ただ能力は高いし、2歳の時は無敗だった。大阪杯はジャックドールとタイム差なしの3着だし、十分にやれる。前走は5着だが、鞍上がホーで乗り慣れてもいなかっただろうし、ここは改めて。気性の難しさがある馬なので、博打にはなる。ただ大阪杯は評価しても良い。距離はちょっと心配だけど。

ディープボンド
天皇賞がメイチであろうがどうだろうが、ここは買う。ディープボンドには頑張ってほしい。とはいえ、前走のレースぷりからジャスティンパレスには勝てないだろうし、イクイノックスにも勝てなさそう。でも買う。

ドゥラエレーデ
ダービーは落馬で競争中止。やむなし。その分もあって上積み、というかスタミナ面は問題ないだろう。ホープフルの1着は展開に恵まれたが、今回も2番手くらいからの追走と予想。ダートも走れる馬で持久戦は問題ないだろう。あとは時計がかかるかどうか。去年の宝塚記念のような決着だと出番はないか。雨も降らなさそうだし。現状は軽視。

プラダリア
元々叩き良化型なので目黒記念の5着はそんなもんやろなという印象。ただ内回りがどうかという問題は付きまとう。京都記念で2200 mを走っているが3着。これ以上ないという立ち回りだったし、コース取りがうまくいけば馬券には入るだろう。ただ頭までかといわれると厳しいとは思う。距離は走りなれているだろうし、前走からの上積みは期待。

ブレークアップ
有馬記念は枠が悪すぎたし、ペースも早く、度外視できる内容。次走の阪神大賞典ではクビ差の3着だし、転厩緒戦でも全く問題はなかった。ただ4コーナーのコーナリングで微妙に前を離されたことからコーナリングが苦手?使える脚は一瞬のようなので内回りで直線距離が短いのはプラスだが。天皇賞春も4着と大健闘しており、能力はG1でも通用しそう。ただ、ジャスティンパレスの後ろを確保していてもジャスティンパレスには最後離されてしまったあたり、能力の順位付けは済んでいる。鞍上も川田に乗り替わるし、前々で運んでというレースをしそう。

ボッケリーニ
有馬記念、ジャパンカップは凡走したが、日経賞は2着で次走の鳴尾記念は1着と堅実に走る。兄はラブリーデイで宝塚記念を制覇しているし、血統的には申し分がない。一度叩いて上積みもありそうだし、日経賞はタイトルホルダーに完敗も2着はしっかりと確保。脚質的にもいいポジションで運べるし、内回りは得意。切れる脚を出すというよりも持続力のある脚を使うタイプなので、ここでも適性は十分。

モズベッロ
雨が降らないので厳しい。

ライラック
内回りはかなり得意だろうが最内枠はあまり歓迎できない。目黒記念は適性から外れているので度外視だし、エリ女で成績を残したようにここは適性ばっちり。とはいえ、日経賞は出遅れて後方から届かずの競馬で4着だし、この春のシーズンで3回目のレースとなると小柄な馬だけにスタミナ面が心配。特に大外をぶん回しての競馬しかしないのでインで決まるような展開だと厳しいし、最内枠で揉まれるのも良くはない。今回はあまり買いたいと思えない。

ユニコーンライオン
2年前の宝塚記念は2着。ストークS、弥彦Sとハイレベル戦だったので注目していたし鳴尾記念と宝塚記念で見事穴をあけてくれたので個人的には好きな馬。ただ宝塚記念も鳴尾記念もスロー逃げが叶ったというのが実際のところで展開面の恩恵が大きかった。今回スロー逃げをしようものならイクイノックスに確実に差されるだろう。前走は海外だったが逃げ粘っても5着。展開が向けば、とコメントがあるように展開が向かないと馬券すらも厳しい。

というわけで全部見てきたが、まず展開としてはユニコーンライオンかドゥラエレーデの逃げ。ドゥラエレーデが大外枠にいる分、ユニコーンライオンが逃げるだろう。その後ろにドゥラエレーデ。スロー逃げ濃厚で今年の宝塚記念はイクイノックスに展開は向きそう。ただこの展開を好ましく思わないのはおそらく3,4番手にいるディープボンド。瞬発力に欠ける馬なのでできるだけ後続にも脚を使わせたい。ロンスパとはならないだろうが、ディープボンドには何かしらの工夫が必要。
また、ブレークアップも後方待機とはいかないだろうし、アスクビクターモアもゲートは鍵ながらも前につけたいだろう。おそらく4コーナーまでは一段という形で4コーナーではディープボンドが先頭に立つと思う。瞬発力で勝負しても勝ち目がないので早めに動いてしごきまくる。残り4ハロンくらいのレースになりそう。この時にイクイノックスがコーナーを回ってからも届くかどうかがカギ。多分届く。展開面を考えても最後方の馬にはあまり展開が向かなさそう。前~中団にいる馬を狙っていく。

◎イクイノックス
〇ジャスティンパレス
▲ボッケリーニ
☆アスクビクターモア
△カラテ、ダノンザキッド、プラダリア、ヴェラアズール、ブレークアップ

ここまでかな。
WIN5は1点ならイクイノックス。4点買うなら◎~☆。あと1頭ワンチャンで上げるならプラダリアか。上積み、右回りを期待。ただ上位に勝てるかといわれるとどうかな。


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