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木育研究所、クラファンへの挑戦。

はじめまして。
木育研究所のメンバーであり、現在東京学芸大学修士課程に在籍している阿部真弥(あべまや)です。

私たち、木育研究所では現在、「木育」を多くの子どもたちに届け、様々な地域で活動をしていくために、クラウドファンディングに挑戦しています。

クラウドファンディングを成功させ、より多くの方に私たちの活動を知っていただきたいという想いから、この度Explaygroundのnoteでも告知させていただきます!

クラウドファンディングの期間は7月15日までとなっています。多くの方からご支援いただいていますが、まだまだ目標ペースには届いておりません。ご支援とご拡散のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

ご支援はこちらから
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日本の森と「木育」

日本の森林は国土の3分の2を占めており、「木材の供給」「二酸化炭素の吸収」「災害防止」「癒し」など私たちに沢山の恩恵を与えてくれています。

森林には、人が手を加えていない状態で形成された森林である「天然林」、人が植えて育てている森林である「人工林」があります。日本では、人工林が森林面積の約4割を占めています。

人工林の現況を見てみると、伐期を迎えた50年生以上のものが多いことが分かります。
成熟した人工林が増加しているため、森林蓄積(森林資源量の目安)は年々増加しています。
「森林が沢山あるならいいじゃないか」と一瞬思いますが、高齢林の増加により、二酸化炭素の吸収量が減少していること、しっかりと管理が行き届いていない人工林が存在していること、再造林率が低いこと(木を伐った後に木を植えないこと)などが課題となっています。

人工林は、私たちがしっかりと管理しながら
植えて、育てて、伐って、また植えて…
というサイクルを回していく必要があります。

出典:林野庁「令和3年度 森林・林業白書」
出典:林野庁「令和3年度 森林・林業白書」

このような現状も踏まえた上で、「木育」とは、木に触れることを手がかりにしながらまずは親しみを持ってもらい、木材や森について知ってもらうことを目的とした教育と私たちは考えています。

木育研究所がクラファンに挑戦する理由

Explaygroundのラボとして「木育研究所」が立ち上がったのは昨年秋です。
東京学芸大学の学部生の頃から木育ガールキキちゃんとして活動している前田さんをお手伝いしているうちに、活動に共感してくれるメンバーが増え、団体を作ることになりました。

 「木育研究所」は教員養成大学である東京学芸大学の学生・卒業生で構成され、「木が好き」「ものづくりが好き」なメンバーが集まっています。
国産材のさらなる活用を目指し、楽しくものづくりをしながら、子どもたちと森や木材について学び、親しみを持ってもらう機会を創出する活動を行っています。

これまでの活動では、企業などの皆様から、国産材の不良品割り箸(わりばし)や、工場で廃棄される端材をいただき、それらを使った子供達向けのワークショップを実施しています。

2023.3.19 ShopBotでモクトレーづくり

私たちの目標は、3つあります。

  1. 森林や国産木材のことを、教育を通して広めること。

  2. 木材を使用したものづくりや体験の機会を創ること。

  3. 山と都市、生産者と消費者を繋げること。

教育を専門に学ぶ私達は「教育」という観点から森林の循環を回し、森林・林業に関わる仕事をしていらっしゃる方々と繋がりながら、持続可能な森林の経営に貢献したいと考えています。

団体を設立してからこれまで、数々のワークショップを展開してきましたが、

  • 工具や、ワークショップで使用する材料代(木材以外)がかかってしまうこと

  • 地域が限定的になってしまうこと

など、金銭面の課題に直面しています。 

また、持続可能な森づくりのためには、さらに活動する地域を拡大し、その地域に適した「木育プログラム」を一緒に学びながら展開していきたいと考えています。

そこで、今よりもさらに様々な場所・多くの子どもたちに無償で活動の機会を創るために、クラウドファンディングに挑戦することとなりました。
支援金は、全国各地での出張ワークショップ、各地域での木育プログラムの開発プロジェクトに使用することとしています。

最近の活動 ―春のキッズフェスタ―

クラウドファンディングは、5月27日に行われた「春のキッズフェスタ」への出展と同時に始まりました。
「春のキッズフェスタ」は、渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターにて行われました。

私たちが実施したワークショップは、その名も「不良品わりばし変身大作戦!」

国産の間伐材から作られた「樹恩割り箸」のうち、生産される過程でどうしても出てしまう不良品割り箸を、子どもたちに自由に変身させてもらいました。

樹恩割り箸を提供してくださっているNPO法人JUON  NETWORKさん
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子どもたちには
「割り箸はなにでできている?」
「どうして間伐をするの?」
「どうして変身させるの?」
という問いとともに、作品を作ってもらいました。

当日は、空前の立方体ブーム(笑)

Explaygroundが目指す新しい公教育の1つに、「学び」と「遊び」はシームレスという言葉があります。「遊び」の持つ「面白さ」を起点に「学び」を生み出していく。
自由な発想でものづくりをしている子どもたちを見ていると、まさに「面白さ」が起点となり、「学び」が生まれていく様子が分かります。
それは、森や木材に関する学びだけではなくて、グルーガンやのこぎりなどの道具の使い方もそうだと感じています。

みるみる道具を使いこなして、思い通りに作品を作っていく子どもたちは本当に逞しいです。

どうしても準備をしていると「何か伝えたい」という気持ちが大きくなってしまいがちですが、まずは子どもたちが本来持っている力を大切にして「面白い」を引きだすことについて模索しながら、これからもワークショップや授業を展開していきたいと考えています。

そして10年後、20年後に、この時の「面白さ」がきっかけとなり、一緒に日本の森の未来を考えてくれる仲間が増えたら嬉しいな、と思っています。

クラウドファンディングが始まって、2週間が経ちました。
様々な方に説明する機会が増え、自分の大切にしたいことや、団体として大切にしたいことを改めて反芻しながら見つめ直すことにもつながっています。

現在15%の支援率と、思ったよりも難しく、まだまだ皆様からのご支援が必要です。
応援のほど、どうかよろしくお願いいたします!

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