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収穫の秋 ~ くいしんぼう ラボ 活動レポート(vol.7)

気温も下がりすっかり紅葉の季節になりました。
10月24日(月)に行われた「くいしんぼう ラボ」7回目の活動報告です。天候に恵まれた前回とは打って変わり、肌寒い小雨が降る中での活動となり、農作業が天候に左右されるものであることを実感しました。そして今日も、農園を管理されている平田さんから沢山のことを学ぶ機会となりました。
活動のメインはカブの収穫と芋掘り、落花生の収穫、そして来年に向けてソラマメの種まきとニンニクの植え付けをしました。

秋の農園
冬眠間近のカエル

今回は、フランス校でフランス料理を教えているパスカル・コアール先生の来日のタイミングと重なり、コアール先生にも「くいしんぼう ラボ」に参加してもらうことができました。コアール先生は、フランスのご自宅で家庭菜園もされているそうです。優しいまなざしで、真摯に食材と向き合う先生の姿が印象的でした。学生たちも勉強中のフランス語で話かけたりして、悪天候にもかかわらず、皆が終始楽しそうに活動していました。

作物の味を確認するコアール先生
コアール先生にフランス語で話しかける学生

◆カブの収穫
8月にまいたカブは、直径4~6センチくらいの大きさに成長、植え穴に5~6粒ずつ種をまいたので、窮屈そうに穴から顔をのぞかせていました。カブの丸い根っこの部分は地面の上にあり、手でひっぱると面白いくらい簡単に抜けました。
カブの丸い部分は、すべてが地面に埋まっているわけではないことを知りました。柔らかくてみずみずしい葉に真っ白な根のカブは、見るからにおいしそうでした。
「お味噌汁もいいし、漬物も食べたいし、バターとソテーしてもおいしそう」
学生たちは、どんな風に食べようかとイメージを膨らませ嬉しそうな様子でした。

おいしそうなカブの姿を見て思わず笑顔に

◆サツマイモの収穫
今回特別にサツマイモの収穫体験もさせていただきました。芋の根をたどりながら埋まっている場所を探り、皆で協力して芋を掘り出しました。その中には、1つで1.5キロくらいありそうな特大サイズのものもありました。 

芋掘りの様子と収穫した個性豊かな芋たち
特大サイズのサツマイモ(一番右)

「今年収穫した芋の一部は春まで保存して、来年植える芋の苗を準備しています」と平田さん。
この種芋の保存方法に驚きました。平田さんの案内で、向かった農園の一角に子供がすっぽり入る1m四方で1.2mくらいの深さの四角い大きな穴がありました。平田さんがスコップで掘ったとのこと。穴の横には、掘り出した土で大きな山ができていました。その労力に頭が下がる思いです。
この穴に、芋とわらを交互に重ねて、地面を踏み固めておくと、一定の温度と湿度で芋が保存できるとのこと。保存した芋を、春に掘り出してビニールハウスでつるを伸ばし、そのつるを切って苗にするそうです。
芋をそのまま室内で保管すると、乾燥してしわしわになってしまったり、地面に掘った穴が浅いと芋が腐ってしまったりするそうで、今回掘ったくらいの深い穴に埋めるのが一番芋を良い状態で保存できるとのことでした。春まで良い状態で芋を保存することにも多くの知恵があることを知りました。

地面に掘った大きな穴

さらに農園を見渡せば、リスやネズミが喜びそうな大量のドングリも落ちており、あちこちに実りの秋が訪れていることが感じられました。
11月まで収穫の秋を満喫したあと、間もなやってくる冬に備えます。農園の冬も寒いとのこと。
次回の活動は、しっかりと寒さ対策の必要がありそうです。今回収穫した農作物は皆で持ち帰り、作った料理の写真を撮って報告しようということになりました。
どんな料理を学生が作ったか、次回の活動で報告しますね。
                                            
辻調理師専門学校
井原啓子

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