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【内的キャリアのてがかり】内的キャリアというと、仕事や働くことに関係した話になりがちですけど、興味や関心についての話なので、どんなことを勉強したり、研究したり、練習したりしていると充実感を覚えるかということでもあります。もちろん学校でのことばかりではないですよ

「キャリアを考える」というワードが出てくるのは、就活の時や転職を考える時ですから仕事だとか働くという文脈の中で語られることが多くなります
でも、内的キャリア--働きがいややりがいということになると、必ずしも働く場面、仕事の場面にしかそのことを考える素材がないのかというとそうでもないのではないでしょうか? というのが質問の趣旨であったりします


先回りしていえば、まだ働いていない方、あるいは仕事をしているけれどその中身は「こんなのやってらんない」と感じていらっしゃる方にとっては、働きがいだ仕事のやりがいだとか言われても「そんなもん分かんないよ」ということになろうかと思うのですよ
特に、仕事辛いなぁと思っていらっしゃる方にとっては、仕事の中に何か面白みがありませんか-といわれても…ねぇ…
とすると、仕事だとか職場以外のところに手がかりを求めてみたくなるわけです
じゃぁ、何について考えるんだろう? どこにヒントがありそうなもんだろうと考えてみたところから浮かんできたのがこの問いなのです


さて、本題に戻りますけど、「どんなことを勉強したり、研究したり」というところから好きな科目、学科から考えるのね、と思われるかもしれません
もちろんそうした観点はありでしょう
でも、理科が好き? じゃぁ理系ね…といった、昔の進路相談みたいのものではなく、もう少し深掘りもしてみたいところです


理科が好き? なーるほど、で、理科のどんなところが好き? で、なぜそこんところが好きなの? どんなときそれを実感するの?
などなどと
理科が好きと言ってもいろいろとあるではないですか
たとえば学科名で言えば化学だったとしても、その中にもいろいろとあるではないですか
一つ一つの物質の特性を深く深く調べていくのが好きという人もいれば、実験で色や形が変化していく過程が好きという人もいれば、化学式を読み解いていくのが好きという人もいれば…というふうにいろいろと
で、さらに、考えてみるわけです
化学式…どこが面白いの?


英語が好き--もそうですよね
英語で会話をするのが好きという人もいれば、ハリポタなどを原書で読むのがおもしろくてという人もいれば、英語をはじめとする言語の構造の違いがどのようにして生まれてそれが社会の生成にどのように寄与したのかを読み解くのが面白いという人もいるわけです
何かが好きということの裏側にはその理由があろうかと思うのですよ
その辺りも考えてみたいわけです


学習や研究の内容そのものではなく、進め方にポイントがあるのだという場合もあります
ひとりでコツコツと進めていくのか、あるいはチームとしてやっていくのか
フィールドに出るのか、紙とペンで考え抜くのか
整理して体系化していくところなのか、何か新しい法則だとか知見を見出していくところなのか
内容そのものではありませんから、学習や研究の領域を超えた共通点というのもあるかもしれません


進め方という点では、例えば部活やサークルなどでの「練習」の際にもひとによって好きなやり方、あるいはモチベーションを保てる方法があるのではないでしょうか
その都度「うまくできているよ」とか「ここはちょっと修正した方がいいかな」というフィードバックがほしいとか、逆に遠回りになるかもしれないけれど自分で色々と分析したり検討したりして納得しながら進めたいとか


こうして考えてみると、面白そうだとか、興味や関心が持てそうとおもえたりする状況も見えてるのではないでしょうか
そしてそれが分かれば、そういう状況が発生する頻度が高い仕事なり職場を選ぶと、「この仕事は面白いかも」と思う確率も高くなりそうです
やってみないと分からないものではありますが、手当たり次第にやってみるというよりは、そう思う確率が高いものから手を出してみるほうがよいのでは、と思う次第です

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