嘉納玲眞

好きな駅弁は品川貝づくしです!

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最近の記事

19日目 草津宿~三条大橋

さて東海道の旅も最終日を迎えた。今日も張り切っていきましょう。 天井川の下をくぐるJR東海道線(琵琶湖線)の列車。川が流れていた頃は大雨で運転見合わせになることもあったのだろうか。 草津駅前は宿場を印象付ける設計がされている。 マンホールの蓋も分岐点の道標をあしらったものだ。 国道1号線から1本外れると狭い幅の道路が続く。飛び出し坊やもバリエーション豊富だ。 次の大津宿までは15kmほど離れており、基本的にはこのような住宅地をひたすら歩き続けることになる。夏場だった

    • 18日目 水口宿~草津宿

      京都もかなり近づいたが、三重県から先は宿場間の距離もだいぶ空き、また旧宿場に現在はホテルもなにもないパターンが増えるため、旅程が非常に組みにくい。流石に50kmを1日で進むのは厳しいため、2日に分けて進む。 本日のスタート地点、水口宿の最寄り駅の近江鉄道水口石橋駅。近江鉄道は西武グループ企業のためか、西武鉄道のお古の車両を使っている。学生時代は西武線沿線に住んでいたので非常に懐かしい感じがした。 滋賀名物の飛び出し坊やも東海道バージョンとなっている。飛び出し弥次喜多?

      • 17日目 関宿~水口宿

        本日は難所の鈴鹿峠を越えて滋賀県に入る。標高は400mもない程度なので、箱根峠に比べたらそれほど難所ではないように感じるが。 朝から猫とにらみ合い。もう一匹いたが、こいつとの喧嘩に負けてどこかに行ってしまった。 日曜朝の誰もいない関宿。今日も天気は晴れだ。 国道沿いの軽食喫茶的なお店。昭和期に全国各地に建てられ、そして時代の流れとともに人口減少の激しい地域においては廃墟と化す。これも100年200年後から見返すと昭和期の生活を示す遺産になるのかな。 緩やかではあるが登

        • 16日目 庄野宿~関宿

          11月に入り日中の気温は10度台後半となり、歩くには心地よい気候が続く。10月上旬からこれくらいの気候だったらかなり楽だったのになぁ。さて今日も元気に歩いていきます。 前回の終点の庄野宿からスタート。道幅以外はあまり当時の様子は見られない。 本陣跡は今は集会所となっている。前回立ち寄った資料館以外に面白そうなものもなく、足早に庄野宿を去る。 石碑がある。道中で石碑を見つけても自分で納得するだけであまり紹介していなかったが、この碑は資料館で説明を受けたため紹介しておこう。

        19日目 草津宿~三条大橋

          15日目 桑名宿~庄野宿

          さて本日は桑名宿からスタート。亀山宿まで行ければ理想的だが、おそらく無理だと思うので、庄野宿を目指す。 この道幅は当時のままだろう。朝早いため人通りもなく、気持ちよく歩くことができた。昔風の建築物等はない。 伊勢神宮へ行く人も桑名を通ったそうだ。やはり分岐点にはヒト・モノが集まって自然と栄えるものなんだなぁ。 突如現れる天武天皇の文字。 天武天皇社。672年の壬申の乱の際に大海人皇子(天武天皇)が桑名に駐泊されたことにちなんで建立されたという。天武天皇を主神として御祀

          15日目 桑名宿~庄野宿

          14日目 池鯉鮒宿~桑名宿

          今日もひたすら歩く。気温もだいぶ下がり、朝夕は寒いくらいであるが、日中歩く分にはちょうどよい。 東京都内から見た富士山。いつの間にか雪化粧をしている。これは静岡県に入ったらとても良く見えそうだな~と思ってたら爆睡してて見逃した。 本日は池鯉鮒宿からスタート。鳴海宿、宮宿、桑名宿と進むわけだが、宮宿(現在の名古屋市、熱田神宮あたり)から先は七里の渡しといって渡し船で移動していた。また船旅を嫌う人は佐屋街道を通り、極力陸路を使って船に乗る距離を短くするような工程を組んでいた。

          14日目 池鯉鮒宿~桑名宿

          13日目 御油宿~池鯉鮒宿

          昨夜は豊橋のホテルに宿泊したが、朝6時前に雨音で起きた。幸いすぐ止むようだ。今日も元気に歩きます。まずは御油宿の紹介から。 ㉟御油宿(愛知県豊川市) 御油宿は一見こじんまりとしているが、本陣が最も多いときで4軒もあったそうだ。江戸時代においては今切の渡し、新居関所を避けて浜名湖北岸を迂回する姫街道の分岐点にあたる交通の要衝。また御油宿~赤坂宿間の松並木が旧東海道で現存する中では最も美しいとされている。 愛知県を代表する調味料メーカー、イチビキの工場がある。名前は知ってた

          13日目 御油宿~池鯉鮒宿

          12日目 新居宿~御油宿

          さて今回も張り切っていきましょう。まずは新居宿の紹介から。 ㉛新居宿(静岡県湖西市) 新居宿は浜名湖の西岸に位置し、関所が隣接するなど交通の要衝として活躍した。古くから地震や津波の被害を受けるが、壊れては再建しを繰り返して現在に至ったようである。宿場というよりかは関所としての役割のほうが大きかったようだ。 というわけで午前9時の開場と同時に中へ入る。道路を挟んで反対側にある旅籠、紀伊国屋との共通券で500円。宿場に隣接されているため新居関所と呼ばれるが、正式名称は今切関

          12日目 新居宿~御油宿

          11日目 見附宿~新居宿

          横に長い静岡県も大半を通り過ぎた。本日は見附宿からスタートし、おそらく浜名湖を越えるあたりまでは進めそうだ。 出発直前で雨が降っていたが、通り雨ですぐ止んだ。このまま涼しい一日であってほしいね。見附宿もところどころ案内板はあるものの、基本的には古い建物は残っていない様子。道幅は当時からこのくらいだったんだろう。 一時間ほど歩くと天竜川に差し掛かる。天竜川は長野県の諏訪湖から流れ出て伊那谷を形成し、静岡県浜松市と磐田市の間を流れて遠州灘へと注ぐ。 でっかい橋。片側4車線。

          11日目 見附宿~新居宿

          10日目 金谷宿~見附宿

          本日も晴れ、夏日の予報である。10月に入ってもまだ夏日か…。しかし一度歩くのをやめたらそのままズルズルリタイヤしそうなので、今週も張り切って歩く。 金谷宿の最寄りである金谷駅周辺にはコンビニ等もないため、行きの新幹線の中で朝食を摂る。長距離歩くには朝からしっかり食べることが大切なのだ。崎陽軒のシウマイ弁当。シウマイ弁当の核はシウマイではなく筍の煮物なのだ。とても好き。ちなみに杏はいちばん最初に食べてなかったことにする派です。 新幹線から見た富士山。ここを黙々と歩いたんだよ

          10日目 金谷宿~見附宿

          9日目 府中宿~金谷宿

          昨日は気温が28℃前後まで上がり、とても暑かった。今日も同じくらい気温が上がる予報で、朝からうんざりである。本日の行程は安倍川を渡り宇津ノ谷峠を越え島田宿まで行き、余裕があれば大井川を越えようという流れ。 日曜の朝9時の静岡市内。いくら政令指定都市とはいえ、住宅街寄りの場所は朝早いとこんなもんだよね。 名物わさび漬け。水が豊富だと食べ物が美味しいよね。 安倍川に到着。安倍川餅の起源は江戸時代に遡る。徳川家康がこのあたりの茶店に立ち寄った際、店主がきな粉を安倍川上流で取れ

          9日目 府中宿~金谷宿

          8日目 由比宿~府中宿

          降雨による中断から一週間。先日の本来の目的地であった府中(駿府城のあたり)を目指す。距離的にはもう少し歩けなくもないが、その先の鞠子宿、岡部宿の間に宇津ノ谷峠があること、また両宿場には現在ホテル等がないことを考え、府中どまりとする。 まずは難所である薩埵峠を目指す。天気はとても良いが暑くなりそうだ。 名主の館、小池邸。名主とは村の中でもっとも家格の高い百姓であり、その村のまとめ役である。年貢の取り立て、戸籍管理、書類作成、他村等との折衝など、今でいう役所の役割を担っていた

          8日目 由比宿~府中宿

          7日目 蒲原宿~由比宿

          さっそくですがネタバレ。蒲原宿と由比宿は隣同士、しかも距離にして5kmほどで、1時間弱で到達できる。予想外の降雨によりそれだけしか進めませんでしたとさ。 金曜日の天気予報だと土日は晴れ時々曇で、土曜日の天気予報だと日曜日はほとんど曇で場所によっては午前中降るかも、といった予報であった。降るなよ降るなよ~と祈りつつまずは富士から新蒲原まで電車移動。 駅前の歩道に東海道五十三次を模したタイルが!日本橋から三条大橋まで全部あった。 蒲原宿は他より大きい。天気は到着時点では曇り

          7日目 蒲原宿~由比宿

          6日目 三島宿~蒲原宿

          現代人でも歩こうと思えば歩けるもんだね。もう静岡県だ。とりあえず三島宿の紹介から始めよう。 ⑪三島宿(静岡県三島市) 三島市は静岡県東部にあり、三嶋大社の鳥居前町。富士山の麓にあり、湧き水がよく出るとのことで、鰻が名物らしい。またここを拠点に東京都内へ新幹線通勤・通学をするものもそれなりにいる。そういえば大学の語学のクラスに三島から通いの人がいたわ。確か1時間足らずで東京駅に着いたと思う。5日かけた道のりが今や1時間かからないのか。 三島駅の案内板。お、お前は100系じ

          6日目 三島宿~蒲原宿

          5日目 箱根宿~三島宿

          昨日は達成感でいっぱいであった。箱根山の険しさは筋肉痛となった。まあ気にならない程度の痛みだけどね。 今日はひたすら下るだけなので気が楽である。できれば沼津まで行きたいが、天気は思いっきり晴であり、また登りと違って陽のあたる場所を歩くため、疲労の度合いによっては三島で切り上げるつもりだ。 朝から芦ノ湖畔を散歩。山の中だから気温も低い。気持ちいいねぇ~! 箱根関所の遠見番所からの景色。富士山も見える。 関所見学。45分くらい使ったかな。 「箱根を迂回して越境できないの?」

          5日目 箱根宿~三島宿

          4日目 小田原宿~箱根宿

          箱根に挑む。その前に小田原宿の紹介から。 ⑨小田原宿(神奈川県小田原市) あっ、マンホールの蓋はこれを描いたものか? 小田原市は神奈川県の南西部に位置する街。静岡県に近く、相模湾を臨み、温暖な気候。東海道線の特急踊り子や湘南、小田急のロマンスカー、東海道新幹線が停まるなど、交通の便が良く、東京まで通う人も少なくない。新幹線に乗っていると明治製菓ファルマの工場やAmazonの倉庫が見えたら小田原に着いた目印になる。名物は小田原提灯、鈴廣かまぼこなどなど。 日本史において

          4日目 小田原宿~箱根宿