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原稿用紙に向かってみれば

数年振りに、原稿用紙でまとまった文章を書いた。

テーマ、枚数、締切が決まったものと向き合い、決して多くはない自分の時間をやりくりして、なんとか書き上げた。

応募要項を見ながら、書く内容を頭の中で思い描き、そのまま原稿用紙に向かって、思いのまま書き連ねていく。そして、これを足したい、この表現を変えよう、という箇所たちを違う色のペンで書き加えていく。格好良くいえば、「推敲」する。

一区切りつき、ふと時計に目をやると、時間はしっかり進んでいて、そしてその時に「現実の時間軸」に戻ってきた気がした。それまでは、ただただ言葉と向き合い、丸めてみたり、伸ばしてみたりしながら、作品がどう変わっていくのかに夢中になっていて、時間の概念が消えていた。

そうか、「好き」っていうことだったと気付かされた。
夢中になって、頭の中がそのことだけになる

そして、それは自分にとって本当のリフレッシュだと思う。たとえ、短い時間であっても、心が完全にそのことだけで一杯になると、なんだか満たされてしまうのだ。

「好きなこと」があるという幸せを大切にしたい。
それは、具体的には、夢中になれる時間を人生の中で意識的に増やしていくことなのかなぁと今は思っている。

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