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写真に映る世界と切り取り方

他人が撮った写真と自分のを見比べて

どうしてあんなふうに撮れるんだろ
どうして同じように撮れないんだろ

と思うこともあると思いますが、
技術的なものは学んで練習すれば限りなく近づくことができるでしょうが、
視点や着眼点はその人オリジナルのものだから真似はできませんね。

一緒に撮影に出かけて、その人の行動を見たり、話を聞くことで少し近づけるかも知れませんが、
そもそも同じものを撮ることに意味はないし、視点を一緒にする必要もないですね。

写真は、その人のものの見方を記録するものだし、写っているものは、その人が見ている世界。つまり、

その人には世界がそのように見えている

ということなのです。

ものの見方と切り取り方

自分の中でも、ものの見方は年月とともに変わっていくものだし、その意味では過去の写真と同じようなものを今撮れるかというと、それは分かりません。

ただ、切り取り方というのは、視点のように見えて実は技術なのです。
また、撮影に決まりきった目的がある場合(例えば商品撮影)は、視点も技術でほとんどカバーできるかも知れませんね。

スナップの場合は、様々なシーンで切り取り方を試行錯誤すれば、そのうち自分なりの切り取り方が確立できるでしょう。
その際に、ハウツーや写真論などを読んだり先生に教えてもらって勉強したのか、何もしていないのかによって、結果は違うでしょうし、センスも違うものになるはずです。

「とにかく寄れ」「切り詰めろ」と言われるところから始まって
「どこまで入れるか」(目的 or 許容値)にたどり着く
( つい甘くなる😅 )

プロカメラマンでも、その辺が出来ていない人(つまり構図が素人)を時々見かけます。人物写真などは(クライアントにとっても)残念ですし、学ぶ機会がなかったのかなと感じざるをえません。

切り取り方を自分のものに出来れば、撮るときにあまり悩まなくなるでしょう。つまり構図さえ決まれば、あとは絞り(またはシャッタースピード)と露出を考えるだけなのです。

この記事には続編があります。

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