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隠れ家の不良美少女 99 会社設立

みんなで本庄のしゃぶしゃぶ屋さんへ来ている。
「お疲れ様です、残りの仙台と北海道も頑張りましょう」美奈さんの挨拶で乾杯した。
「「「乾杯!」」」
「明くん大丈夫?」希和が声をかける。
「もう大丈夫、痛くもないし」笑った。
「丈夫なだけが取柄だもんね」詩織さんが笑っている。

「美奈さんの実家は司法書士でしたよね」
「はい、父が司法書士で母は会計士です」
「KKステージを会社にしたいと思ってるんです」
「そうですよね、このままだととんでも無い税金になると思いますよ」美奈さんは頷く。
希和と希美子さんはキョトンとしている。
「早めに会社にして、経費をしっかり出すようにしないといけないので、手続きをお願いできませんか?」
「はい、父と相談して進めましょうか?」
「お願いします」
「それに経理をしっかりやらないとまずいから……」俺は考える。
「大丈夫、詩織さんがいるから」美奈さんは食べながら答える。
「えっ?詩織さんは経理ができるんですか?」希和は驚く。
「だって詩織さんは成績優秀だから」美奈さんが頷いた。
「そうなんだ」希和が不思議そうに詩織さんを見る。
「希和ちゃん、詩織さんのお父さんもお母さんも教師なのよ」美奈さんが笑った。
「どうして先生にならなかったんですか?」
「私は決められた線路を走るのは嫌なんだ」笑っている。
「詩織さん、もし可能なら経理をお願いできませんか?」
「いいですよ、美奈さんのお母さんに相談しながらやってみましょうか」
「お願いします」
「みんなで良いブランドにしていきましょう」俺は頭を下げる。
「皆さん有難うございます」希美子さんは嬉しそうに微笑んだ。

相沢洋裁とコスプレサークル雅は、協力して少しづつ会社になっていく。
新たな広い場所に事務所や作業場を確保する。
業務用のミシンやマネキンなども揃えて、作業を進めた。

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