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隠れ家の不良美少女 142 うっぷ!

夕方になってみんなで食事することになった。
仕事に追われてる状況なので、ピザを注文することにする。
俺はみんなの要望を聞いてオーダーした。

デザインルームの大きなテーブルは便利で食事の時も活躍してくれた。
希和はお皿やコップを用意している。
縫製作業をしてくれている数名の女の子達にも一緒に食べるように集まってもらう。デザインルームは小さなパーティ会場と変化した。

ピザが届いてパーティが始まる。
「皆さん今日もお疲れ様でした」希美子さんが挨拶する。
「今日はウイングの一瀬さんがらピザをいただきました」美奈さんが言った。
「「「「有難うございま〜す」」」」みんな拍手をして嬉しそうだ。

顔ぶれを見ると、ツアーを一緒に回った子達が殆どだ。
「皆さんツアーの時は有難うございました」俺は改めてお礼を言った。
「こちらこそ、有難うございました」一人の女の子がお礼を言うとみんなお辞儀した。

「お聞きしてると思いますが、今度マサキでの配信では、それぞれ個人でゲストに来て頂こうと思ってます、是非よろしくお願いします」俺は頭を下げる。

「有難うございます、私たちも出れるんですね」喜んだ。
「今回は個人的な魅力も出していただけると思うので、特によろしくお願いします」

「私、喋れるかなあ」
「どうだろう?、普段はポーズするだけだしね」
「なんか緊張するね」
皆ニコニコと話している。

「キナコちゃん、上手く喋れなかったら助けてね」キナコを見た。
キナコはピザを喉に詰まらせる。
「うっぷ………私の方が助けて欲しいですう」涙目で訴えた。

「希和しっかりしなさい」希美子さんが背中をさすっている。

「大丈夫?」みんな心配そうにキナコを覗き込む。

「えへへ……」ゆるい笑顔になった。

パーティ会場は和やかな笑いに包まれた。

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