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都内在住の芸大生。 人生ブレまくりなのが最大の欠点。 脚本家に、インタビュアーに、表現…

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都内在住の芸大生。 人生ブレまくりなのが最大の欠点。 脚本家に、インタビュアーに、表現者に、小説家に。 色んな夢があるけれど、どれも諦めずに生き延びる方法を模索中。 好きなものはWizarding World と母が作るギョーザ。

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怪物をまた観た話。

早速、リピートしてしまった。 おととい観た『怪物』を、もう一度観てきた。 私は昔から「何度も見返す癖」があって、小説にしろ、映画にしろ、ドラマにしろ、気に入った作品は定期的に振り返るのが一つの趣味と化している。 結末を知っているから安心して見れる、というのも一つの理由だし、まだまだ自分が見落としている作者からのメッセージがあるのでは無いのだろうか、と疑っている本心もまた、理由の一つだ。 平日だったこともあり、人はまばらで、大人の観客が九割を占めていた。 初めて観た時、後半

    • 生きとし生けるもの、その全て。

      『怪物』を観て感じた、愛おしさ この息苦しさを何と表現すれば、今この投稿を読んでいる貴方に百パーセントの全てを伝え切れるだろう。 首を掴まれているように喉の奥が詰まって、嗚咽しか出てこない。 Aquaが今でも脳の隅の方で静かに鳴っている。 この胸の痛さは感動ではない。 切なさでもない。 哀しみでもない。 何者かわからない何かに身体中を侵食されて、その勢いに怯えながらも救われた気がするのは、一体なぜなのだろうか。 そこそこ多忙な日々を送りながらも、ずっとずっと観たいと願っ

    怪物をまた観た話。