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車にひかれた娘のアップルウォッチ

娘がお小遣いを貯めて買ったアップルウオッチ
私も旦那もまだ早いのではと
思ったけど本人の意思に任せた

脱いだ服や使ったコップなどが散乱としてるから
すぐに失くしてしまう気がしていた


一昨日ソフトボールの練習へと家を出た
家を出て少しして「靴忘れた!」
渋滞があり35分ほどで到着
6時からの練習で3分ほどの遅刻
たった3分なのに娘から感じる焦り
車から急いで降りた

9時に練習が終わり家路についた15分後
「アップルウォッチがない」
練習前に外して車のドアのポケットに入れたのにないと言う
車を停めてよく探すが見つからない
携帯のアプリで探しても
「no location found」

「絶対に見つける!」
練習場所まで引き返す
「あった!」
娘を降ろした道路上に落ちていた
拾ったアップルウォッチを手に
半泣きで車に戻ってくる
車に轢かれてバリバリボロボロ
3時間半も路上に落ちていたもんね

心が痛むと同時に
「やっぱりなぁ」
と思ってしまった自分に気づき
深呼吸

昔の私だったら
「だからものを大切にしなさいって言ってるでしょ!」
「まだ早いって言ったでしょ!」
みたいなことを言ってしまっていたと思う

時計と同じぐらい傷ついてる娘は
そんなことは聞きたくないよね

「I'm so stupid!」
何度も自分に言っている娘
さらに心が痛んだ

深呼吸と共に考える
何を伝えたいんだろう?
そして私が感じたことを伝えた

「You are not stupid
Your action wasn't smart」

「車にひかれたのがアップルウォッチでよかった
あなたは無事なんだから」

「もっとマインドフルにしたほうがいいよね」

「物はもうちょっと大切に扱おうね」

などと伝えたけど
何かしっくりこなかった


娘が言った
「まだアップルウォッチは早かったかも」
そして
「もう買わない」

それを聞いて悲しくなる

また深呼吸する

今日は何度
深呼吸に救われたことか


帰宅して瞑想した
なぜしっくりこなかったのか?

物を大切にするのも大切だけど
やっぱり
「自分」を大切にすることの方が
ずーっと大切

自分に「Stupid」と言ってしまうと
自分が傷ついてしまう
自分を大切にすることが
本当の意味のマインドフルネスだよね
そこから物も人も大切にできる

誰でも間違えるし
学んで成長するために間違える
間違いにいつまでもくよくよしない

気づいたことを娘に書いた


翌日

「もう一度お金を貯めて買おう!」
昨夜書いたメッセージと共に
$10を渡した
新しいアップルウォッチへのドネーション
「いらない!」拒否する娘
「絶対に買おう!」譲らない母

ひかれたアップルウォッチは平凡な黒だった
それがいちばん安かったから
だから今度は自分が好きな色の
ワクワクするものを買って欲しい

また同じようなことが起こるかもしれない
そしたらまたその時に学び成長に繋げる
間違うことに怯えていては何もできなくなる
転んでもまた起きあがって前に進んでほしい


楽しみが増えた
何色のどんなアップルウォッチを買うんだろう


アップルウォッチ
ごめんね
そして
たくさんの学びをありがとう

忘れっぽい母と娘
バリバリのアップルウォッチを見る度に
思い出すだろう

そしていつか
笑い話になるだろう


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