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「芝大神宮」/ 港区の芝に鎮座する、一千年の歴史を誇る神社について


芝大神宮は、伊勢神宮の御祭神、天照大御神(あまてらすおおのかみ)と豊受大神(とようけひめ)の二柱を主祭神としてお祀りしています。

御鎮座は遠く平安時代、寛弘二年(1005年)一条天皇の御代に創建された由緒あるお社(おやしろ)です。

古くは、飯倉神明宮、芝神明宮と称され鎌倉時代においては、源頼朝公より篤い信仰の下、社地の寄贈を受けました。

江戸時代においては、徳川幕府の厚い保護の下に社頭(社殿のあたり)は賑わい、大江戸の大産土神(守り神)として関東一円の庶民信仰を集め、「関東のお伊勢さま」として数多くの人々の崇敬をいただきました。

その当時の賑わいは、歌川広重の錦絵にうかがうことができます。

歌川広重 「江戸名所之内 芝神明社内之図(えどめいしょのうち・しばしんめいしゃないのず)」


■だらだら祭り
「芝の神明様」として親しまれる芝大神宮(港区)の秋祭りは「だらだら祭り」の名で親しまれています。

毎年9月11日から11日間もかけておこなわれることから、この名がつき、ご鎮座の際、神社周辺で多く作られていた生姜がお供えされ、境内や参道でも生姜が盛んに売られるため「生姜祭」とも呼ばれています。

「生姜は穢悪(えお)を去り神明に通ず」といはれ、江戸時代には、神社の二町四方に生姜の山ができ、それが三日のうちに一茎も残らず売り尽くされたと伝えられています。

古来は薬用として重用され、毒消しの効果が知られ、病災を除き、諸厄(しょやく)を祓ひ(はらい)、神明と結びつく生姜は、長寿を願う縁起ものとして大いにもてはやされたようです。

同神宮では毎月一日に神前に献じられた御膳生姜を分けています。

芝大神宮の御膳生姜


所在地
東京都港区芝大門1-12-7


参照元: 「芝大神宮」Webサイト、「神社検定」Webサイト

以上

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