見出し画像

亀井聖矢さん:今後がますます楽しみ 2024/01/17

もう何度目になるでしょうか? 亀井聖矢さんの演奏会。
今回はサントリーホールでのリサイタルでした。

ショパン:ワルツ Op.34 No.1-3
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
リスト:巡礼の年第2年「イタリア」よりダンテを読んで
ショパン:「ドン・ジョヴァンニ」のお手をどうぞの主題による変奏曲 Op.2
リスト:「ノルマ」の回想
※アンコール
ショパン:マズルカ Op. 59-1
リスト:ラ・カンパネラ
ショパン:英雄ポロネーズ

毎回感じますが、また進化されていました。
「やっぱり亀井さんにはリストが合うなあ」となると予想していました。超絶技巧ものは、もの凄く上手なので(今回もリストはさすがの迫力でした)。これまで、ショパンは若干苦戦されている感じがしていました。

今回は、ショパンの表現に膨らみがあって、とても面白かった!留学されて個性が際立ち進化したなと。アンコールの英雄ポロネーズは、特に素晴らしかったと思いました。

そして、毎回のトーク。自然体で好感度高い。そして、上手にセールスが入っています。今回も8月のリサイタルを宣伝(→お陰でチケット取りに参戦してしまいました)。

一方でちょっと気になっていることもあります。

何だかアイドル化してきてしまっている状況に、若干引き気味の私です。
演奏が終わった瞬間に、多くの人がスタオベするのですが・・・・・。
確かに素晴らしい演奏です!そして、類い稀な才能!それは同意。
しかし、「あんなにたくさんの人が弾かれるように立ち上がるほど名演なのか」と言われると、そこに到達するにはまだまだ伸び代があるような・・・。亀井さんの弾き終わりの大きな動きに誘われているのもあるのかもしれませんが。

昔、ラン・ランの人気が出始めた時の雰囲気や、フィギュアスケートで人気スケーターが決してよい演技じゃない時にも多くの女性(おばさま)ファンがスタオベする様子に類似。うーん。

亀井さんは、これもひとつの戦略として取り組んでいらっしゃると思うので、これで潰れたりすることはないと思われます。国内だけでなくぜひ世界に羽ばたいていって頂きたいですね。とにかく、こんな短時間にどんどん進化する亀井さん、本当に楽しみです。

来月にはユンチャン・イムとの2台ピアノもあって、こちらもどのようなものになるのでしょうか?(ただ、ユンチャンがらみは韓国からのファンも参戦されているでしょうから、会場の雰囲気がどうなるか、心配でもありますが。)


https://www.masaya-kamei.com/concert?lightbox=dataItem-kk9qs2ix__item-livgsx2t


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?