短文バトル222-1「徹夜」

「テ」はテレホーダイのテ、徹夜のテ。

あの頃、23時から翌朝まで何度語り合っただろう。LINEよりもはるかに遅いチャットで。

今振り返ると、何をどう話していたのかさっぱり覚えていない。しかし、一夜でも共に同じ焚火を囲んだ人たちが、その後も幸せでありますようにと願っている。

会いたいわけでも、再びチャットに集いたいわけでもない。ただ、自分の人生に少しでも関わっていた人が不幸になってほしくない。この気持ちを何と呼べばいいのか、私はまだ知らない。

#短文バトル222

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