見出し画像

【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㊷生活協同組合コープさっぽろ 執行役員組織本部長・緒方さん~日々の生活に隠れているヒントを源泉に。人生の大切な要素となる”楽しい”という感情を武器にして地域の暮らしを支え続けたい~

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、緒方恵美さん。

緒方恵美:1969年兵庫県伊丹市生まれ。北海道造形デザイン専門学校卒業後、映像制作会社や旅行雑誌制作会社での勤務を経て、2014年に生活協同組合コープさっぽろに入協。同社では子育て支援室広報室長を皮切りに、現在は執行役員組織本部長および組織本部広報部部長を兼務。その他にも株式会社コープメディアの代表取締役も務める。趣味はオールジャンルの映画鑑賞。

転機は小学校3年生。「自分の性格が好転した瞬間を体感しました」

兵庫県伊丹市生まれの緒方さん。伊丹市は国内でも有名な都市型空港がある場所のため、周りからはよく伊丹について聞かれるそうですが、実は3歳の頃に家族の転勤で広島県呉市に引っ越し、さらに小学校入学前に札幌へ引っ越しをしたため、札幌以外の記憶はあまりないと話します。
また、幼少期は2つ年上のお兄さんの後ろをついて歩いたり、家の中でお兄さんと楽しく話をしている記憶が鮮明に残っているとか。そんな緒方さんが改めて幼少期を振り返ってくれました。
「のちに母親から聞いて思い出したのですが、小学校3年生くらいまでは非常におとなしい性格だったようです。しかも『おとなしい』というよりは『無気力・無関心』という言葉の方が当てはまるかも。超人見知りで授業中にあてられても絶対に答えないし、声をかけられたら泣いてしまうほどの。ただ、今それを話しても誰も信じてくれないのですが…(笑)」
一方でその頃日本では、人口増加に伴い子どもたちも増えていたため、各地区で学校が新設されることが多い時代だったとか。そのため、緒方さんが住んでいた地区でも小学3年生になる1978年に札幌市立三角山小学校が新設され、その小学校に移動したことがきっかけで、緒方さんの性格が一変したそうです。
転校して良い意味で環境が変わって、とっても明るくて社会性やカリスマ性を備えている友達ができたんです。その子が私を大きく変えてくれました。あの時の感覚は本当に覚えてます。すごい出会いというか、『人ってこんな風に変われるんだ』って体感したんですよね。それに今思うと、転校先の小学校はずば抜けて最先端の学校でした。例えば、月に1回は1年生から6年生でグループになって登山したりとクラス以外の人たちとの交流が多かったり、体育に『表現』というカリキュラムがあったり、給食に地元で採れた野菜を使ったオリジナルメニューがあったり、『三角山音頭』を作ったりなどなど。全国の学校から先生たちが見学に来ていた記憶もあります」
当時は周りの学校と比較することがなかったため、自分が通っている学校生活が一般的な形だと思っていたそうですが、大人になって振り返った時に先進的な学校だったと気付いたといいます。そして“教科書通りに習うというより、自分たちで考えて作って勉強する”ということが多かった小学校生活が現在の緒方さんの土台にもなっていると笑顔で話してくれました。

コープメンバーで海外視察(左から2番目が緒方さん)

ここから先は

4,434字 / 3画像
この記事のみ ¥ 300

北海道を少しでも盛り上げていければと思ってます!ぜひとも応援をお願いします!!よければメンバーシップから団員登録もお願いします🐻