こんな経験はありませんか？

小学生の頃、同級生に「男子に媚びてる」そう言われた。
自宅に帰って、母に悔しかった胸の内を話すと
「そんなやつ、放っておきなさい」とか
「ハッキリと、違うって言えばいいじゃない」と
さらに怒られたような状況になった。

就職して、先輩に
「あなたって、八方美人だよね〜それって良くないと思う」
そう言われても、返す言葉を失った。
失ったのは言葉だけじゃなく、自分も見失った。

相手が私のことを、どのように思おうと
私のことは私が一番知っている。
”自分のことは他人の方が見える”という人もいるが
見えていてもどうにもならない。

誰かに、自分のことを分析され
決めつけられると
私の思考が揺らぎ、相手の方が正しいと思い
更に、自分の考えや想いなどは
大したことではない、大切じゃない、正しくない
と思ってしまい、意識から消し去ってしまっていた。

でも、それって辛い。
自分がどうしたいのか見失ってしまうから。
精神的に消耗して慢性疲労の状態になってしまう。

じゃあ、母の言うように
相手を無視する？それとも、完全否定する？
母はできても、私にはできない。

先日、思いがけないことが起こりました。
「夫が片付け出来ない、捨てられないで大変だ」と友人に話すと
「何を今更、20年以上も一緒に生きてきて
今始まったことじゃないでしょ」と言われた。

友人が言うことは正しい。
友人の言うことも一理ある。
しかし、私は今夫が片付けられないことに
辛さを感じているのも本当なのだ。

その気持ちを無かったことにする必要はない。
いや、存在させ続けていいのだ！
でなければ、いつものように自分を見失ってしまう。

批判する人と戦うのではなく
批判されても自分の気持ちを存在させ続けることに
エネルギーを注ごうと思ったのでした。

結果は今までとは全く違っていました。
相手に怒りが湧かず、自己嫌悪にならず、無力感にならず
後を引かず、疲れるどころか
一日中パワフルに過ごしていました。

こんな方法があったのか・・・・。
私なりのやり方だったから、よかったのだと思う。

それで、夫の片付けの件は？と言えば
夫にも何か考えがあるに違いない
私を存在させながら、夫に寄り添ってみようと思った。