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誰もが傷を抱えて生きている

受精した瞬間から、細胞分裂が始まり
神経や眼球など、すごい勢いで形成されていく
その様子を見た人はいるのではないでしょうか

私は看護師であり、母親であり
妊娠経験があるので、幾度となく
目にする機会がありました

その度に感じることは
生命の神秘はもちろんのこと
受精する瞬間すらも、細胞そのものが
意志を持っているということです

細胞一つひとつに刻み込まれた記憶
であるかも知れません

そんな、素晴らしい能力を持ち備えた
私たちですが
生まれた時には、未熟な生き物として
理不尽に扱われることが多かったと思います

成長を促すという理由で一種の訓練が始まり
自立を促すため、知能を伸ばすため、躾をするため
健康のためと、ありとあらゆる理由をつけて
誕生と同時に愛情と入り混じった
理不尽な扱いが行われました

抵抗が出来ない時期からの
理不尽な扱いは傷となって心に刻まれていく
だけど、そこには愛情が混在しているので
大人になるまで気づかなかった

私は傷だらけでした
今も、全ての傷を手放してはいませんが
自覚するようになり
ずいぶん楽になりました

全くもって、分からず屋である両親もまた
同じように傷を抱えて私を育てたのだから
傷は連鎖しました
でも、私も私の子どもも
ありがたいことに生きています

つくづく人間は賢くて、強い生き物だと感じます
傷を持っているけれど、本質でも生きている部分もあります
傷に影響は受けているけど、本質は忘れていません






最後まで読んでくださって、ありがとうございます。またの訪問をお待ちしています : )