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不登校16歳、死ぬほど日本が嫌いで今こんな人生を生きている(完)

初めてのイギリス単独渡航を終えて日本に無事帰国した息子は
やっぱり、どうしても日本が好きになれないようでした。

帰国後まもなく、感染症が広がると同時に
ビザセンターが閉鎖され、イギリスどころか日本を出国することすら
できなくなりました。

そんな折、私の生き別れの父が亡くなったことを
弁護士を通じて知らされることになりました。
一人娘だった私が父の遺産を受け取ることになったのでした。

拒否することも出来ますが、その遺産は息子がイギリスに11か月行くのに
ぴったりな額だったのでした。
私は、父がまるで準備してくれたような気持ちになって
ありがたく息子に使わせてもらうことにしました。

何事もなく11ヶ月の語学留学を終えて
息子は帰ってきました。

もちろん、息子は日本が嫌いではありますが
日本でなければできないこともありました。
海外で働くためには、高卒以上の学力が必要でした。
そこで、高卒認定試験を受験することになりました。
年2回しか受験はありませんので、必要科目を全て合格しなければ
日本に滞在する期間が伸びることになるわけです。
そこで、最短で一発合格を目標に今年の春に受験しました。
そうすれば、年2回のイギリスワーキングホリディの抽選に間に合う
のでした。

もう一つは息子が持っている唯一の資格
スノーボードインストラクターを使って収入を得ること。
18歳になればワーキングホリディビザで入国することが
できるようになります。
もう、必要な資金は自分で稼ぐことができるのです。

そこで、インストラクターとして3ヶ月働き
ワーホリに行くための貯金はできました。
そして高卒認定も独学で一発合格。

しかし、肝心なイギリスのワーホリは抽選ではずれてしまったのでした。

イギリスは職種によっては、そのままワーキングビザを取得することが
できるという特殊な事情があって、人気のようでした。
息子は日本に滞在して1年が過ぎようとしていました。
日本にいるには限界だったのでしょう。
予定を変更し、抽選がない国にワーホリすることにしたのでした。
現在、息子はオーストラリアで滞在しています。
オーストラリアは条件がクリアできれば2年目の延長も可能ですし
最長3年滞在することができます。
どうするかは未だ息子からは聞いていませんが
楽しく働いているようです。


ありがたいことに感染症も落ち着き
もっと自由に世界を行き来しやすくなりました。

自分で収入を得られるようになり
親に頼らなくても生きていける、いわゆる自立をしたんですね。

自立は解放の始まりだと思います。
16歳不登校、無事に自立を達成しました!!
これから先は母親の私も知らないことばかりです
そのことを私は嬉しく思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございます。








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