およそ６０年にわたり航空偵察を専門としてきた航空自衛隊の部隊が、今月いっぱいで廃止となります。廃止の日を間近に控えた今月９日、最後の飛行訓練が行われました。

　航空自衛隊の偵察航空隊は今月９日、拠点としている茨城県の百里基地で最後の飛行訓練を行いました。訓練終了の報告を受けた隊司令は、この日を迎えられたこと、そして残る日々に向けて訓示しました。

　「偵察航空隊として１００％の稼働率を維持したまま飛行訓練を終えることができました。ありがとう。ただし、錬成は終了しても偵察航空隊部隊廃止の日まで任務は継続する。最後まで油断のないように」（偵察航空隊司令・朝倉譲１等空佐）

　このあと、隊員たちはお互いに水を掛け合って最後の訓練を無事に終えたこと、そしてこれまでの労をねぎらいました。

日本で唯一、航空偵察を専門とする偵察航空隊は、今月末でおよそ６０年の歴史に幕を下ろすことになっています。

再編集したＷＥＢ特集（１２）を近日公開予定です。