「似た者同士!?」2019.03.03 J2第2節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 プレビュー

 有馬ファジの初陣を勝利で飾ることができなかった岡山。再びホームで金沢を迎える。その金沢は前節、前半開始直後のセットプレーのチャンス、後半にはGKとの1vs1を決めきれずスコアレスドローで終えた。
前節の試合のレビューはコチラ。

◇予想フォーメーション

 お互いに4-4-2(4-2-2-2)のフォーメーションでくると予想します。岡山のメンバーに関しては練習を見学している訳でもないので、読めません。なので、前節と同じメンバーです。金沢に関しても同様の理由で基本的には前節のメンバーとしています。
 ただ、2トップの小松選手(#9)を栃木戦から変えています。前節このポジションを務めていたのは垣田選手(#10)です。ただ垣田選手が怪我の影響で前半に途中交代しています。この影響から先発は回避するのではというある意味願望も込めてこのメンバーを予想とします。

◇金沢の印象

 プレビューを書くにあたって栃木×金沢の試合を観ました。この試合の分析はレナートの分析フレームワークを用いて行ってみました。簡単にまとめたものが以下の図になります。

 タイトルにも書きましたが、金沢の試合を観終えた感想は「これ岡山と似てるんじゃない」です。以下そう思った点を箇条書きにしました。
・お互い4-2-2-2のようにSHが中央に絞る
・そのスペースをSBが高い位置まで上がって攻撃参加
・守備は人を見る意識が高い
・ボール奪われた後は即時奪還を行いショートカウンターを狙いに行く

◇試合展開の予想

 立ち上がりはお互いにロングボールを入れながらセカンドボールをどちらが取れるかというものになるのではと思います。トランジションを含めてどちらも激しくいくことで主導権を握ろうとする展開を予想しています。
 前節を怪我で途中交代となってしまった垣田選手(#10)が出場できるのかどうかが岡山にとって特に気になる要素だと思います。前半は彼が起点となってボールが収まる、セカンドボールを回収してからの2次攻撃で良い形を作っていました。
 右サイドにいる清原選手(#7)はドリブルで仕掛けることが多く、左からはSBの沼田選手(#45)のアーリークロスがあります。

 前節の岡山は繋ぎに行く意識は見せました。ただ、それが効果的であったかと言われれば微妙だったと思います。DFラインから繋ぎはするのですが、SBなどを使ってブロックの外側、最終的には中盤を飛ばすことが多くありました。この試合ではどこで効果的な縦パスが入るのか注目したいと思います。
 ただ、金沢にはショートカウンターという武器もあります。また、トップのプレスバック、SHの機動力もあり簡単は繋げないのではとも思います。それならば、SBが上がっている裏を見せながら攻撃を行うのも当然有効だと思います。
 CBに入ることが予想される山本選手(#2)、廣井選手(#27)は2人とも高さがあるため単調なロングボールを入れても跳ね返される恐れもあるので工夫した配給も必要になりそうです。

◇まとめ

 お互いに開幕戦を勝利することができなかったチーム同士の対戦です。金沢はここもアウエーゲームと選手もサポーターも踏ん張りどころという気持ちではないでしょうか。
 一方の岡山は、2試合続けてホームで戦えるということで、点を取って勝つ所が観たいというのがサポーターの思いでしょう。ただ、前節の水戸もそうでしたが金沢もこのシステムでの成熟度は高いことから難しい試合であるとは思います。
 今季はわずか2節でホームで戦う「アラウンド・ザ・日本三名園」も終わってしまいます。天気予報ではスッキリしないまま迎えることとなりそうなこの1戦。どちらのサポーターがスッキリした気持ちで月曜日を迎えることができるのだろうか。

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