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木山ファジのはじめの一歩

スタメン攻撃 - 片側SBが前に出る1つ目の形は片方のSBを1列前に上げた3-4-3の形。ここでの決まり事は2つ。 ・アンカーが相手FWに消されない位置をとる ・IHが縦の動きを繰り返しながら相手の中盤を引っ張る 中盤の選手が空いていれば簡単にパスを付ける。 特に本山選手のプレーで見られたのが、相手が食いついていたら無理をせずワンタッチでCBに返すこと。 無駄パスでいなすことで相手のプレスのスイッチを入れさせない役割を果たしていた。 攻撃 - IHがSBを押し上げるシステ

    • 【サッカー新時代の教養】サッカーアナリストのすゝめ

      この記事で書きたいことはこんな感じです。 ・この本はアナリストを目指す人だけでなくサッカー好きに広く楽しめる本 ・アナリストはサッカーを見る力だけでなく伝える力が重要 ・データはただの素材でどこまで上手に扱えるかもやっぱり重要 それではよろしくお願いします。 はじめに昨今のサッカー本ブームにより現場で働いている方の本と大きく言ってもその視点は監督、コーチ、元選手、さらにはアマチュアカテゴリーの指導者など多様となっています。 本書は恐らく初めて(?)となるアナリストがテーマに

      • 「手探りと手応え」2020.3.23 J2第1節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 レビュー

        スタメンはこんな感じ  岡山は前半風下、後半は風上となっている。 前半-金沢の攻撃(岡山の守備) ビルドアップの形はそれほど作りこんでいるというものではなさそうでDFライン4枚+CH2枚。  これに対して岡山は前からは行かず、FWがCHのコースを、SHがやや内よりのSHの前に立つことでサイドへと誘導していた。  しかしこの守り方ではSBへのプレスがかかりづらく、パスが出てからSHが対応することとなるためフリーの状態で蹴られることも多かった。  その後の攻撃の形としてフ

        • 「少しの差の重み」2019.11.16 J2第41節 ファジアーノ岡山×横浜FC レビュー

          プレビューはこちら スタメンはこちら 【前半】-受ける形は整わず 自動昇格を狙う横浜FCは3連勝の勢いそのままに攻勢を強める立ち上がりに。岡山の守備対応はハーフウェイライン付近より少し前でFWが構え、サイドへ限定させていくものだった。  立ち上がり早々立て続けに岡山の左サイドを突破される。  5:50’のシーンでは、CBにプレスがかからずドリブルで運ばれるところから始まる。三村もボールに行けない、大外の北爪のコースも切れていないことから廣木は初め大外のマークに動く。た

        木山ファジのはじめの一歩

        • 【サッカー新時代の教養】サッカーアナリストのすゝめ

        • 「手探りと手応え」2020.3.23 J2第1節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 レビュー

        • 「少しの差の重み」2019.11.16 J2第41節 ファジアーノ岡山×横浜FC レビュー

          「打開力と機動力」2019.11.16 J2第41節 ファジアーノ岡山×横浜FC プレビュー

          前節スタメン  前節は喜山と仲間をコンディション等の影響からスタート起用はせず。仲間に関してはベンチ外だった。  横浜FCは4-2-3-1のフォーメーション。DFラインはこのメンバーが濃厚だが、前4枚のメンバーは少し変更する可能性も考えられる。  次からは簡易的ではあるが横浜FCの戦い方を紹介する。 機動力の攻撃陣 まず、横浜FCは自分たちでボールを持つことで主導権を握るチームだろう。この部分は最前線に高さのある皆川(イバ)が入っても揺るぐことはない。ただ、当然選手の起

          「打開力と機動力」2019.11.16 J2第41節 ファジアーノ岡山×横浜FC プレビュー

          「手詰まりを打破する頼れるベテラン」2019.11.10 J2第40節 ツエーゲン金沢×ファジアーノ岡山 レビュー

          プレビューはこちら  スタメン  岡山は仲間がメンバー外、喜山がベンチスタート。CBには後藤が約1年ぶりに公式戦復帰となった。  金沢は出場停止明けのクルーニーではなく山根を起用。 【前半①-岡山の意図していない攻めの形】 まずはロングボールを多用するお馴染みの立ち上がり。その中でこの試合で見られた特徴は普段とは逆サイドとなる右サイドを起点にする形が多いことだ。 普段であれば廣木が大外、仲間が内よりに入りビルドアップの出口としていた。この試合はその形が出せないことから、

          「手詰まりを打破する頼れるベテラン」2019.11.10 J2第40節 ツエーゲン金沢×ファジアーノ岡山 レビュー

          「ミラーと密着」2019.11.10 J2第40節 ツエーゲン金沢×ファジアーノ岡山 プレビュー

           PO圏内に浮上ということで、ここから追い上げていこうと弾みをつけたかった中での前節はスコアレスドローに。 ボールを持つことはできたが中央を固める相手を攻略するには至らなかったものの、2試合連続無失点と代わって入ったCBコンビは手応えも感じながら試合を迎えられているはず。  今節の相手である金沢も数字上ではPOへの望みを残しているチーム。また、クラブ最高順位の更新も狙える位置にいる。 予想スタメン  岡山は前節と同じ形を予想。前線の怪我が続いたが、山本が戦列に復帰してい

          「ミラーと密着」2019.11.10 J2第40節 ツエーゲン金沢×ファジアーノ岡山 プレビュー

          「球際と収拾」2019.10.27 J2第38節 ファジアーノ岡山×栃木SC プレビュー

          予想スタメン  前節、試合途中の田中の負傷離脱によりCBには前節の試合途中から見られた形を予想する。前線には下りる動きから手堅い仕事を見せた赤嶺がヨンジェと2トップを形成する。  シーズン途中から4-4-2のシステムへ変更した栃木は直近3試合スタメンを変更せずに来ている。今節もこの形ではないかと予想する。  ここからは栃木の試合中の振る舞いについて簡易的ではあるが紹介しながら、岡山が狙う形などを予想してみる。 攻撃〇ヘニキ起用の意図  主な前進の方法はロングボールだ。

          「球際と収拾」2019.10.27 J2第38節 ファジアーノ岡山×栃木SC プレビュー

          「ボールと相手を動かせ」2019.9.29 J2第34節 ファジアーノ岡山×ジェフユナイテッド千葉 プレビュー

          前節の両チームスタメン 千葉簡易分析フォーメーションは4-2-3-1(4-4-1-1)の形になると予想される。ワントップに近い形に入るのがクレーベ。トップ下として動きをつけるのが工藤や船山として考えられる。 ビルドアップ自陣からパスを繋いで攻撃を始める際には2CB+2CHが四角形を作るボックス型が中心となる。 両SBは大外に位置をとり、SHはハーフスペースへとポジションをとる。 攻撃的な選手であるRSBの米倉は高い位置をとる傾向にある。 工藤はSH-CH間で縦パスを受

          「ボールと相手を動かせ」2019.9.29 J2第34節 ファジアーノ岡山×ジェフユナイテッド千葉 プレビュー

          積み上げてきた力、祈りの力を添えて2019.08.25 J2第29節 ファジアーノ岡山 ×町田ゼルビア レビュー

          天皇杯での普段控えに回るメンバーによる激戦。 アウェー新潟での選手たちの躍動感にワクワクしながらの勝利。 ここからギアを上げようという試合で前節の新潟での酒と左サイドのコンビネーションに酔いしれた我々は二日酔いよりも苦しい試合展開となってしまいました。ちなみに筆者はお酒が呑めません。 執筆時点で戦術ブロガーの方々によるそれぞれのチーム視点の記事が上がっているためここでは90分通して振り返ることはしません。 この記事では、エリアごとのボール奪取数、セットプレーの内訳、岡山の気

          積み上げてきた力、祈りの力を添えて2019.08.25 J2第29節 ファジアーノ岡山 ×町田ゼルビア レビュー

          「100年続くクラブのDNAを見せつけろ」2019.08.14 天皇杯 3回戦 川崎フロンターレ×ファジアーノ岡山 観戦記

          この日は台風の影響により試合前から、そして試合時刻も激しい雨が降ったりやんだりということでボールが滑りやすいものの、芝に水がたまっている個所は無かったのではと思う。 そこはトメルケール住人ということで、パスの速さやそれを受ける技術はJ2とは違うなという当たり前の感想の中試合が始まった。 スタメン この日のメンバーは岡山はリーグ戦とは大きくメンバーを入れ替えてきた。そして、川崎もSBの組み合わせはここ最近のリーグ戦では無い組み合わせとなった。全体的にメンバーを入れ替えてはい

          「100年続くクラブのDNAを見せつけろ」2019.08.14 天皇杯 3回戦 川崎フロンターレ×ファジアーノ岡山 観戦記

          「暑さで動けなかったのは体だけなのか」2019.08.04 J2第26節 愛媛FC×ファジアーノ岡山 レビュー

          シーズンの半分が過ぎた中で久しぶりの更新です。覚えていてくださっている方はお久しぶりです。 久しぶりの更新ということでどうか温かい目で最後まで見ていただければと思います。 スタメン 【前半-中火でじわじわと】まずは両チームともリスクを冒さずシンプルに前線に放り込む立ち上がり。岡山はヨンジェの裏抜けの動きに対して赤嶺が下りることで縦パスを受ける。 一方の愛媛は、前3枚に対してロングボールを狙うも、これは田中とジョンウォンに競り勝てず、セカンドボールも拾えないままマイボールの

          「暑さで動けなかったのは体だけなのか」2019.08.04 J2第26節 愛媛FC×ファジアーノ岡山 レビュー

          「確かな成長と見せつけられた完成度」 2019.03.09 J2第3節 FC岐阜×ファジアーノ岡山 レビュー

          ここまで1勝1敗と同じ状況で迎えたこの試合。岡山は怪我人もいる中で、ある程度メンバーが固まってきた。1節以来の廣木がスタメンとなり、後は前節と同じメンバーとなった。 岡山のスタメンはこちら。 岐阜のスタメンはこちら。  岐阜は中盤がダイヤモンド型となっている。噛み合わせをみると、岐阜のアンカーとトップ下の選手が浮く形となる。 【前半】 立ち上がりから岐阜は前線からプレスをかけてくる。これに対して岡山がヨンジェとレオミネイロを使う攻撃を試みる。前節まではこの形で主導権を

          「確かな成長と見せつけられた完成度」 2019.03.09 J2第3節 FC岐阜×ファジアーノ岡山 レビュー

          「走るおレオミテイロ」 2019.03.03 J2第2節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 マッチレビュー

           おれおみていろ。おレオミテイロ。レオミネイロ。 。。。  プレビューはこちら。  スタメンはこちら。岡山は前節から廣木、赤嶺に代えて、下口、レオミネイロをスタメンに起用。 金沢は前節、怪我で途中交代となった垣田、そしてこの日がJリーグ初出場となった後藤がスタメンとなりました。 【前半-シンプルイズベスト】 立ち上がりからロングボールを使いながらセカンドを拾い自分たちのペースで試合を進めたのは岡山。このやり方で先に主導権を握ろうとする戦い方は前節も行っていて、かつ効果

          「走るおレオミテイロ」 2019.03.03 J2第2節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 マッチレビュー

          「似た者同士!?」2019.03.03 J2第2節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 プレビュー

           有馬ファジの初陣を勝利で飾ることができなかった岡山。再びホームで金沢を迎える。その金沢は前節、前半開始直後のセットプレーのチャンス、後半にはGKとの1vs1を決めきれずスコアレスドローで終えた。 前節の試合のレビューはコチラ。 ◇予想フォーメーション  お互いに4-4-2(4-2-2-2)のフォーメーションでくると予想します。岡山のメンバーに関しては練習を見学している訳でもないので、読めません。なので、前節と同じメンバーです。金沢に関しても同様の理由で基本的には前節のメ

          「似た者同士!?」2019.03.03 J2第2節 ファジアーノ岡山×ツエーゲン金沢 プレビュー

          「有馬ファジの始まり」2019.02.24 ファジアーノ岡山×水戸ホーリーホック

           ついに2019シーズンが開幕しました!サッカーのある日常おかえりなさい!  今回は水戸との開幕戦のレビューをしてみたいと思います。監督が代わりシステムも違うということで去年までとの違い、今年やりたいことなどを掘り下げてみようと思うので試合のレビュー要素は少し薄いかもしれません。   今回は、攻撃、守備、攻→守、守→攻と4つの局面ごとで考えてみたいと思います。  両チームのスタメンと基本的なシステムはこんな感じです。  お互いに4-4-2。ただ後述しようとは思うのですが、

          「有馬ファジの始まり」2019.02.24 ファジアーノ岡山×水戸ホーリーホック