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お仕事の話@不動産業界とその中の人

セミが鳴きはじめて夏らしい暑さが来ましたね!
夏好きとしては元気になるぜ、こんにちはキイチロウです。

本日はお仕事の話を投稿してみます。

私の本職は現在不動産屋さんです。
不動産屋のイメージは本当に相変わらず悪いですね。なんででしょうね。
そんな事をいつも考えながら周りを見ると少しその理由がわかる気がします(笑)。

職業イメージについてはどの業界でも一長一短ありますが、不動産業はよく見られない事が多いです。
その理由を考えていくと業界の体質とそのプレイヤー分析に至ります。

私の知る限り、不動産業者には
1.元々地主など、不動産の売買や仲介のみを生業とする会社
2.建築土木が母体にあり、そこから派生的に不動産業に進出した会社
3.全くの他業種が母体にあり、儲かると思って不動産業(異業)に入ってきた会社
 の3パターンをよく目にします。

1~3どれが良いというわけではないですが、個人的にこの業界を客観的に見ていると特徴的なパターンを個人的な視点で独り言。

1はやはり専門なのでガツガツしている所も多い分、むちゃくちゃしない社風が多い気がします。面倒を起こすくらいなら辞めておこうといった感じ。やはりこれが生業としているため、トラブルは極力避けたいという姿勢が強いです。

2と3は本業が別にあって社長が「そっちも儲かりそうだから責任者探してやらしてみよう」的な感じで触手を伸ばしてきた感じです。そのため結構「雑」な奴が多い気がしますし、いざトラブったら本体動かして喧嘩してやろう的な社風を感じます。
どのパターンも良い人もいれば悪い人もいるので一概には言えませんけど、個人的には2が一番キライです(笑)。
理由は火の粉が飛んできた経験があるからですが(笑)、特に建設業2(3)代目ボンボン社長(通称ボンクレ社長)には皆さん注意ですよ。
彼はブルジュ・ハリファよりも高いプライドが根っこにあって、裕福な家庭というぬるま湯で育った感性が合わさってかなり面倒くさい性格に仕上がっています多い気がします。
なにより創業の実父(若しくは祖父)がまあまあの凄い人の可能性が高く(創業者ですからやり手ですよね)、何十年もかけて比較され続け大きなプレッシャーと劣等感を背負い続けておっさん(おばさん)にまで成長した筋金入りのボンクレだからです。
問題はこの事実を本人が気がついていない、若しくは自覚がない、知っていても自分のせいじゃないと思い込んでいる事実です。

この人達の特徴は言うまでもなく夜の街が好きで酒癖が悪く、凄く自己顕示欲が強いのですぐに分かります。女性に対してもまぁまぁ横柄ですしね。
誰かに認めてもらいたい、もっというと親父に認めてもらいたいというどこか寂しい心が解消されないまま今を生きている感じで見ていて可愛そうになります。
根はいい人のはずですが、何かのタイミングで気づけたりそれをサポートできるパートナーが見つかると解消されるのかなぁと思ったりしますが、そんな人見たことないですけど。

さて、私はというとこのパターンで言うと1になりますが、後に述べる「私の過去~コイツは実はすげえアホだった(仮称)」で詳しく述べますが、元々不動産屋の子供というわけでもなく、貧乏な家庭に育ち、ブサイクに生まれてしまい、好き勝手生きてきた人です。
それこそある日突然不動産屋になったパターンの人で、不動産大~好き❤という人でもないのです。

たまたま実家がそんな感じの仕事をしていてひょんなタイミングで不動産の世界に入った流れですので、今でも不動産業界を客観的に見て上のプレーヤーたちの構図を眺めている感じがあります。

そのため私には「親父を抜く!」みたいなコンプレックスはないし、誰かと比較されて生きてきたわけではないので、まぁそもそもスタートから違うわけです。

 そういった意味では冷めた目でこの業界を見ていて良くも悪くも色々と考えることが出てくる毎日です。

私は中古不動産を購入してリフォームorリノベーションして販売する事業を行っていますので築10~30年の建物に触れる機会が多いのですが、大手ハウスメーカー(セOスイハイム、ダイOハウスなど)以外はもう建てた会社ほとんど居ないのが日本の建築業界です(当然健全にしっかりやられている会社も多いですよ)。

さて本日はそんな我社で入手した不動産の現場に行ってきました。

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築38年のこのお家はまだまだ住める建物ではあるものの、郊外の地域であるためそこまで大人気の地域でもありません。
そのため得意とするリノベーションをガッツリかけて再生させてもなかなかその魅力を受け取っていただける市場がないのも事実です。

その他にも色々と理由はありますが今回はこの建物は解体して土地として販売するプロジェクトになりました。
昭和感の残るこのノスタルジックな建物は、リフレッシュするとそれはそれで素敵に再生(Reborn)されるのですが、やはり建物は人が住むもので需要がなければ成り立たないのも事実です。
我々も事業として取り組んでいく上では苦渋の決断もやむを得ません。

写真はその内部でお片付けです。
皆さんあまり知らないようですが、建物を解体するときは中身も相当に片付けが必要になります。
「ぶっ壊すんだから一緒だろ!」
と私も思ってましたが(笑)やはり現代は分別というものが必要で、結局この手間でコストが上がっている現実もあります。

今回の物件には動産(前所有者の持ち物)がたんまり残っている条件で譲っていただいたので、とにかくありとあらゆるモノが残置されており、ゴミの分別と片づけ(全部ゴミ)が最高に大変です。

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この写真でほぼ半分くらい終わった感じですが、もう汗びっしょりでなかなか面白いです。
 言っておきますが欲しくなるようなものは一切ありません。写真後ろに写っているのはシンガー製足漕ぎミシンが埃かぶって鎮座しています。欲しいですか?重いっすよ。

こんなゴミ屋敷の片付けを自らやっている不動産会社です。
何でもやりますが、ゴミの片づけはしんどいです(泣)。
でもこうして物件に足を運んで実際に見て触れて感じること、イマジネーションを働かせること、ベランダや庭に出てお茶を飲みながら景色を眺めことでこの不動産に住む人の目線を見つける作業をしています。

言葉では説明が難しいものですが、簡単に言うと、この不動産を買った人はどんな景色を想像して買うのだろうか、どんな色や形を感じて住みたいと思うのだろうか、といった感覚を他人目線として見るためです。

私の仕事は不動産を再生させる仕事ですが、やはり時代が変われば住む人の感性も変わる。

私個人の価値観だけでなく、また一般的に言われている価値観だけを信じるだけでなく、ここの場所で住まいを構える人の心に訴えられる空間づくりの手伝いができればと思っています。

主役はやっぱりここに住む人なので、私でもなければ建設屋の社長でもなく、デザイナーでもないのです。

今回の物件でもここに住まわれる方にとって新しい幸せ空間ができることを願いながら、汗だくおっさんはゴミ整理をするのでした。

ではまた、書きたくなったら書いてみます(笑)

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