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クロスモーダル現象はVRの旗印となりうるか? 原文

長々と話すのが好きではないので要点を先に述べます。

・クロスモーダル現象(日本語定義)を与えるデバイスとしてのVRは、概ね成功している。
・・界隈自体が焦燥感を覚えるのは、単に対象とする母数が単に狭いから。
・VRデバイスが低価格化すれば、特にアライさん界隈のような属性を持つ方々に浸透可能。
私はこの結論を、そもそもクロスモーダル現象とは何か? を起点として導いた。以下が概要。

・Crossmodal perception(英語圏で言うクロスモーダル現象)≠クロスモーダル現象(日本語定義)
Crossmodal perceptionは異なる単一刺激を与えた時の知覚(つまり「」)を取り扱っているが、クロスモーダル現象はむしろ刺激による記憶の再起、つまり「着色された水を飲むとそれっぽい味がする」等を取り扱う。

・クロスモーダル現象(日本語定義)は錯覚ではない。
クロスモーダル現象(日本語定義)は以下の要因を含む。
・・後天要素が強い
・・訓練で強化出来る
・・未体験感覚には弱い
これらの要因は錯覚(先天的・訓練関係ない・未体験でもいける)とは別物です。よって、錯覚ではありません。
カテゴライズするなら、解離(感覚をまとめる力が薄れる事)と言うべきでしょうか。
つまり、一時的に感覚そのものが迷走し、脳内で有り得ない結合をしてしまう事例です(ある刺激により、過去食べたものなどの感触を思い出すなど)。
そういう意味では、催眠と同じグループかもしれませんね。


長々と話したバージョンを置いておきますが、予め使う用語を定義しておきます。
・HCI: xR界隈と等価として扱っている。あと感性工学も含む。そもそも私は彼らが何をしているのかは知らないし、当事者でさえも知らないだろう。
・Sound Horizon: 意識高い系メンヘラバンド(こんなこと言ってるけど1期は好きだったし2期もNeinまでは許容してたけどNeinが酷すぎた特にスタダ子の改悪は絶対に許さない覚悟しろよなぜか突然恐ろしくなり無意識にナイフを刺した(サンホラ版荒野行動の真似をするな))
・終末時計: 米国の敵の数と反比例する謎数値
・・科学終末時計: 米国を科学に変えた謎数値。日本は崖っぷちだが、フランスは日本より一歩進んでいる
・阿Q: 精神的ケイスケホンダ
・アーマードコア(AC): 初代のストーリーの作り込みは異様。しかし納期の兼ね合いでストーリーを練る時間がなくて意味深に走った 反省はしている
・N線 フランスの恥


本題

私の主張はクロスモーダル現象の定義より構築される為、先に定義問題を書きます。

・Crossmodal perception(英語圏で言うクロスモーダル現象)≠クロスモーダル現象(日本語定義)

クロスモーダル現象は錯覚グループとして取り扱われますが、HCI定義の錯覚は(界隈そのものの自覚とは無関係に)心理学上の錯覚とは別物の為、注意が必要です。

心理学上の錯覚は、かなり抽象的なテーマを扱っています。
代表的なのが、ミュラー・リヤー錯視(棒につける矢羽の向きで、長さが変わって見える)です。元は建物の遠近法なのですが、抽象化して今の形に至っています。
抽象化することにより、再現性問題(つまり、人によって錯覚が起こらない)にぶつからず、確実なものとして次の議論に導けます。例えば、錯覚が起きる原因追求が界隈そのものの総意で行えます。錯視(所謂だまし絵)なら人間の視覚野のバグによって生じるなど。

それに対し、HCIが取り扱う錯覚は、抽象的ではありません。
彼らは、日常に潜むよく見ればおかしな感触。例えば、アニメなどの現実離れした風景描写や、VRC上で美少女に撫でられた時の知覚などを扱います。つまり、オブラートに包んで言えば錯覚の原点です。
故に、心理学用語では異なる言葉で説明されるもの(解離・なんとかバイアス)も錯覚として扱われます。
これは良い見方をすれば原点回帰の芸術的な物の捉え方、悪い見方をすれば時代遅れ・先行研究を探らない・思い込みの激しい・自称心理学者の二流デザイナー集団です。
私は後者の見方をするタイプなのですが、同時にこの見方はよろしくないとも感じてます。

(以降無関係な雑談に入る為、▲マークまで飛ばせ)
「時代遅れ」という言葉を使っての他ジャンルの批判は、極力避けるべきです。
つまり「自分のジャンルは新しい」であり、「他者を追い越せ最先端を!」が結論として生じます。
この思想は、とてもよろしくありません。
代表たる(後に阿Qと化す)フランスさんに、科学終末時計も交えて登場してもらいましょう。
[1900年 7分前]
彼らは優秀な科学者を排出してしましたが(革命でどさくさに紛れて殺されたのも居る)、英国・独国・米国の科学競争に負けつつありました。
そんな中、彼らは選択と集中を取り入れ、目新しい(が、後に過ちと証明される)N線に国家リソースを費やす事にしました。
[1904年 3分前]
N線とは、存在するとされた放射線の一種で、あらゆる物質から放たれていると認識されていました。
ドイツのX線発見を上回る凄い発見として、国家リソースが注ぎ込まれましたが、実際はただの気のせいでした。
しかし、国絡みで動いてしまった以上、後々「実は間違いでした」とは言いにくく、発見者や取り巻きが頑なに主張を続け、フランスの科学を的確に傷つけました。

N線の過ちが証明された後、色々あって(知らんし死体蹴りする趣味はないから調べろ)、彼らは最先端を諦め、新たな結論に至りました。
「自国の特色を活かす!」
[1950年代 0分前] 科学終末時計への王手、フランス現代思想の登場です。
これは、(でたらめな)雰囲気でごまかすタイプのアドホックな基礎定義(言いたい事が文脈で変わるという意味。ニュースピークの一種)の羅列により生じる、ただの虚無です。
どの程度虚無かと言うと、30年前にある学者が嫌味を盛り込んだ無意味な文章を送った所、うっかり論文誌に記載されてしまう程です。(ソーカル事件で調べよう!)。
彼らは哲学と思い込んでいるようですが、信教の自由は先進国に与えられた権利ですので、私には否定する権利はありません。
日本でもフランス現代思想の影響は多々あり、日々ダークマターの育成に励んでおります。
例えば。
・精神分析のような死体蹴りをする方々が、よくフランスに留学し、虚無を身に着けてエクスデスと化して帰ってきます。この世界はFFみたいに無を集めても強くはならないのですが。
・フランス現代思想の進化形のポストモダンという、知るだけで漫画アニメにウエメセ出来る素晴らしい理論が流行しております。素晴らしい!
・Sound Horizonはフランス現代思想より影響を受け、意味深な演出が多用されます。
(本来はここに4シリーズのACの批判も入れる予定でしたが、時間による成約が強い為、真心より描くSound Horizonと同列に比較してはならないと判断した為、割愛しています)。
こうしてフランスは、科学先進国より、言い訳を並べて精神的勝利法を振り翳す国へと進化を遂げました。

余談ですが、文部科学省の官僚たちはフランスに憧れを抱いてる様子で、予算配布を選択と集中からムーンショット研究へと着実に後追いをしつつあり、素晴らしい傾向です。[2019年 3分前]
しかし、これはHCI分野においては朗報です。
・東京大学が率先してHCIに取り組んでいる
官僚育成学校たる東京大学はHCIジャンルに率先して取り組んでおり、仲間ボーナスによりムーンショット研究の対象となる可能性は十分に高いです。
・HCI関連者(e.g. 落合さん)が政府に繋がりつつある
故に、フランスのN線のように、HCIが日本を代表する科学ジャンルとなる可能性は、十分に高いと言えます。

個人的には、日本定義でやるなら普通にやればいいのに、わざわざ英語圏定義を引っ張ってきて増強する姿勢はあまり好きではありません。(ファントムセンスとか)。
私は下品な見方をするタイプですので、こう感じました。
「それっぽい単語を選んで権威付けしなければいけない程、精神的に困窮しているのですね?」
ならば返す言葉は「知覚研究頑張ってすごーい!」に集約されます。
(よくわからん英語の文化を)かじってなんぼの商売だ。(世の中かじり虫並の感想)(来いよJ○CRAC)。


・クロスモーダル現象(日本語定義)は錯覚ではない。

心理学上の錯覚は科学定義(つまり再現が可能かどうかを含む)を採用している為、再現性が高いです。
つまりは。
・後天要素が少ない
・訓練で強化する必要性がない
・未体験でも引きずり出せる
要するに、誰が見ても起きます。

それに反し、HCI上のクロスモーダル現象には、以下の特徴があります。
・後天要素が強い
・訓練で強化出来る
・未体験感覚には弱い
要するに、起きるケースが限定されます。

……はい、心理学上の錯覚とは真逆ですね。
HCI用語でしたら別に錯覚でも問題ありませんが、心理学文脈では別の用語が用いられます。
もう一度、要件を整理しましょう。

クロスモーダル現象(HCI)には以下の特徴があります。
・後天的に記憶が再起される。
・強化可能
故に、VR感覚を鍛えるという主張が生じたり、経験した感覚以外を導きにくかったりします。

これらから、私は以下の仮説を立てました。
「クロスモーダル現象(HCI)とは、特定環境下の影響により、後天的な記憶再起が起きやすくなった状況ではないか?」
(記憶の再起: 記憶を思い出す事)


以降は私の独自研究が入りますので、枠としてはWikipediaの政治記事と同じものとして捉えて頂ければ。

記憶の曖昧性に着眼し、私はこれを「解離現象の一種」と捉えます。
そもそも解離とは。
精神医学文脈で多く使われる言葉で、要約すると「主に記憶や知覚が交錯したり曖昧になったり感触」です。
語源上、精神疾患などに取り扱われる事が多いですが、実際は軽い物忘れや、強烈な眠気など、割と有り触れている現象です。
VR環境下では、後天的な記憶再起、特に五感に携わる領域が再起されやすくなるのでは? と私は考えています。
要するに、梅干しをイメージし口内が酸っぱく感じる類の感情が、特定器具により強化された形ですね。
催眠音声と類としては一緒です。(個人的には催眠≠催眠音声という考えの持ち主ですが、それはさておき)。

以上より、私は「HCI上のクロスモーダル現象=解離」と定義し、VRは解離状態を与えるデバイスと認識し、以下の結論を導き出しました。


・クロスモーダル現象(日本語定義)を与えるデバイスとしてのVRは、概ね成功している。

少なくとも、VRは解離現象そのものを好む人達には浸透している為、私は成功と定義しています。
しかし、ターゲットとなる母体が狭い為、界隈自体は成功と認識してないのでは? と捉えています。
ターゲット母体の特性を、解離やVRの特性より求めます。

・解離は情緒安定性が低いほど生じやすい。
情緒安定性とは心理学上の性格の概念で、精神の安定度、つまり解離の生じにくさなどを意味します。
他にも、大まかな性格概念には(ビッグファイブによれば)外向性(他の人間に絡んでいく傾向)・知的好奇心(そのままの意味)・誠実性(低いほどクズになる)・協調性(周りと合わせる力)などがあります。
これらの概念は相関性が薄く(つまり、人によって全部ばらばら)、情緒わるわるな真面目な人が居たり、クズで話を聞かないコミュ力野郎が居たりします。
=クロスモーダル現象(HCI)は、情緒安定性の低い人ほど生じやすい
=情緒の低い人ほど、VRの価値を見出だせる

・VRは現実に無い世界を提供する
=現実に無い世界を求める人達が興味を引きやすい
=現実世界に不満のある・疲弊した方々が集まる

・VRは器具が高い
=金に余裕のある人が集まる

身も蓋もない話をすれば、金に余裕があって現実に疲弊した情緒の低い集団に刺さります。
しかし1つ問題があります。これら3つを満たす人間、そんなに居ません。
何故ならば、現実に疲弊して情緒の低い人間、得てして金を持ってません。
その集団の中でも、たまたま金を持っていた人達がVRに流れているようですね。


・VRを普及させる為に

現実に不満を抱えている情緒の低い集団でしたら、ネット上に割と溢れています。
例えば、とあるなりきりアバターを軸とするメンヘラ界隈とかですね。あっ人狼界隈もあった。
しかし彼らは学生の割合が多く、資金面で恵まれていません。
VRデバイスを格安で提供出来れば、彼らの取り入れに成功し、VRが今後羽ばたく未来が想定されるでしょう。

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