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1039:やくみん覚え書き/ディレクターズカットの功罪

「義母と娘のブルースfinal」が1月2日に放送されるという。

実はこのドラマは数日前まで観たことがなかった。シリーズ第一話本放送時に録画予約をしたのだけれど、うっかり毎週録画にし損ねて第二話以降を録画できなかった。こうなるともう第一話も観たくなくなるオタク気性なので、そのまま消してしまった。

ところがその少し後、kndleでセールになっていた原作本を読んで、そうかこういう内容だったのかとドラマを見損ねたことを悔やんだ。いつか観たいと思いながら、昨年末の一挙再放送も事後に知る始末。放送局単位の動画サービスには食指が動かない(局の数だけ契約するわけにもいかんからね)。調べるとU-NEXTに加入すれば観られるようだ。今だ観たことのない(富野節が最も良く出ているとも聞く)「∀ガンダム」もある。うーん、でもなあ、既にネトフリにも入ってるわけで、あれもこれも観るわけにはいかんし。というわけで逡巡していた。

そこにfinalの報が飛び込み、この際えいやっとU-NEXTに加入。で先日から本編を観始めた。

U-NEXTには放送版の他に時間の長いディレクターズカット版もある。どうせなら監督の意を尽くしたものであろうDC版を観ようと第一話を視聴。四コマギャグテイストの原作を普通のドラマとして丁寧に描いている。個人的には第二話まではとても好感触だ。ただ原作由来のオーバーアクションが妻子には今ひとつ不評で(あくまでギャグ表現だものね……)、「まあまあ、子供編の終わりくらいまでは一緒にみようよ」と取りなしているところだ。

もうひとつ気になることが。なんだか第一話が間延びして感じられたのだ。これは妻も同じ事を言っていた。DC版なのが悪いのかもと思い、第二話は放送版で視聴。こちらはテンポが悪くない。ふむ。

公務員小説「やくみん! お役所民族誌」第一話を書く際、ドラフト版は頭からダラダラと思いつくままに書き連ねて15万5千字で脱稿した。それをカクヨムに転載するのに当たって改稿した結果は16万2千字に膨らんだ。それを今年のnote創作大賞に応募するのに、制限字数14万字に収めなければならない。呻吟しながら2万4千字を刈り込む経験をした。それは同時に、全体の流れと細部の描写を吟味する推敲作業でもあった。

この時に感じたのは「筆に任せて思う存分に書いてしまうと、必ず冗長になる。制限字数に収めるために厳しい視線で内容を吟味した結果、テンポ良く分かりやすいものになる」ということだ。

「ぎぼむす」については放送版とDC版を同じ回で見比べたわけではないから、その差を安易に評することはできない。ただ、もしかすると同じようなことが起きているのではないか、と思ってしまったのも確かだ。ひととおり撮影した後、放送時間に合わせて泣く泣くいくつかのシーンをカットして世に送り出し、動画サービス用にそのシーンも含めたDC版を作ったとしたら、そこには自ずと作り手の吟味の質を反映した差異が生まれるだろう。

最近の閲覧履歴を見ると、「やくみん」14万字版(創作大賞応募版)を正面に押し出しているつもりなのに、ドラフト版を何人かの人が読んでいらっしゃる。奥田多賀子のいない、みなもや朗が読者の共感を損なう言動を見せる、描写が長くてくどい。

……うわあああっ、お、お願いだから14万字版の方で読んでくだされ!

(ドラフト版、非公開にしちゃおうかな)

--------以下noteの平常日記要素

■前回以降の小説進捗
進捗なし。

■前回以降の法律学習ラーニングログ
【学習時間1h41m/リセット後累積57h59m/リセット前累積330h42m】
講義動画1本のみ。この後布団の中で該当箇所の問題集ちょっとやろう。

■前回以降摂取したオタク成分
『豚のレバーは加熱しろ』第9話、今回は割合ちゃんと見たけど、なんだから絵の動きというか演出が平板で、せっかくの緊迫する場面にのめり込めない。構図を斜めにするなど多少の工夫はあるけれど、動きがそれに応じられてない感じか。第8話を2回放送したところから製作が間に合ってない様子が窺える。惜しいねえ。『劇場版異世界かるてっと』、さすが劇場版らしい活劇ストーリーで面白かった。『好きな子がめがねを忘れた』最終話、前回見てからかなり間が開いたけど、やっぱりこの作品は出来がいい。『デキる猫は今日も憂鬱』もとても良かったし、この期のGoHands作品は頭抜けていた。調べたらまさかの生徒会役員共作ってたところだったのかw。『死神坊ちゃんと黒メイド』第17話、これもぼちぼちと観てるな。

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