略語

radikoのタイムフリー機能を使って聞いたラジオ番組の中で、リスナーからの投稿を紹介していました。

『先日、中学生の長男との会話で、長男がこう言いました。
長男「今度の金曜日、カミダイで休みだから」
私「ハア?カミダイ?」
長男「そう、カミダイ」
私「カミダイって何よ」
長男「上川代表決定戦、略してカミダイ」
何でもかんでも縮めるんでモヤモヤ感が満載でしたが、かといって息子を怒鳴ることはありません』

これに対するパーソナリティーの感想はこうでした。
「昔、上磯にあったダイエーは“カミダイ”と言っていたらしい」

2021無口な二人

「何でも略すと、仲間内しか伝わらないことがあるよ」
「ニュースで出てくるのは“全人代”。初めて聞いたら「全人代で何?」になる。略しすぎ」
「昔、平井和正が描いた作品で『超革命的中学生集団』略して“超革中”略しすぎでしょ」

「年代によって違ってくると思うけど“自己中”がはしりじゃないか?」
自己中心的なこと。たしかに“自己中”が略語のはしりかもしれません。

自分の世代でいったら、名詞に「る」をつけるのが略語として流布していたような記憶があります。
タクシーに乗るのを“タクる”から始まったはずで、そこから勝手に略語を作り上げて、マクドナルドに行くことを“マクる”とか、JRの列車に乗ることを“Jアる(そのままだけど「アール」と延ばさない)”とか略語を作っていました。

略語にしたところでどれだけのエネルギー削減になるのかわからないけれど、誰もが皆、略したがるのが不思議といえば不思議です。そんな自分も“自己中”もそうだし、札幌駅を“サツエキ”とかフツーに言ってますもん。略語が広まって当たり前のように使われるようになるのは、意外と短期間ですもんね。
というわけで、パーソナリティーの一人はこう言っていました。

「カミダイもいずれ当たり前になるんじゃないの?ただ、上川だけだな」


(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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