15年以上も前の出来事を

先月から毎月10日ころに献血することにしたので、今月は今日行ってきました。
今回も血小板献血の要請を受けて承諾し、問診と血液検査をして特に問題がなかったのでそのまま採血になりました。最初は30代と思われる看護師さんが担当して、右ひじの静脈に針を刺して遠心分離機を稼働させたのですが、その看護師さんが別な人の採血の担当を始めたため、隣の席を担当していた看護師さんがときどき様子を見に来ました。

その、途中から担当した看護師さん。見た目は自分と同世代。
採血が終了するまで「指先に痺れはありませんか?」「寒くないですか?」などと型通りの問いかけを自分にしていましたが、採血が終了して針を抜くと、絆創膏を貼りつけながら自分にこんなことを聞いてきたのです。

「以前、山の手によく来られていましたよね?!」

「山の手」とは、2013年まであった北海道赤十字血液センター本部のこと(現在は移転)。自分は血液センターから電話で献血の要請を受けてタクシーで急行したことが何度かあり、そのときに採血を担当した看護師さんの一人だった模様です。しかし、それは15年以上も前のこと。忘れてもおかしくないことを覚えていることに内心驚きつつ、自分は

「はい、月一ぐらいで行っていました。でもよく覚えてらっしゃいますね」

と問うと、看護師さんは採血後の後処理をしながら
「よく見かける御顔だったから印象に残っていました」
との返事でした。そうはいっても、看護師さんは15年余の間に何千人の腕に何万回と針を刺しているはずだから、覚えているのは顔より腕じゃなかろうかと思ったけれど、何であれ自分のことを覚えてくれていたのは正直嬉しかったです。
そして全ての作業が終了してロビーへ戻るときには、看護師さんからこんな一言がありました。

「また(献血を)お願いしますね」

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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