時間差

自分は平日朝7時にテレビからラジオに切り替えます。理由は北海道ローカルから全国ニュースに切り替わることと、出勤のために身支度を整えるには音だけのほうが準備に専念できて都合がいいからです。その、ラジオを聞いていたときのこと。
女性パーソナリティーが「今日のお天気です」と言ったあと

「札幌中心部は雪が降り出して、あたりがやや暗くなりました」

と話すのです。
そのとき、部屋の窓からは青い空と明るい朝日が出ていました。自宅がある場所と中心部は5kmほどの距離なので、天気が異なることはあまりありませんし、あまりあり得ません。あまりあり得ないはずのことが今起こっているので、自分は「どういうこと?」と現状の把握ができませんでした。

けれど、状況の把握はすぐにできました。
ラジオで「雪が降り出して」と言ってから約5分後、青い雲と明るい朝日があっという間に見えなくなり、灰色の雲が空を覆って薄暗くなると同時に雪も一気に降り出して、ラジオと同じ空模様に変わったのでした。つまり、数分間とはいえ時間差があったわけ。

時間差といいますか、雲の動きが気になったので、ネットで雨雲レーダーを確認してみました。
ラジオで「雪が降り出して」と言ったときの時刻の雨雲の様子がこちら。札幌中心部は雪雲がかかっているのに対し、自宅付近(南東部)は雪雲がかかっていません。

そこから約10分後、様子が様変わりして、短い時間で雪雲が一気に広い範囲を覆い、自宅付近にも雪雲がかかってきているのがわかります。

様変わりする瞬間にラジオが天気のことを話したため、伝えている内容と目の前の天気が一致しなかったのでした。それがわかったので、自分は合点がいくとともに
「なんか、不思議だ」
と、朝から妙な感動をしてしまいました。
きっとたぶん、そのときに外に出ていたら、晴れから雪に変わる“境界線”みたいなのも見れたんだろうなあ・・・と考えつつ、雪対策で傘を持って、いつもの時刻にいつものように家を出たのでした。

(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)

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