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連載「サイボーグの哲学」

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執筆者:工藤孝史  人間は「自分のことをあれこれと考える」不思議な生き物。おもにデカルトの「情念論」を土台に「心」とはなにか、「からだ」とは何かを「サイボーグ」キイワードに考えま… もっと読む
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サイボーグの哲学第3回

サイボーグの哲学第3回

〜前回(第2回)のまとめ〜

・デカルトは「人間とは何か」を考察するに当たって「心:mind」と「身体:body」という二つの側面からこれを説明しようと試みました。

・その哲学的立場、あるいは彼の主張の問題領域は、しばしば「心身問題」「心身二元論」「動物機械論」などと呼ばれます。

・デカルトは、結論から言うと、人間には「心」と「身体」の合一(統合)を認めましたが、動物や機械には「心」の存在を認

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