2019シーズンファジアーノ岡山考察

 早いもので明日にはもうJ2開幕。取り急ぎではあるが今季をプレビューしてみたいということで書いてみる。

 今季のメンバー、スタッフはこちらから。大分プロチームらしいメンバー紹介ページになっている。

 まずは今季チームとしてやりたいサッカーについていくつか見える記事があるのでそれをペタリ。

「4バック(442)で」、「前からアグレッシブに奪いに行き」「ボール保持を大切にする」「考えて相手と駆け引きして」「相手の裏を狙う」というのがキーワードなのかなと。442ということで図解すればこんな感じか。

 第一には相手ポゼッションに対して前線から連動してプレスをかけることで高い位置でボールを奪っての速攻を狙いますよ。そのためには全体をコンパクトにする必要がある&自分たちのプレス態勢を整えたいので、後方からのボール保持を大切にしましょう。ただ繋ぐだけでは意味がないので、最優先は相手の裏を狙うこと、それを忘れないようにしましょう、ということなのかなと考察。442でプレスだったら、ゾーン守備ができないとまず死ぬだろうな。

ポジション別考察

・GK

 昨季のGKセーブ率ともに75%という好成績(エルゴライヤーブックより。見る限りでは昨季のJ2第一位)を残した金山と一森の一騎打ちか。ボール保持を重要視することからGKにもビルドアップ能力が問われてきそうだが、どちらもビルドアップへの参加という面ではさほど違和感はなさそう。前線からのプレスを考えると最終ラインの裏のカバーが求められてくるので、その点は一森の方に分があるか。ただセービングやキャッチング技術は金山の方に分があり。椎名は貴重な第3GKとして今季もチームを活気づけ。イキョンテはどうにか公式戦に絡んでいきたいところ。

・CB

 4バック導入ということで2CBになるわけであるが、守備における対人の強さは当然のことながら、プレスから漏れ出したボールに対するカバーリング、最終ラインの上げ下げのこまめな調節、攻撃時におけるビルドアップの始点としての役割と、2CBになる負荷+今季の目指す方向性で相当に求められるモノが多くなりそう。 

 濱田と後藤という昨季の主力がケガで出遅れている中、ある程度繋げて潰しもできる阿部とチェジョンウォンの2年目コンビの覚醒に期待。増田は新潟と町田で慣れている4バックだが、ポゼッション&ハイラインにどこまで適応できるか。

・SB

 4バックということで守備はサイドでの1on1だけでなく、逆サイドにボールがある際の絞り(中央エリアカバー)が求められ、攻撃時には横幅を確保しつつ、サイドからの配球というのも求められそう。ということで、今までの3バック(5バック)システムにおけるWBから大きく役割が変わりそうなポジション。

 右はこれまで不動だった椋原のポジションに新加入の田中裕介と廣木が入ってきて激戦区になりそう(田中裕介はCBという話もあるそう)。しかし椋原は負傷からの復帰途上で開幕には間に合わず。左はちょっと人材難か。 喜山が1stチョイスということになりそうだが、本職でないのでどこまでできるかの不安はある。偽SBのようになったら面白そうだが。もしかしたら廣木の左もあるかも。下口も守備のマルチとしてSBのポジションが狙いどころか。デュークカルロスも攻撃的左としてどこまで絡んで来られるか。

・CH

 攻撃はCB始点のビルドアップに絡みながら、相手の動きに応じて裏を狙うパスであったり、サイドチェンジであったり、大きな展開を用いることができるかどうかというポジション。アクセントとしてゴール前への飛び出しも求められるが、メインは展開役だろう。守備では442なので、中盤である程度相手の攻撃を抑えられないとそのまま最終ラインに負荷がかかってしまう(すると最終ラインも上げづらくなって前からのプレスがかからなくなる悪循環)。個人で取りきれるのもそうだが、動きすぎて中央を空けるということになってもいけない。つまり中盤のフィルターとして機能するかどうかがとても重要なポジション。 

 ということで攻撃というよりは守備面で今最も質量ともに不安なポジション。上田も武田将も関戸も2CHというよりは3センターのインサイド向きの選手なので。ユヨンヒョンもフィルター役と言うよりはボールを散らすのがメインそうだし。そんな中フィルター兼潰し役として期待されているはずのデネルピニェイロだが、ピッチに立っている姿を見れるかどうか、な予感がしている。どこの何デルソンだよ全く。セットプレーのキッカーであったり、サイドチェンジや裏を取る大きな展開だったりを考えても上田は決まりだろうが、相方はどうなるか。このままだと補強必須な気がするが。

・SH

 今季のやろうとしていることを考えたら、サイドに張っているというよりはスタートポジションは中寄りにポジショニングしそう。攻撃時は442というより4222っぽくなりそう。(参考文献は下記事の『4人がボックス型に並ぶ』というところから)

そうなると単純にサイドから仕掛けてクロスを上げるというより(勿論状況によってそれが求められることもあるだろう)は、第3のFWとしてゴール前でのフィニッシャー役やハーフスペースでのビルドアップの出口役など、攻撃において多くのタスクが求められそうなポジション。 

 昨季チームの攻撃の中心として奮闘した仲間にとっては更に活躍が期待できそうな役割になりそう。サイドに張って仕掛けるがメインでないならばレオミネイロや斎藤のSH起用も十分ありか。久保田はハーフスペースやライン間での受け仕事で活きそうである。こうなると昨季までの主力だった三村の使いどころが難しいというかなんというか。武田拓は意外とフィットしそうな気がする。サイドから仕掛けるがメインの松本はアクセントになれるかどうか。松木はまずはケガを治すところから。 

 ただ442のSHって攻撃も大事だが守備がものすごく重要なポジションなんだよな。サイドにボールが行った際にプレスに行くのかステイするのかの判断が的確かどうかで442守備の完成度が決まると言っていい。そこの適性があるかどうかにも注目。

・FW

 フィニッシュ役は当然だが、サイドに流れての起点役であったり、相手最終ラインを引っ張る潰れ役であったり、ポスト役であったりと、2トップ+2SHになることでさらに万能性が求められそうなポジション。当然守備でも「高い位置から奪いに行く」と言っているわけで、プレスの1stスイッチにならないといけない。

 コンディション的にはイヨンジェが相当良いようで、昨季以上の爆発を期待。相方にはレオミネイロか赤嶺か。いろいろ器用にこなせる赤嶺か、前線にパワーを与えられるレオミネイロか(レオミネイロが不器用と言っているわけではない)。恐らくSHで考えられている仲間であるが、FW陣のコンディションによってはFW起用も十分あり得る。マレーシア世代別代表10番のハディは高さもそうだがと思った以上にスピードがありそう。昨季高卒ながらそれなりに出来る印象だった福元にも期待。

キーパーソン

 今季は有馬監督一択だろう。4バック、アグレッシブ、ポゼッション、というこれまでのチームにはあまり聞きなれないワードが並ぶ中で、どこまで選手たちに仕込んでいるのか。そしてシーズン通してそれを貫き通せるか(また、もし本当にまずかったら、軌道修正できるか)。ハッキリ言って未知数なので期待と言うよりは不安の方が大きい、というのは否定できないが。

 正直今季は「昇格」「プレーオフ」というよりは、「比較的安全に残留する」ことが出来れば、成績的にはそれでまずはOKかなと思っている。ただ昨季までのようなサッカーでならOKではないけれど。

 Jリーグ参戦しての新しい10年が始まるが、まずは「サッカー市場におけるクラブの市場価値を高める」こと。「ここでプレーしたい」「ここでサッカーに関わりたい」という選手・指導者が増えること。その一里塚に有馬監督がなれるのかどうか(もちろん北川社長にもかかってくるわけですが)。まずはそこに注目したいところ。

 

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

5
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。