わたしが素直になれなかったり、人に頼ったり甘えられなかったりする原因は、ここにあったと思う。

母親

中学生ぐらいから本格的に関係性がおかしくなっちゃったんだよねー、きっと。まあ、母親は母親で、「親の言うことを全く聞かない娘」ってので困ってたと思うんだけどさ。

中学校は、大学生活の次に、いや、大学生活と同じぐらい楽しかった。毎日友だちと好きな曲の話、好きな人の話、読んでる雑誌の話、部活の話、季節ごとの学校行事の話、スポーツの話(当時は日韓ワールドカップ真っ只中だった)、そしてたまーに勉強の話をしてた。笑わない日なんてなかった。学校も行きたくて行きたくてたまらなかった。

ある日、あまりにも学校が楽しくて、母親にその日にあった出来事を言った。

「あんたさ、毎日学校に友だちと遊ぶために行ってんの？」

なぜか、怒られた。この一言で、「あ、もうお母さんに学校の話するのやめよ」って思った。

それでもさ、結局は母親だから、やっぱりどこか認めてほしいとか、話聞いてほしいとか、あったんだよね。わたしは普通に笑い話として、そしてちょっと褒めてくれるんじゃないかっていう淡い期待を抱いてしゃべっちゃったんだよ。

ちな「今日さ、隣のクラスの男子に『お前って意外と頭いいんだな』って言われたんよ！」

母親「そんなこと言われたん？！あんた、やっぱり頭悪いって思われてるんよ！だからうちにはあんたの学年の生徒が来ないのよ！」

両親は個人塾を営んでた。ただの笑い話が、「お前のせいで生徒来ねえよ」と言われる羽目に。そのときは「え〜！何でそんなこと言うん？」と冗談ぽく返したけど、めーーーーっちゃ傷付いた。
以下、母親(と父親)の発言。

「〇〇ちゃん(小中で1番仲良かった友だちで、うちの塾にも来てくれてた)は家の手伝いするのに、あんたは怠けてばっかり」

「〇〇ちゃんは要領良いから、あんたよりテストの点数良かったわ」

(わたしが高校生のとき、大大大大大嫌いだった数学がちょっとだけ楽しくなって、授業後に先生に質問しに行ったっていう話をしたら←認めてほしいがゆえに同じ過ちを繰り返すやーつ)「はあ？！あんたそんな恥ずかしいことやめて？！何で塾の娘が学校の先生に質問しに行くん？！『家で教えてもらってない』って思われるやろ？！もー、ほんまに恥ずかしいわ」

これは父親だけど、その数学の先生の教え方にいちゃもんつけてたなー。「公式だけ覚えさせて解けても意味ないだろ。何だその教え方は」だってさ。もうびっくりだよね、ほんと。

「あんたはほんまにうちの金食い虫」

「誰のおかげで普通に暮らせてると思ってんの？！」

「浪人して女子大卒のあんたなんか、雇ってくれるとこないよ？」

「お母さんの言うこと聞いてればうまくいくのよ」

「(離婚できなかったのは)あんた(と兄弟)がいたから」

「あんたみたいな人、誰も嫁にもらいたくないわ」

「まだ頑張りなさい。わたしの頃なんてあーだこーだ」

とりあえず今思い出したのはこんな感じかな。まあ、ひねくれ者で自己肯定感激低の人間に育ちましたわ(笑)
ただ話を聞いてもらって一緒に笑いたかっただけなのに、「こういう話をするとこういう展開になるだろうな」と思ってどんどん話題がなくなってくし、何が地雷になるか分からないからどんな話をしたらいいか分からないし、家族なのに何も打ち明けられなくなっちゃったんだよね。
だから両親は、わたしの高校生の頃の話なんかなーんにも知らない。去年かな、初めて両親に、いまだに連絡を取り合ってる高校の友だちがいるってことを話したのは。

「そんな話、初めて聞いたわ」

「あんた、何も言わないんだもん。(だから学校のこととか何も知らなかった)」

当たり前だろ、と言いたい(笑)

ひとしきり母親のグチを言ったので、だいーぶスッキリ！今になって親の言ってることが理解できたりもするし、親だからこその発言もあったりしたんだろうけど、まあ保身に入って入って自分の言いたいことも素直に言えずにただひたすら拗ねるという性格になってしまったわ。

親のせいはしたくない。頭では分かってる。過去のことを考えても意味がないのも分かってる。でも、そのとき言われたことはわたしの自尊心を傷付けるには十分だったんだよ。

「これは人に言わなくても自分でどうにかできるな」ってことを、ふと彼氏に言ったら、「何で言ってくれなかったの？」「そういうことは言ってよ」「もっと頼ってよ。家族じゃん」て言われることがしばしば。わたしからしてみたら、「え、そんなこと言っていいの？」「こういう話、家族に言うものだったの？」「これって頼ってよかったことなの？」ってことがいっぱいなんだよね。(もちろん彼氏独自の価値観はあれど)

まだまだ時間はかかりそうだけど、彼氏と一緒にいることで、いつか素直に、頼ったり甘えたりできる日がきたらいいなーって思ってる。

そしてここまで育ててくれたこと、なんだかんだ心配してくれてることは感謝してる。ただ、この性格になったのは母親のせいにさせてくれないか！！！！