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柳田周作、ええ


2023.12.1  19:00開演 名古屋
神はサイコロを振らない Live tour 2023 "心海パラドックス"
行っていきました、備忘録


<1>ここでの楽しみ方、楽しませ方

ホールでの音楽を楽しんで欲しい、そう言っていた。
ホールの少しこじんまりとした空間にて世界観と会場の空気を作り出すのが上手いなと思った。
元々コンセプトのあるアルバムを提げてのライブツアー、抽象的な表現に優れている曲調・歌詞という印象があることは承知だが改めて良い空間だった。
ストーリー性としては、曲順や歌い方そして映像・照明の使い方までも制作物でとても魅力的だった。
紫の照明が似合いすぎた、びっくり。わたしも演出したい。
個人的にどしょっぱつに鍵盤を操るボーカル柳田周作に心を奪われた。
空間を作り出すことで言えば、曲によって空気が少し違く感じた。
しっとりソング、夜永唄やプラトニックラブ
この差でさえ演出側もだが、それに感化された客席の空気感が変わるを感じた。視覚だけで言えば揺れる・直立・涙・手を叩く・手を上げるそんなところの差だが感覚的には呼吸の流れが変わるそんな感じ。
私は当日券で参加した身のため、最後列で見ていた。
それが故にそう感じれたのかもしれないがいいものだった。
アーティストがよく言葉にするみんなで音楽を作る、みたいな言葉の意味が少し分かった気がする。

<2>サポートメンバーのおじさま

とんでもなくイケオジでたまらんでした。
バイオリンとピアノの見た目、えぐいかつおじさま。
絶対に話したら優しいんだ、そしてMC中にボーカルが発した
”もっと一緒に呑みに行きたかったですね、ガールズバーもっと行きたかったですね笑”という発言に、「🤫」と返した可愛さにあまりにもにこにこしてしまった。
その後、嘘ですとこぼしたボーカルを信じるかはまた別。
可愛さは尽きないが、この辺にして演奏が格好良すぎた。
恥ずかしながらきちんとバイオリンを聴いたことがなかった私には
ましてやバンドの中で成立するバイオリンの可動域があまりにも新感覚でえらい物をみたが素直な感想。
そんでもって披露してくれるなんて思っていなかった初めて好きになった曲をその無双で聴けてしまい、この文章で分かってもらえるかと思うがシンプルに情緒が歪んだ。
やはり皆、音楽が好きなんだと思わされた。
変態っぽくてすごく好き。

<3>愛らしさ全開のボーカル

ボーカル「柳田周作」、この男あまりにも可愛いのだ。
①挙動
 ライブにおいて、煽りジャンプの飛び跳ね方。楽しそう極まりない。
 ボケの根源が独自のセンス全開で大変良い。
 懐いてはこない小動物感、3クラス離れたお調子ボーイくらい
 隣には存在しないかわええなこいつ感
 理解しきれない、謎に一人で楽しんでいるあの感じ
②喋り方
 圧倒的方言。これに尽きる。語尾だけでなく一文まるっと柔らかい。
 一生喋っていてほしい。ヘラヘラ笑いながら喋る様子がこれまた可愛い。
③コミカルチャーミング感
 これはもう唯一無二だと思う。ボケなのか気分でそうしたのか分からない 
 あのラインがたまらん。
 楽しそうでええね〜と叔母くらいの母性が出てしまう、
 知るはずもない柳田少年が蘇るくらいには微笑んでしまう。
 是非ともSNSを見てみてほしい。

最後に

私が柳田周作という男を知ったのは高校1年性の頃だった。(約10年前)
ツイキャスという配信アプリにて発見した、流石にあの頃の自分を褒める。
当時、弾き語りに憧れており弾き語り枠を漁っていた。
彼は私にとって憧れを抱く弾き語り枠主の一人だった
歌声やギターの演奏はもちろん、あの頃から選曲や思考の思慮深さとおはしゃぎポテンシャルの高さも大好きだった。
こういった彼の私が好きな側面が残っていてくれて感じ取れて、それがあの頃と変わってデバイス越しではなく生身の人間同士であの空間に存在していたという事実がたまらなく嬉しい。
嬉しいというか謎の達成感がある。
当時のツイキャス自体も毎度行けていたわけでもなく、実際認知もされていないはず。
だが、それでも憧れだった。
そこに何だか自分に対しても誇りがあった。
繋がりも何もないが、あの頃と変わらないものがあったことが私の感情と記憶を繋いてくれた気がした。
音楽だけを超えた貴重な体験をしたのかもしれない。

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