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ケース面接:全種共通の解法方針

コンサルティングファームの新卒・中途面接では、入社希望者を、

①フェルミ・ケース

②ビヘイビア

で評価する。

(面接前に筆記試験・ゲーム試験、履歴書チェックは当然あり)

(新卒の場合は、ビヘイビア(志望動機等)はほぼ問われない)


その内、本記事では、

①ケースの全種共通の解法パターン

に関して、説明する。

(ケースの種類別の解法パターンに関しては、別記事で説明)


なお、対象とするコンサルティングファームは、

MBB、ATK、S&、RB、ADL、AC戦、Dモニター

のケースとする。

(中途Mckのみやや特殊なケース面接のため、別記事で紹介予定)




<目次>

・ケースの種類(パターン別の解き方は別ブログ記事に記載)

・面接の流れ

・全種類共通の考え方の流れ・注意点(本記事のメイン)



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<ケースの種類>

上記ファームで主に出されるフェルミ推定は、以下の通り


【改善施策型】:(フェルミの)式を起点に議論できるもの

①売上向上施策

(例:六本木のZARAの売上を向上するには?)

②目標値ありの売上向上施策

(例:5年後にオリジン弁当の売上を2倍にするには?)

③売上以外の指標改善施策

(例:コロナ下における飲食店のROIを上げるには?)


【抽象お題型】一般的な問題解決ステップで議論を詰めるもの

④未来予想型:10年後、○○業界はどうなるのか?

(例:10年後を見据えてTV局はどうすべきか?)

⑤社会問題型:

(例:福島で産業集積を起こすには、どうすればよいか?)

(例:企業でイノベーションを起こすには、どうすればよいか?)

⑥ラテラル思考型:

(例:空港の荷物待ち時間が長いことに対して苦情多発。どういう施策を採ればよいか?)

⑦その他抽象型

(例:不確定要素に直面した時に、どういった対応を取ることでリスクを最小化すべきか)

(*新卒ATK、IGPIで問われる可能性があるタイプ、受験しない場合は不要)




<面接の流れ>

面接の流れは、以下の通り。


【①初めからケースの場合】

・自己紹介

・志望動機のヒアリング・雑談・アイスブレーク

・お題の提示(シンキングタイムは、5~10分程度)

 (*趣味や学生時代のサークル等からお題が決まることは多いため、趣味やサークルにまつわる問題を解いておくのは◎)

 (*べイン中途では、ノータイムで進める面接官がいるため要注意。なお、この面接官は、売上施策のお題を出すが、まずはフェルミ推定で売上概算を算出→その式の項のうちどれを改善することで売り上げ向上を実現するか、という議論を求めている傾向アリ)

・回答発表(3分程度)

・ディスカッション(15~25分程度)



【②フェルミからケースに移る場合】

・①のディスカッションが終わる

・お題の提示(シンキングタイムは、3~10分程度)

(このパターンでは、前半のフェルミに絡めた売り上げ改善施策型が多い)

・回答発表(3分程度)

・ディスカッション(15~25分程度)




<全種共通のケースの考え方の流れ>

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