プライドが服を着て寒さに震えてる

プライドがひとひら、あしもとに舞い落ちた。思わずかかんで拾い集めようとする私に、男は「いいじゃん」と言う。「月美ちゃん最近、感情表現が豊かになったやん。 本読むのなんかやめてさ、好きな男のことでも考えてろよ」軽蔑の冷笑を口の中に隠す。この男は金目当てに私を狙っているホストだ。この男は私のプライドを貶める。早く切り捨てなければいけない。寂しいという感情に飲み込まれてしまう前に

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