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【読書日記】 「知的障害と発達障害の子どもたち」を読み、「ゆっくり」について深く考えた

 私が「師」として尊敬している本田秀夫先生(精神科医)の最新の著書です。

 本田先生のSNSで、出版の予告があり、すぐにAmazonで予約しました。
家に届くのが楽しみで、届くとすぐに読み始めるくらい、「待ってました!」の内容の著書だったのです。

 「知的障害とは」「発達障害とは」について、非常にわかりやすい文章で書かれていました。
 私は、障害のある子どもさんの保護者さんとお話しする時に、どのような言葉で説明するとわかりやすいだろうか、と考えることがあります。
 この本は、そのような時に使えるワードがいくつも出てきており、非常に参考になりました。
 「次、このワード使おう!」と思いながら読み進めました。


ぐんぐん引き込まれて読みました

「知的障害とは」「発達障害とは」といったことについてはこれまでの経験上だいたいのことは理解しているつもりです。
 この本は、私に、知識を与えてくれるだけではなく、他の人に障害についてわかりやすく伝えるにはどういったワードを使えばよいか、どのような具体例を挙げるとよいか、といったことについて教えてくれる、非常にありがたいものでした。
「こんな読み方もあるんだな」と思いました。

「障害についてはこれから勉強するところなんだ」という人にとっても、私のように長年の経験がある人にとっても、「うん、うん」と理解が深まる良い本です。みなさんに読んでいただきたいです。


みなさんに読んでいただきたい本です

この本の中は、「ゆっくり」という言葉がキーワードです。
「知的障害の人はゆっくりだ」と一般的に言われますが、何が、どのように、なぜゆっくりなのかについて、この本ほど丁寧に書かれたものはなかったのではないでしょうか。

残念ながら、支援者の中には、「ゆっくり」という意味を本当に理解していない人がいたり、誤った対応をする人がいたりします。
支援者が知的障害や発達障害について、「そういうことか」と理解し、適切な対応をする手助けをすることが、これからの私の役割と考えています。

この本は、そんな私に力を与えてくれるものでした。


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