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物に所有されるな、人生は自分自身だ。

※映画、ドラマに関しては恐らく合っていますが、
記憶から書いているので全く同じ文章では無いものも
あるかと思いますが、意味は同じです。

この前たまたまネットニュースを見てたら、
マネーの虎に出ていた人が物が勿体なくて
捨てられないと話していた。

実際、物に所有されている人間は大勢いる。
物のために生きているように、中毒性がある
薬物となんらかわりの無いほど強い力によって、
本来の価値を見失う。

絵画などは飾ってたまに眺める程度でいい。
しかし、価値の高い絵だから眺めるのは
間違いでしかない。好きな絵であれば感性を
刺激され、見惚れることもあるが、お金による
価値で見るならその人は盲目と言えるだろう。

ロバート・ダウニー・Jr主演の映画、
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
の一場面ではあったが、非常に心の痛みを
感じさせるシーンがあった。

シャーロックホームズには必ず登場すると
言えるほど必ず出る女性がいる。

イギリスの小説家アーサー・コナン・ドイル
の「シャーロック・ホームズシリーズ」に
登場する唯一無二の存在である、ホームズを
出し抜いた実に魅力的な女性だ。

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
では、アイリーンはジェームズ・モリアーティ
というホームズの天敵であるモリアーティに
よって殺される。

ワトソンだけはホームズの事を全てでは無いが
よき理解者である。

モリアーティから送られてきたアイリーンの
ハンカチをホームズは風の吹き抜ける船の上で、
そのハンカチの香りをかぐと、少しの間をおいて
そのまま風に任せるように手を緩めた。

ハンカチは一瞬のうちに見えなくなるほど、
消えていった。

そのシーンは実にホームズの人間性が出ていた
場面でもあった。

イギリスのドラマである「SHERLOCK」では、
シャーロックを演じる
ベネディクト・カンバーバッチでは、
シーズン2の第一話でアイリーン・アドラーは
登場する。

私個人的には「SHERLOCK」のほうが好きである。

最初はよくいる人と同じように、俳優が好きではない
という安易な理由で見ていなかったが、
見ずに評価するのは間違いだと気づき、見る事にした。

自分の考えを払拭するように、見事な演技力で私は
すぐに映画なみのドラマで、感情移入もしやすく、
全て見た。

その中でもシーズン2の第一話は特別だった。
こちらの方でも、シャーロックを出し抜き、
逃げられた。

そして彼女は彼にメールを送るようになっていき、
毎日、食事に誘ったり、挨拶したり、彼は何通もの
メールは届くが、無言により挨拶としていた。
彼は一度もそのメールに対して返事は返さなかった。

着信音は女性の妖艶な声に設定していて、
ワトソンは彼女とメールしている事にクリスマスに
初めて気づいた。

「彼女とメールしてるのか?」
ワトソンはそれまでシャーロックは女性だけでなく、
人間自体に興味が無いと思っていた。
しかし、メールが来ている事を知り、問いかけた。

彼はワトソンに内容を見せた。
そこには彼女からのメールが幾つも並んでいた。

「返事は返してない。
彼女から一方的に来ているだけだ」
とシャーロックは答えた。

そしてクリスマスの時、彼は最初は気づけなかったが
アイリーンからのプレゼントだと気づき、箱を開ける
と、中には携帯電話が入っていた。

一番の強みである携帯電話をシャーロックに送る
という事は、アイリーンは殺された可能性が高い
事を知ると同時に、女性の顏の無い死体が届いた
事を知り、シャーロックと兄のマイクロフトと
共に、雪の降る真夜中に死体安置所まで足を
運んだ。

遺体検死を担当していた女性は長い間シャーロック
に惚れていた。シャーロックは彼女とマイクロフト
と、死体を見に行った。

シャーロックが死体の裸全てを見せて欲しいと言った。
彼が初めて彼女にスキャンダルネタのある携帯電話を
盗みにいった時、アイリーンは使用人に彼を客間に
通して、シャーロックはソファに座っていた。

その時、部屋に入ってきたアイリーンは裸だった。
一瞬、シャーロックは言葉が出なくなり、
「嘘や偽名を使う時は驚きから声が出なくなるわ」
と言われ、シャーロックの顔つきは一気に変わり、
彼女の動向、そしてワトソンに火災報知器の作動を
させるようにして、警報が鳴るまで待った。

警報が鳴り響くと、アイリーンは思わず壁に掛けて
ある鏡に目を向けた。

「事態が危険に迫った場合、親は子を守ろうとする」
シャーロックはそう言いながら、鏡の裏にある金庫
を見つけると、暗証番号が必要なタイプの金庫だった。

一方、ワトソンは銃を突き付けられ、
アイリーンの使用人は気絶させられていた。

強硬手段に出た事から彼らがアメリカ人だと知り、
アイリーンとワトソンは銃を突き付けられ、
「金庫を開けろ」とシャーロックに迫った。

「番号を知らない」というシャーロックを無視して、
「お前なら開けられるはずだ」と言うアメリカ人に、
「彼は本当に番号を知らないのよ」とアイリーンは
口にした。

しかし、彼らは殺しも本気でする事を知り、
アイリーンは「彼は番号を知ってるわ」と言い出した。

最初はシャーロックも何の事か解らなかったが、
すぐに気づいた。
暗証番号は6桁の番号で開くようになっていた。

シャーロックは彼女の裸からスリーサイズを見抜いて
いた。その番号を順に入れていく様を見て、
アイリーンは笑みを浮かべた。そして金庫の中に
仕掛けてあった銃に気づいたシャーロックは、それを
利用してアメリカ人たちを気絶させた。

シャーロックとアイリーンは二階にいる使用人の
安否を確かめるために上に行くと、シャーロックは
「大丈夫だ。気絶しているだけだ」と言った。

その直後、彼は後ろから叩きつけられ、彼女に
携帯電話を奪われ、逃げられた。彼を出し抜いた
唯一無二の存在としてシャーロックの中に何かが
生まれていた。

それから時が経ちクリスマスに届いた死体の
スリーサイズは、アイリーンと同じだった。
彼は無言でその場を立ち去ったが、
検死医の女性は、マイクロフトに対して、
「裸で分かるなんて、一体この人は何者なの?」
と問いかけたが、マイクロフトもその場から
立ち去り、出口に近い廊下にシャーロックは
立っていた。

マイクロフトはアイリーンの死に対して、
ショックを受けている弟であるシャーロックに、
タバコを差し出した。
彼はタバコを手にして、火を灯して言った。

「ここは禁煙では?」とシャーロックが言うと、

「クリスマスだ。これくらい許されるはずだ」
とマイクロフトは言葉を返した。


シャーロックの感情が揺れたのは、このシーズン2の
第一話だけである。アイリーン・アドラーは最初は
シャーロックを利用して謎を解くための道具として
使うつもりで、彼に毎日メールを送り、気を引こうと
していた。

謎とはイギリスとアメリカが共謀して立てた
テロリスト対策の一環であった飛行機の爆撃事故の
自演の証拠を追っていた。モリアーティに教えない
とアイリーンの命は無かった事から、自分では解けない
謎であるその謎を、シャーロックに解かそうとしていた。

アイリーンは元々、王室のスキャンダルの写真を
利用して、自分の身の安全を国に守らせようとしていたが、
モリアーティは危険な存在であった事から、謎だけは
解かなければならなかった。

そしてその写真は全て彼女の送ってきた
携帯電話に入っていた。爆弾付きの携帯電話で、
パスワードを3回間違えたら
爆発する仕掛けになっていた。

しかし、中を見ない事には真偽は分からない。
それにはロックを解除しなければ知りようがない。

シャーロックは2度間違えた。もう一度間違えたら
アイリーンの思惑は崩れ去る、短い時間だが長く
感じさせるシーンで、シャーロックは考えた。

彼女の心を見つめて思慮していた。

彼は彼女に自分に気があるようなセリフを吐き、
彼女はその瞬間、一瞬だけ動揺して目が泳いだ。

シャーロックはパスワードに、
「SHER」と打ち込み「LOCK」を解除した。
彼女は後ろ盾になるはずであったイギリス王室
の保護は受けられなくなり、すぐに殺される
立場となった。

彼女はスキャンダルによってお金も身の安全も
守ってきたが、それが無くなると言う事は、
脅迫してきた人たち全てに狙われる立場になり、
すぐに捕まり殺される事はアイリーン自身も
知っていた。

そしてイギリスでもアメリカでも無い、遠い地
で彼女は捕まり、後ろには無骨な刀を持った男
が二人立っていた。

彼女は雪の降るその場所に座らされ、彼女は
最後のメールをシャーロックに送った。
「さようなら」と彼女の死を伝える言葉だった。

1秒の世界の中で、後ろから女性の妖艶な声が
聞こえてきた。それは彼女の耳に入ると同時に、
「逃げろ」とだけ言うと、シャーロックは
もう一人の男に刀を振るった。

彼はイギリスに帰り、彼女を想い出して、
一言だけつぶやいた。

「比類なき女だ」

ここで総合的に話をまとめたいと思う。

まずロバート・ダウニー・Jrでの船上での
アイリーンの香りを嗅いだ後、風に流した
行動は、想い出として残すだけにしないと、
いつまでも彼女の存在が香りと共に生き続ける
事になる。

それは先に進む事が難しい事になる事を、
真に理解している者の行動であると言える。

誰にでも想い出の深いものはある。
しかし、それがある限り、特に男の場合は、
女性のように割り切る事が苦手であるので、
心に根付いてしまう。

だから割り切る事が必要になる。
それには、古い物は想い出として残すだけ
にしないと、偶然出会った時にマズい事を
起こす可能性が高くなる。

だから想い出だけに留めて、捨てるのが
一番良いことだと言える。

「SHERLOCK」のほうでもそれは同様である。
元々、小説であるため、架空の人物ではあるが、
人間像は決まっている。あとはどうそれを
演技で表すかにかかってくる。

「SHERLOCK」の中でも物に固執しない人間を
演じている。彼が最後に言った言葉も、
独り言で言っただけであって、親しい関係である
ワトソンや警部、検死医等は彼に対して、
見た事の無い一面を見たことから、彼が苦しんで
いると誤解していた。

何事もそうではあるが、過去や物に縛られたら
そこから抜け出せなくなってしまう。

古き良き時代という言葉も同様である。

時代は過ぎ去るものであって、それをいつまでも
言うのはそこから抜け出せずに留まっている証拠
でもあると言える。

昔の彼女との想い出の品等も同様に、例え新しく
できた彼女が気にしないと言っても、持ち続ける
ものではない。

そもそもが新しく出来た彼女の言葉で選択する
ことが間違いだからだ。自分自身の問題である事は
自分で決めることが大事だからだ。

どちらを選択しても後悔の念は少なからず生まれる。
しかし前向きに生きるのであれば、捨てるのが一番
良いと言える。

捨ててしまえば想い出すらも薄らいでくるからだ。
小さな想い出としていずれは消える。

だが、新しい想い出は増える。物は所詮、物である。
お金もそうだが、お金に屈したら人生としては、
失敗に終わる。

大きな家を建てても、それはただの無駄遣いに終わる。

以前、梅宮アンナが家が売れて助かったと言っていたが、
大きな家を建てて、庭などもあれば、庭にある木一本にも
相続税の対象となる。

相続税は現金一括払いが基本である。
しかし、現実的に現金をそこまで持っているのは、
ほぼ有り得ない。今はまだ安くなった方ではあるが、
それでも55%くらいは取られるはずだ。

全資産に対しての55%になるので、家を売ったりするのは
そのためである。叔父の会社は株式上場してない叔父が
100%の株を所有している一族経営をしている会社だから、
日本で一番のシェアを誇っていても、現金はある。

ビールの麒麟も同じで広島に本拠地を置く会社で、
あそこも一族経営であるので、相続税を払うだけのお金は
ある。

しかし、叔父は一代で日本一の会社を作ったからか、
激しいケチぶりだった。
人はだから不思議な生き物だと思う。
伯父はある意味、お金に所有されていた。

お金は本来使う為のものであるが、叔父のケチぶりは
凄かった。お金はあったので、必要な時には使っていた。

よくネットニュースで見かけるようになったのは、
老後の事を心配している声が多く上がっている。

しかし、いつ死ぬかは誰にも分からないし、そんな先
の事まで考えていたら、今を生きている実感は無いと
思える。

現実的には今を生きているのに対して、心は遠い未来
を見つめている。気持ちは理解はできるが、それなら
今を生きて、将来に備えるほうがいい。

見えない未来を見るということは、不安しか心に無い
事を表している。そんな風に生きれば、多くの選択を
間違える事に繋がりかねない。

私も今を生きている。将来を考えない訳ではないが、
そんなものはいつどうなるか分からないから、深くは
考えない。

そんな暇があるならnoteに何本か上げることが出来る。
これは私の意思でもあり、将来に繋げるには今、頑張る
事が必要だと思っているからだ。

絶対というものは、存在しない以上、一番信用出来る
のは、自分自身の能力だと私は思う。

頑張れば頑張るだけ返ってくるものでもあるし、
人間としては楽しく生きて行ける。

この思想は、父母の影響が大きくもある。

私はまだ話せるほど元気があるうちに、会っておくべき
だと思っている。

しかし、父母は死後にしか会わせない考え方をしている。
肩書だけの葬式をして、長い間は会うことさえも
許さない。

考え方は色々あるので、人間に生まれた以上仕方のない
事ではあるが、思想が違う人間とは愛慣れない。

だから私は私の道を今は歩いている。






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