見出し画像

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

彼はドイツの詩人であり、小説家でもあり、
その他多数の分野で多くの重要な作品を残した。

”大切なのは目的地ではなく旅の過程だ”

この言葉は大抵の人は過程か結果のどちらかを
大事にするかで、生き方や人生は変わるもので
ある。

過程とはつまりは、始まりから終わりまでの
間の事を意味する。
実際、この過程によって人は成長するもので
あるのが普通だ。

それとは別に結果を大切にする人は、基本的に
多くは求めず、最短距離で結果までの道を探す
為、知識の量的には、その事だけに絞られやすい
事から、その事柄に付随する事には興味を
持たないので、結果的には知識の副産物は生まれ
にくいものになる。

漫画の「ハンター✖ハンター」の富樫氏は、よく
哲学的思考の事柄を書く事が目立つ。
彼自身が哲学に詳しいのか、持論かは分からないが
哲学的思考を持っているのは確かである。

野球界のイチローやテニス界の松岡修造のように、
言葉を残している訳では無いが、思考的には
同じように思っている節をよく目にする。

これは人間ならどちらかを選択する問題であり、
どちらも思っていない人は難しい人生を送る
事になる場合が多い。

「ハンターハンター」に出てくる十二支んとなった
ミザイとクラピカの会話にも、この事について
話していた。

33巻の185ページ(電子書籍kindle)での会話で、
ミザイ「結果は勿論求めつつも経過を大事に
する奴もいるし、結果よりも断然経過に
こだわる奴もいる」

この言葉は完全にゲーテの言葉と一致する
ものだと言える。
経過とは過程の事を指している。

結果が無ければ意味がないと言う人と、
過程、つまりはその結果までの道のりが
大事だという人にわかれます。

これにより、友人関係や仕事上の付き合い
個人の付き合い、恋愛相手等にも影響を
及ぼすもので、非常に大切なものになります。

私は過程を大事にするタイプで、
私の父は結果のみを大事にする人でした。
父の場合は子供の頃からお金で何でもしてきた
人生であったので、結果だけを求めるタイプに
なったのだと思います。

結果のみを求める人は、独裁者や権力者に
多く見られる傾向は強いです。
真心や優しさに欠ける人が多いと
言えるでしょう。

どちらがいいかと言う問題では無いので、
自分の人生に関わる上では重要な事では
ありますので、どちらか今まで考えた事が
無かった人は、一度、自分を見直した方が
良いかと思われます。

この「ハンター✖ハンター」のミザイの言葉を
受けた主人公の一人であるクラピカは、
普段は冷静な人物でありながらも、汗を見せて
「まずいな」と言うような意味の発言しました。

この話には前文があるのですが、簡単に言うと、
このミザイとクラピカは、仲間内に内通者がいる
事を突き止める為に、ミザイは自ら能力を明かして
まで、仲間意識を高めて、仲間に対して、能力を
公開するよう語り掛けました。

仲間意識を先頭を切って高めたミザイが、
影ではクラピカと一緒に、裏切り者を突き止め
ましたが、クラピカの能力を知るのはミザイだけで、
裏切り者をあぶり出す為に、仲間なら能力を
明かせるはずだという風に言って、本来は仲間で
あっても秘密とされる能力を明かさせました。

このせいで、経過つまりは過程の段階に於いて、
裏切り者を探すためにやったとは言えなく
なりました。この言葉にもあるように、
結果は当然求めますが、経過を重要視する
人にとっては、ミザイの行為は理由が正当で
あったにせよ、問題になるというものでした。
「結果は勿論求めつつも経過を大事に
する奴もいるし、結果よりも断然経過に
こだわる奴もいる」

過程や経過は要するに人生での
学ぶことを意味します。
結果は言うまでもなく、勝てば官軍と
いうわけであり、どんな理屈も通じない
場合の人が多いです。

過程を大事にする人のほうが人間性も良く、
人格は良いものだと思います。

結果のみを求める人は難しい性格をしている人が
多くなります。結果だけを見るので、気持ちの事
等は人に対して、殆ど考えない人が多くなります。

これは十代後半~20代後半までに知っておいた方が
いいものです。
どちらの道を選ぶかは、性格が大きく反映される
はずです。

私の親族を見てもそれは明らかです。
叔父も父も結果だけを求めるため、自分が意識する
相手の事しか考えず、仕事としては成功を
収めましたが、人生としては本人たちは満足して
いるのが不思議なのですが、叔父と父は幼馴染で
友人でもありました。

しかし、父のあまりの身勝手さについていけず、
友人はその幼馴染の叔父だけしかいませんでした。

我々、過程を重要視する人から見れば、それは
失敗だと思うのですが、本人たちは、人付き合い
だけでも面倒だと考えるので、思想が全く違う為、
友人がいない事に対して、全く気にもしていない
人たちでした。

なので、どちらが良いかは、本人の性格によっても
かなり左右されるものだと思われます。

ただ、過程を大事にする人は多くいますが、
勇気が無い人も多いのです。
そこが矛盾しているのですが、人間故だからか、
勇気を忘れてしまったか、今はまだ不明のままです。

過程を大事にする場合、結果を大事にする人よりも、
善良な人が多いのですが、いざとなると黙る人も少なく
ありません。ターゲットにされるので、誰しも口を
閉ざす傾向にあります。

しかし、どちらにも属さない人も確かにいるので、
4択になります。過程、結果、両方を気にしない、
全てはその場その場で答えは変わる人に別れると
思います。

ある種、これは宗教的に近い問題になるので、
どれが正しいのかは分かりません。
分かる時は晩年になって分かりますが、
当然、その時には手遅れ状態なので、やはり
どの道で行くかは一度考えてみるのも良いかと
思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?