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NUMBERSより抜粋

この会話は主人公の父親と兄との会話になります。
疎遠であった3人家族で母親は早くに亡くなりました。
そんな中での会話の一部をご紹介します。
一見、見ただけではこの会話の意味は
理解できないものです。
父親アラン・エプス。兄ドン・エプス。

アラン「人生の岐路では決断が必要だったか?
大学進学は意志だが、人とは偶然出会った
結婚は意志だが、子供は自然の流れ
建築を学んだのは意志だが、
仕事は必要だった。だから就職した」

ドン「じゃ 2人の息子は予定外?」

アラン「いや、欲しかったんだ。授かったから育てた」

アラン「自分の決断に後悔してるのか?」

ドン「大きな決断なんかした覚えがない。
FBIだってプロ野球がダメで入った。
人生設計が必要かもな、無計画だって
思ったことすらなかった」


この会話は父と長男との会話である。
何気ない会話であるが、多くの人がそうであるという
意味だが、意思と偶然と必然性を表している。

私は個人的にこの海外ドラマが好きで、
全部買ったが、自殺を考えた時に全てをあげた。
お金も、大事なPCも、財布も、服も、帽子も
大切なものを全てあげた。

私の親類には大金持ちはいるが、お金に支配されているように
ケチだ。死んだ後では何もできないのを知りつつも
会社を残すため莫大な現金を抱えたまま死ぬのだろう。

人によって色々な考えがある。
それは理解できるが、私は全てを失って
年上だがあまり賢くはない人に助けるからと言われて
現在に至るが、まだ山一つ越えただけで果てしなく広がる
山や谷を越える事を諦めていた。

私は死を決めた時、気楽になった。
それまで悩み、答えを見つけるために
頑張っていた日々に決着がつくと安堵した。
だから何もかも人にあげた。

私は死ぬしかないと力説した。
何度も何度も何度も何度もだが理解しなかった。
理解できなかったのだ。
それが良いか悪いかは賛否両論だろう。
だが、その人よりも遥かに頭の回転がいい私が
無理だと知っているのに生かそうとした。

だが、結果はこっちが気を遣うことになっている。
私はこうなる事がいやで力説した。
見える未来、確実にそうなるであろう未来を教えた。

だが、分からない人には分からないのだ。
分からない人は自分ではまだ理解できないと
理解するべきだ。

少なくとも私はそうした。
闇の底に落ちた親友が私にまで敬語を使い、
彼の目を見た時に、重症だと気づいた。

翌日、彼に会いに再びスーパーに向けて、
商店街でない、裏道を歩いていった時、
誰もいない公園に彼はいた。
昼食に弁当を独りで食べていた。
背も高く、ガタイもよかった彼の背中は
小さく見えた。

私は数分ほど彼を離れた背後から見ていた。
仮にも跡取り息子のはずであった彼は、
誰とも会う事を禁じられて、趣味も辞めさせられ、
心が砕け散った。

当時の私は闇の底を知らなかったが、
問題が多すぎて話しかける事が出来なかった。
社員たちからは異常者扱いされ、誰一人として
彼と関わろうとしない現実に対して、
何て言えばいい? 何も言える訳がない。

彼は女性と一度も付き合った事も無い。
見合いも恐らく出来ないだろう。
一生、孤独に死ぬまで何の楽しみも無いまま
死ぬ事は決まっていた。

本当の闇とは私も体験して初めて知った。
死ぬよりも遥かに恐ろしい。
友人が死を選べなかったのは、
彼が本当に良いヤツで、自殺すれば株価は
下がる。今のネット社会ではスーパー経営も
苦しいと以前は話していた。
自分が跡取り息子で跡を取る為に、
母親についていけなかった。

責任感が強いから自殺はしなかっただけで、
心は死んでいた。
私が闇に触れる前に、どうにも出来なかったのは
その事だけだ。他の問題は解決に導けたが、
あんなに酷い状態になった彼を助ける為には?
と考えたが、何も浮かばなかった。

他の店舗の店長にもなれないだろう。
彼は肩書だけのマネージャーだ。
スーパーの中を歩きながら、小さなゴミを
拾っていた。
そんな人生に口出し出来なかった。
闇を知った今でも、彼にかける言葉は
見つからない。

私の家もそうだったが、上記にあるような
家族の会話は一度も無かった。
年上の余り賢く無い人は、うちに来る度
言っていた。
「家族でしょ?」
私にとっては家族とは何?と思っていた。
それは今でも同じで、私は家族を知らない。

気を使うだけの存在で、役立たずの父母の
後処理をするだけの関係でしかなかった。

カウンセラーさんや保健士さんが真剣に
話を聞いてくれたので、私は変われた。
生きると決めたのは3年前ほどの事だ。
それまでは、どっちもどっちであった。

でも約束した。自殺はしないと。
父母のような汚い奴等みたいには
絶対になりたく無かった。

だから約束を重んじるし、
自己啓発にも力を入れ、
壁や門や山や谷を越えようと必死に
生きている。

偉人たちの言葉にも助けられた。
上記にあるような家族は幸せだ。

本音で話しているからだ。
今の私は強くなった。まだ昔ほどでは無いが、
ゆっくりだが前に進んでいる。

治療法は自分で考えながら、調べたり、映画や
ドラマ等も参考にしている。
私を治療する事は、私にしか出来ないからだ。
薬は効かない。
自分で自分に決着をつけるまでは終わらない。
終わる事は無いかもしれないが、
今は楽しく生きている。

孤独ではあるが、十分すぎるほど前半の人生で
大勢の友人と遊びつくした。
今は孤独ではあるが、楽しめている。
ずっと夜行性を聴いている。

歌詞が良い。歌としても良い。
毎日、成長を感じて生きているので、
生きる楽しみを見つけた。

今日も書ける限り書いて寝る。
良い夢に期待を寄せて。


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