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「夢と魔法は実現するか?」

過去の記憶や経験をもとに深堀するので、どうしても記憶が鮮明な出来事が多くなる。今回のテーマもまた、昨日の出来後。

私は昨日、「ディズニーランド」に行ってきた。
といっても遊ぶ側ではなく、キャンペーンの当選者を招待する企画のお仕事で、もてなす側の立ち位置でリゾート体験記ではない。
しかし、だからこそ、客観的な視点でこの「夢と魔法の国」を体験し、
そして、実際にこの魔法にかかる人々を目撃することができたのだった。

「ディズニーランド」は、ジェットコースターや観覧車が立ち並ぶ遊園地での絶叫やスピードで「スカッと」するような体験ではなく、海外旅行に行くような非日常を体験できるテーマパークだ。

朝早くに身支度して子供たちを連れて遥々やってくる。舞浜駅に着くと長蛇の列に飲み込まれ、最近では手荷物検査ですぐにパークに入れず、すでにエネルギーをかなり消費してしまってからのスタートになる。

そんな中、ご招待された家族はパーティー会場に集められるのだから、お顔は幾分疲れ気味。緊張感を引きずったままテーブルに着く。お子様だけは元気なので、少し救われる気持ちになる。

しかし、いざ宴が始まり、司会者のアナウンスで登場するキャラクター。
ビッグファイブだ!大人気のキャラクターが至れり尽くせりのパフォーマンスでゲストの心を鷲摑みする。
パーティーでは、キャラクターとのふれあいに、家族みんなでゆったりとコースメニューのランチを堪能したり、抽選会で記念品が当たるなど、一通りのエンタテイメントを味わった最後に、キャラクターとの記念撮影で幕を閉じるのだが、この時すでにたくさんの魔法をかけられた人たちの顔からは、到着時の疲れ切った表情は微塵も見えず、心の底から喜んでいる「満面の笑み」を浮かべて会場をあとにするのだ。

疲れやストレスがたまりやすい現代人の生活において、たくさんの「癒し」や「ストレス発散」のサービスが溢れている。しかし、おそらくこれらの大半がこの「魔法」にはなりえないだろう。

人間の心のどのあたりを刺激すれば、この魔法の効力が発揮されるかは専門家ではないので語れないが、「人間の心を解放する扉」は、実在することは断言できる。

絶大なるキャラクターの存在に加え、非常に高いキャストたちの「ホスピタリティ」や、夢と魔法の国への徹底した「演出」。この空間で過ごす体験こそが、まさに魔法にかけられたかのように私たちの心を日常から解放してくれるのだろう。

「心が洗われるような非日常」が、様々な「負」の感情をかき消してくれるのだ。

もちろん、永遠には続かない…。
きっと今頃はみんな、疲れ切った体を癒しつつ、日常にもどっているだろう。それでも、ほんの一日だけでもいいので、暮らしの中に「魔法にかかる一日」が生きる上でどれほど有意義であるか、ということは実感しているにちがいない。またいつかこの時間を体験しにでかけようと思いながら、人々はみな、現実を受け止めて乗り越えていくことができるのかもしれあい。(ぴん👆)


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