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九寨溝、黄龍、成都

私にとって中国で行ってみたい場所No.1は黄龍であった。日本のテレビで段々畑状に泉が連なる景色を見て、こんな所が本当にあるのかと思った。北京の日本人会の旅行企画で国慶節期間中に九寨溝、黄龍、成都ツアーがあったので参加することにした。
出発は9月30日の土曜日、国慶節開始日であるので北京空港への道や空港自体そうとう混雑すると予想したのだが、意外にも空港へはいつもどおりの時間で到着したし、第2ターミナルは発着便数が少ないのか非常に空いていた。
九寨溝空港は海抜3500mにあり、高山病に罹ることが心配された。中国人の知り合い曰く、紅景天茶を一週間前から飲み始めると効果があるとのことで早速試す。味は特に不味いわけでもなく楽に飲める。調べてみると「ロディオラ、学名は「Rhodiola rosea L」、標高1800〜2700メートルの高山で汚染のないゾーンで育ち、その成長環境は厳しいため、強い活力と特別な適応性を持っています。 それは薬効として使用でき、気を補充して肺をきれいにし、心と心に栄養を与えることができ、幅広い漢方薬です。 また、美容効果にも優れており、スキンケア製品や食用としても使用できます。」ということらしい。錠剤もあり、こちらも購入。更にこれが本命なのだが、ダイアモックスという薬も前日から服用。やり過ぎの気もしたが、過去に雲南省Shangri-La旅行の際にずっと頭痛に悩まされたこと、更に小学校の遠足で富士山の五合目でも頭が痛くなったことを考え、ドーピングしまくることにした。結果、高山病の兆候は全然なく、普通に過ごすことができた。
一日目は北京から九寨溝空港へ、そしてホテルへ移動しただけで特に観光はなし。空港からホテルまでは約2時間一本道を進んだ。この地域はチベット族が多く暮らしているそうで、チベット密教のお寺やチベット族の家畜であるヤクー(長毛の牛)を多く見かける。

ホテルは非常に大きく立派。部屋も豪華であり、みすぼらしいものをイメージしていたので良い方に予想が外れた。夕食時に他の参加者と合流し、あっという間に仲良くなれたのは実に喜ばしかった。旅の道連れとは楽しくやりたい。皆ビールをジャンジャン飲んでいたが、高山病を気にする私は酒は止めておいた。ホテルの部屋は広く、照明のボタンが幾つもあり、どれがどこの照明のボタンなのか分からず。結局寝るときには全ての照明を消して真っ暗にして寝ることになった。翌朝6時に朝食ビュッフェ会場に行き、幾つか料理を皿にとってテーブルに置いておいた。他にものを取りに行ってテーブルに戻ると別の夫婦が私の料理を持った皿があるにも関わらず、座っていた。ここは私が先に座っていた場所だ、と拙い中国語で主張しても意に介しない夫婦。仕方がないので他の席に移動。朝六時なので他にも空いている席は幾らでもあるのだが。失礼な奴らだ、と思っていたら翌朝も同様のことがおきた。今度も6時頃で他にも席は空いている時間帯。私が一人テーブルで食事を摂っていると、私の目の前におばあさんが座ったのだ。へ?隣も空いてるのに?戸惑っている私に「空いてるか?」と尋ねられ、いいよ、と応えたらおばあさんのご主人だろうか、結構なお年のおじいさんも一緒のテーブルに座り、さらにもう一人やってきて、正方形の4人用テーブルに最初に座っていた私だけが他人という不思議な状況となった。この4人でなにか話すわけでもなく、幸い私は食事が終わる頃だったので早々に退散した。他のテーブルがあるのにわざわざ知らない奴がいる席に座るに来るのはどういうメンタリティなのだろう。昨日の二人も決して嫌がらせではなく、彼らとしては当たり前の行動を取っただけだったのかも知れない。

九寨溝のホテルの真横にあったロマンスパーク
火鍋やら串焼き屋の寄せ集めだった。奥の巨大女神様が艶めかしい。

2日めは九寨溝散策である。ホテルから九寨溝の入り口まで20分歩く。歩道沿いには雪解け水が作る非常に流れの強い川があり、人が落ちたら無事では済まない。

えらい勢いの水流 落ちたらアウトデス

九寨溝の入り口は大変な人混みであったが、ツアーの強みか並んだ時間は精々10分程度。入場すると九寨溝内を循環しているバスに乗り山を上っていく。

人、人、人、の九寨溝入り口

このバスに20分も乗って上の方にある池に向かう。

やっと着いたよ

池は多く、石灰質で濾過された雪解け水はとても綺麗な水色に輝いてる。1番上の池から下に向かってバスに乗ったり歩いたり。

青い、とても青い
魚はいます

この日の観光の最後はチベット族の村。バター茶を飲んだ。バターの味はあまり無いが意外とイケる。

お湯に麦の粉末とバターを少し入れたバター茶。200円。

この日の夕飯はみんなで四川火鍋。四川火鍋大好きな私は大興奮。ツアー仲間との楽しいひとときを堪能した。

素晴らしいでしょ

2日目は黄龍。ロープウェイで3500m地点まで行く予定が、国慶節で来場客が多く、ロープウェイに乗るのに2時間半並ぶことになりそうとのことで歩くことになった。ゆるい階段をひたすら登っていく。

歩き出してすぐにこういう景色に出会える

テレビで見た光景に直に触れる感激。この日もひたすら歩いた。昨日に続き2万5千歩超え。翌日のふくらはぎの痛みはなかなか。
九寨溝、黄龍は行きたかった場所だったのでとても満足の旅でした。

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