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「自意識過剰じゃない?」と言われるとバカにされたような気持ちになる

2018/2/27

イルカさんから質問いただきました。

Q:自分なりに悩んでいることを
友達に相談すると
必ずと言っていいほど
「自意識過剰なんじゃない?」
と言われます。

確かに気にしいというか
考えすぎというか
神経質っぽいところがあるのは
自分でもわかっていて
よく友達が言ったことに

「あれってどういう意味で
言ったんだろう」

「私の事ひょっとして
バカにしてるのかな」

とか後になってウジウジ考えて
最悪の状況になるまでぐるぐると
考えてしまうところがあります。

特に人間関係に
悩むことが多くて
落ち込むことも
しょっちゅうなのですが
私自身真剣に
考えて悩んでいるのを
「自意識過剰なんじゃない?」
と一言で片付けられるのも
なんか癪です。

「自分の意識に
酔ってるんじゃない?」

「考え方だけ
ナルシストなんじゃない?」

みたいなニュアンスがあって
すごく嫌なんです。

みんなどういう意味で
自意識過剰という言葉を
使っているんでしょう。


あと
考え過ぎの性格を
治す方法とかもあったら
教えてください。

よろしくお願いします。




「自意識過剰」という言葉を使う人は人の心に寄り添うことができていない人


A:イルカさんのお気持ちは
僕なりにですが
とてもよくわかります。

相談する方も
勇気がいりますからね。

意を決して話したのに結局
「自意識過剰なんじゃない?」
と一言で締められると
すごく残念な気持ちになりますし
なにより話したことを
後悔してしまいます。

結論から言いますと
相手の相談事に
「自意識過剰なんじゃない?」
と言う人は僕の統計上ですと
以下の3パターンの
いずれかに分類されます。

①「そもそも相手に興味がない」

②「ナルシストと意味を
ごっちゃにしている」

③「話の聞き方の問題」

①は相談相手として
論外になります。

③はその人との
親密度にもよりますが
相談者のことを
大切に思っているものの
まだ人の話を聞く際に
相手の気持ちに
寄り添うことができていない
可能性があります。

しかしその一方で
目の前の人の話を受け入れて
気持ちに
寄り添ってくれるように
話を聞いてくれる人は
未だ少数派なので
そういう人を見つけるのも
非常に難しいでしょう。

そして②。

個人差はあるものの
人は多かれ少なかれ
周りの人から
どう思われているか
どう見られているかが気になって
不安になったり
焦ったり
ストレスが溜まったりすることも
あると思いますが
これが行き過ぎると
「自意識過剰」
となります。

しかし②の人は
そうした性格を
「ナルシスト」
と表現していますね。

こちらも人の心に
寄り添っているとは
言いがたい発言です。

ちなみに
「ナルシスト」とは
「自己陶酔」や「自惚れ」
「自信過剰」という意味で
自意識過剰とは
似て非なるものです。

ナルシストという言葉は
どちらかというと
ネガティブな意味で
使われることが多いですし
イルカさんをはじめ
言われて
良い気分になるものでは
ないですよね。

しかしそのことを
知ってか知らずか
「自意識過剰」
という言葉に
「ナルシスト」
の意味を含めて発言する人は
少なくありません。

そうなるとここでまた
抜き差しならない問題に
ぶち当たります。

親身になって
話を聞いてくれる人が
まわりにいない。

さらに誰しもが
相談者に対して
「自意識過剰なんじゃない?」
と言ってくる
可能性がある中で

「私たちは一体誰に
相談すればいいのか」

という問題です。


自意識過剰と言われるくらいなら「自分で対処してみる」のもひとつの手


一度相談相手から
「自意識過剰なんじゃない?」
と言われると
再度誰かに相談する際に
「また自意識過剰と
言われるのではないか」
という不安や恐怖が
頭をもたげます。

このモヤモヤを
吐き出したい。

でも誰かに
相談するのが怖い。

また自意識過剰と
言われるのが嫌だ。

他人に相談する行為は
うまくいけば
気持ちをスッキリさせる
ことができますが
相手を間違えると
相談する前よりも
モヤモヤが増え
「なんであんなやつに
相談してしまったんだろう」

相談したことを後悔してしまう
なんてことも起こりえます。

なので
そんな事態を
引き起こさないためにも
まず人に相談する前に
「自分で対処してみる」
というやり方を
覚えてみるのはどうでしょう。

自分で対処すると言っても
やることはいたって簡単です。

「最悪の状況を想定し
そのための準備をしておく」

これだけです。

具体的に
説明していきますね。

まず今抱えている
不安や心配のタネ
となっている原因を
ノートや紙に
全て書き出してください。

次に
その不安や心配のタネが
どんどん大きく成長し
最悪の結末を迎えるまでの
過程と結果を具体的に
紙に書きます。

書いたら1日寝かせましょう。

そして翌日
(できれば頭が
スッキリしてる朝がベスト)
再度昨日書いたことを
見返してみて
その問題があたかも
自分の友達の身に起きていると
仮定してみてください。

仮定したら
その友達に対して
自分が提案できそうな
アドバイスをできる限り
書き出してみてください。

最後に
書き出したそのアドバイスを
自分で実行に移す。

以上です。


悩みや心配事を「第三者目線で」捉える


この一連の流れは
一日で全て
やりきってもいいのですが
最悪の結末を
書いた直後というのは
どうしても思考が
ネガティブに寄りがちです。

そのため思考を
一旦落ち着かせて
問題をフラットに
捉えられるようにするためにも
ゆっくり休んでいただいて
脳の疲れをリセットさせる
必要があります。

そしてもうひとつ
ポイントとなるのは
自分の不安や心配事を
「第三者目線で」
見ること。

人は自分の問題については
まるで鈍感で
逆に他人の
悩みや問題に対しては
どうにかして
その問題を解決できるよう
頭をフル回転させます。

ちなみに自分の不安や心配事を
敢えてノートや紙に書き出す
というアナログな
手法を取っているのも
目の前の問題を
第三者目線で捉えるように
するためです。

自分の頭の中だけで
問題を見つめ
自分の頭の中だけで
解決方法を考えると
どうしても結論が
主観的になりがちです。

しかし頭の中にあるものを
紙に書き出すと
脳内のモヤモヤが
客観視しやすくなるため
課題を見つけやすくなり
思考が整理しやすくなります。

そのため
「ノートや紙に書き出して」
「一日寝かせて」
「第三者目線で」
書き上げたアドバイスは
自分視点で考えたものよりも
効果が出やすいのです。

そして最後に
これが一番大切なのですが
少しずつでも構わないので
アドバイスを実行に
移してみてください。


行動する前と後では現状に対してのモチベーションは確実に変わる


簡単な例になりますが
職場の人間関係が非常に悪く
息苦しい雰囲気の中
毎日仕事をすることが
ストレスになっていて
いい加減転職を考えようかと
思い悩んでいる人が
いたとします。

しかし
ほとんどの人はこの時点で
「転職しようかな…」
と考えるだけで終わり
実際に求人サイトを
調べてみるような
具体的な行動に移す人は
ほとんどいません。


よって職場の人間関係による
ストレスから解放されることも
ありません。

ですが
そこからもう一歩前に進み
実際に転職サイトに載っている
求人情報を具に見てみると
自分に合いそうな仕事や
人間関係のしがらみが
なさそうな仕事は世の中に
意外とたくさんある
ということがわかります。

そうなると人は面白いもので
転職サイトを使う前と後では
現職に対してのモチベーションが
変わるのです。

今までは

「人間関係が最悪で
ストレスが溜まりまくる仕事」

だったのが
転職サイトを使うことにより

「新しい仕事が決まり次第
すぐにでも辞められる仕事」

になります。


私たちは表裏ある性格の「裏」ばかりを見てしまいがち


気にしすぎてしまったり
考え過ぎてしまう人というのは

不安や心配事が頭の中を
ぐるぐると駆け回り
最悪な状況を想像し
さらに気分が滅入る。
↑↓
気分が滅入ると
またあらたな不安や心配事が生まれ
さらに気落ちする。

というループを
繰り返しがちです。

ですが
不安や心配事の対処法を
実行に移すと
「問題が解決するかもしれない」
という希望が生まれ
「問題解決に向けて
行動している自分」
のことも前向きに
捉えることができるのです。

それと最後に僕からひとつ
所見を述べさせて頂くと
イルカさんの
「気にしい」や
「考え過ぎ」や
「神経質」な性格は
無理に直さなくていいと
僕は思っています。

なぜならこれらの性格は
今の唯一無二の
イルカさんを構成している
素敵な性格のひとつだからです。

むしろ
この性格があるおかげで
周囲に配慮できる
イルカさんがいるし
人の気持ちを
慮ることができる
イルカさんがいるし
細かいところまで
気がつけるイルカさんがいます。

これも僕の統計に
なってしまうのですが
他人の気持ちを
考えることができて
その上気配りもできる方
というのは滅多にいません。

人が人として生きる上で
「人に配慮した行動」

「人を想う気持ち」
というのはなによりも
大切な要素であり
それらを持ち合わせている
イルカさんは本当に
貴重な存在だと僕は思います。

性格には
表裏があると言いますが
今はイルカさんの
誇れる性格の裏の部分
が見えてしまっているだけ。

表にある
優しいイルカさんの性格に
救われてる人も
必ずいるはずですよ。

おしまい。


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