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完璧主義を和らげるための思考法

2019/05/01

めぶきさんから
質問いただきました。

Q:なんか自分の完璧主義っぷりに
嫌気がさしているのですが
私はどうすればいいでしょうか。

基本頼まれた仕事は
どんな雑用だろうと
完璧に仕上げるタイプです。

というか完璧にしないと
後で怒られる気がするから
そうしてるだけかも?

あとはなんていうか
作った資料や書類を
細部まで事細かく確認されて
少しでも
整っていないところがあれば
叱責を受けてしまいそうだから
常に100点の出来で
仕上げることを意識してます。

実際は叱責されたり
怒られたりはしないんですけど
でもたとえ怒られはしなくとも
実は相手の心の中では

「時間かかったわりに
クオリティ低いな」

とか

「資料の文言
ツッコミどころ満載だけど
この人完璧主義だし
指摘するとめんどいから
このままでいいや」

みたいな嘲笑と蔑みが
巻き起こっているのでは?
と疑心暗鬼になってしまいます。

仕事だけではありません。

プライベートでも
身なりが100点でなければ
誰かに笑われてそうな気さえ
してきます。

身なりだけでなく
話し方や歩き方
立ち振る舞いなどの
自分の一挙手一投足に対しても
「ちゃんとしなきゃ
誰かに笑われてしまう」
と思ってしまいます
(そういえば両親からよく
「まわりのひとの
お目汚しにならないように
ちゃんとしていなさい!」
と厳しく言われていたことが
原因かも?と今ふと
思い出しました)。

だから常に100点の自分で
いられるように
努力もしているし
時間もかけているのですが
どうにもそれが最近
辛くてたまりません。

辛いというか
頭のエネルギーを
無駄に使ってしまって
すごく疲れるんです。

やっぱり
100点でない仕事を
してしまったときと
100点の自分で
いられてないときに
かなりのストレスを
感じてしまって…。

もはや
この考え方が完璧主義に
よるものなのかなんなのか
全くわかりませんが
なにかすこしでも
楽になれる考え方とか
ありませんか?

言いたいことが
まとまってなくてすみません。

よろしくお願いいたします。




怒られはしないけど褒められもしないくらいがちょうどいい


A:めぶきさんこんにちは。

完璧主義…
しんどいですよね。

比べるつもりは
一切ありませんが
僕も昔
完璧主義のきらいがあったので
めぶきさんのお気持ちは
僕なりにですが
すごく理解できます。

仕事も自分が納得するまで
やりこんでしまうから
10分で終わる仕事に
1時間かけてしまって
「まだやってるの?笑」
と言われることも
しょっちゅうでした。

当時の僕もなにかにつけ

「100点でなければならない」

「99点以下は0点と同じ」

といった
考え方をしていましたが
今では

「だいたい65点くらいでいいや」

という

「怒られはしないけど
褒められもしないくらいの適当さ」

を身につけました。

ではどうすれば
このような考え方を
持つことができるようになるのか。

今回は
完璧主義になってしまう原因から
その対処法までを
僕の経験則もふまえて
お伝えしたいと思います。


完璧主義になってしまう原因その1「学校教育」


完璧主義になってしまう人って
その人の生まれ持った
気質(真面目や責任感が強い)
も関係あると思うのですが
その気質に

「学校教育」

「家庭環境」

を掛け算することで
より完璧主義になりやすく
なってしまうんじゃないかと
僕は危惧しています。

たとえば
学校のテストや受験は
一つしかない正解以外を書くと
容赦なく減点されます。

数学・理科・社会・英語
国語でさえ正解はひとつで
そこに例外なんてありません。

その唯一解を
導き出すための教育を

「学校」

という施設が担っています。

特に日本人は真面目で
責任感が強い人が多いため
先生から教わることを
細大漏らさずノートにまとめ
必死に暗記しようとします。

このような習慣を
小中高大学と
およそ20年前後
続けるわけですから

「社会に出てからが本番だ。
仕事では決して
減点されてはならない」

などと考えてしまう人も
出てきてしまうでしょう。


完璧主義になってしまう原因その2「家庭環境」


しかしどれだけ熱心に
教科書の内容を覚えたとしても
ひとたび学校を卒業して
社会に出ればそこはもう
正解のない世界。

人の数だけ正解があるし
100点の基準だってバラバラです。

科学の力をもってしても
証明できないことなんて
山のようにありますし
視座を宇宙規模にしてみたら
そもそも完璧という概念すら
存在しないかもしれません。

そういった

「世の中には完璧どころか
答えがないこともたくさんあるよ」

「正解はひとつだとは限らないよ」

という社会学っぽいことを
学校以外の環境
特に

「家庭」

で教えてあげるべき
なんじゃないかな
と僕は思っています。

しかし
この家庭環境によっては

「たくさん勉強して
有名大学に入って
大学でもたくさん勉強して
大企業に就職しなきゃダメだ」

という概念のもと
学校教育よりもさらに厳しく
唯一解を求めるための能力を
開発されかねません。

そんな環境下で
ひとたび間違えると

「どうしてこんなことすら
できないんだ!」

「こんなところで間違えてたら
お前の人生真っ暗だぞ!」

などと容赦なく雷が落ちます。

こういう家庭で育った子が
どういう大人になるかは
もう想像に難くないでしょう。

そう

「失敗してはいけない」

「何事も
完璧にしなきゃいけない」

そんな概念を持った大人に
なりやすいのです。

そんな概念を
持ってしまったがために
今しんどい思いをしながら
毎日頑張って生きている方に
少しでも楽に
生きられるようになる
考え方のヒントを
次節からお話したいと
思うのですが
少し長くなってしまったので
めぶきさんには
申し訳ないのですが
続きは次回と
させていただきます。

続く。


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