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いっしょに考え、行動するきっかけづくりにしませんか。~誰ひとり取り残さないための出前講座を目指して~

妙高市企画政策課SDGs推進室の市川です。
今回は、私たち市の職員が実際にSDGsの普及啓発を図るために行っている活動の詳細をお知らせします。
 
SDGs の達成のためには、行政だけでなく、企業、団体、そして市民のひとりひとりが行動を変え、取り組むことが必要です。そのため、SDGs に関する理解や関心を深めてもらい、行動変容のきっかけづくりとするために、妙高市ではSDGsに関する出前講座を行っています。
 
講座の中で、最も多く訪問させていただいた教育現場(学校の授業)には、全ての学級に素晴らしいモニターが配備され、自分たちの時代とは明らかに変わっていました。このような学習環境が整備されたこと自体もSDGsゴール4(質の高い教育)やゴール9(産業と技術革新の基盤をつくろう)につながるものだと思います。
 
私自身も自分の子どもが通う学校の授業において講師を務めさせていただいたこともあるなど、やはり人前で話すことは非常に緊張します…最初の頃は、不安で仕方なかったです。ただそのような経験ができる機会を得たとプラスに考え、自分自身が成長するチャンスと今は思えるようになりました。
 
さて、私の話はさておき、出前講座の現状や私たち市(行政)の立場としての想いをご紹介させていただきます。
 

①    出前講座の目的


△…SDGsの意味や目的、誕生までの経緯などを覚えること
これも決して間違っていることはありません。むしろ必要なことです。ただ、SDGsの概要などは、スマホやタブレットなどにより自分で調べたりすることが簡単にできる時代です。むしろ自分で調べるほうが覚えるためには大事なことですし、講師や先生がいなくても充分にSDGsを知ったり覚えたりすることができると思います。

〇…SDGsを自分ごとにして、さらに郷土愛を高めながら課題解決の思考力を養うこと
メディアやインターネットなどの情報だけを頼りにせず、実際に自分の目や耳で事実をとらえてもらうことが重要だと考えています。思い込みなどをせずに実例を参考にしたり、さらには数字やデータなどを基に正しく世界や妙高の現状を知ってほしいと願っています。そのようなことが習慣化することでおのずと課題解決に導く手法が身につくと考えています。
 

※データの一例

◆目的のまとめ
SDGsを実践していただくためには、まず「SDGsを自分ごと」として考えることが重要であり、教育現場向け(学生)の場合は「持続可能な社会を担うための人材育成」に、地域向け(住民)の場合は「SDGs 視点から持続可能なまちづくりを考えるきっかけづくり」などにつながる講座となるように日々努めています。

 

②    出前講座の実績

※中学校での出前講座
※小学校での出前講座
※町内会での出前講座

昨年4月からここまでの間、約30回開催し、約1,200人もの方々から受講していただきました。
<参加者の内訳>
▶市職員・教職員(約60人)  
▶小・中・高等学校(約600人) 
▶町内会・地域活動団体(約140人) 
▶その他…修学旅行や行政視察等でお越しになった県外の皆さん(約400人)  
ありがたいことにほんとうに多くのかたから、お話を聴いていただきました!   

※講座の様子を以前の記事で紹介していますので改めてどうぞ!    
・中学生向け     

教職員向け 

 ・地域活動団体向け 

③    出前講座の内容

▶講座の基本的な流れは、
1.SDGsを簡単に説明
・SDGsの由来やグローバル基準での日本のSDGs推進状況など
2.世界や妙高市の課題 
・不安定な世界情勢や妙高市でも起きている人口減少問題など
3.妙高市の具体的な取組内容
・SDGs未来都市選定の経緯やSDGsゴールにつながる実践事例など
4.まとめ・これからについて      
・課題と現状を踏まえた新しい時代のキーワード、求められる思考など 

以上が概ねの形ですが、ターゲットや目的などそれぞれのご希望などに応じた内容とするように心がけています。 
講座の時間は、それぞれの希望に合わせて15分~80分と様々なパターンがあります。時間に合わせて、資料もその都度作成しています。
飽きさせない工夫やより伝わりやすくするために、地球温暖化などに関する動画をお見せすることもあります

 

④    出前講座の成果


1.講師を務める職員自身のスキルや知識の向上を図れること
 →講座を行う上で、スライド資料を作成する中で、様々な角度から調べたり考えたりするので、多くの学びや気づきが出てきます。さらに講座後に意見交換を行う機会もいただき、単に普及啓発に留まらず、参加者の皆さんの生の声をお聴きすることもできました。

※高校生との意見交換の様子
※地域住民との意見交換の様子
※中学生が生徒間で話し合い、SDGs提案を行う様子

2.新聞の読者投稿コーナーで、昨秋以降に当市の小中学生からのSDGsに関連する投稿が相次いでいること  
 →これ以外にも学校からのおたよりに掲載されることで保護者の皆さんなど大人からSDGsに触れていただける場面が出てくるかと思いますし、私自身の親目線からも子どもが取り組んでいることには興味を持ってもらえるのではないかと考えています。

※学校だよりの一例

3.SDGs学習が発展し、中学生がSDGsに関する動画作成を行うことに至り、さらに先月の「SDGs未来都市妙高 普及啓発フェア」ではSDGsを提案するための動画プレゼンテーションを行うなど取組が深化していること
→プレゼンテーションの詳細は前回の記事をご覧ください  

⑤    出前講座の未来像


SDGsの学習を通じて、①新しい発見をすること ②知識を身につけること ③新しい考えを創りだすこと ④知識や考えを活用すること などができるようになると思います。このことを実践することで物事を広くとらえ、深く考えることができる人材になって、将来の妙高を担うことになってくれると思っています。このようなことが日常的に行える環境を提供していくことが我々の責務ではないかと理解しています。

※真剣な様子で講座を聴く様子

⑥    困ったときには、SDGs普及啓発冊子である「未来BOOK」を活用

みょうこう未来 BOOK は、市民一人ひとりが未来の妙高市について考え、SDGs の理解促進と行動変容へつなげることを目的とした啓発ブックです。 この冊子には、SDGs の概要のほか、17 の目標ごとに「自分たちにもできる実践事例」や小中学校などの取組紹介、オリジナルロゴマークの紹介、市・事業所・行政の行動宣言文 などを掲載しています。
昨年夏に市内全世帯に冊子を配布しており、各世帯でこの冊子を話題にして、家族団らんを図っていただけたら嬉しいかぎりです。
なお、出前講座では、みょうこう未来 BOOK も活用しながら行うこともあります。 


※みょうこう未来 BOOK

実はデータからも見ることができちゃいます(^)o(^)

https://myokosdgs.jp/wp-content/themes/myokosdg/img/miraibook.pdf

データで閲覧できますので、 好きな時間に家庭や職場などでご活用いただくことが可能です! 

今後は動画を作成して、SDGsの取組を可視化することでよりわかりやすく手軽にSDGsの実践内容を紹介していくようなことを検討していきます。 
なお、動画については、 ”考える。感じる。” SDGs未来都市-妙高市- と題した、SDGs未来都市のプロモーション用に昨年制作されたものがあります。
現代社会に対する提起がなされており、「豊かって何だろう」という問いかけが、非常に深く印象に残る内容だと思います。 ぜひご覧ください!

動画がこちら 

 ◆最後に
ひとりひとりが SDGs を理解し、「自分ごと」として、日常の中で取組を始めることが、SDGs の目標達成に近づきます。今、自分になにができるかを考え、SDGsを学ぶ機会のひとつとして、出前講座を活用しませんか。内容は決して難しいことはなく、むしろ皆さんは既に日頃からSDGsに取り組んでいることがわかるのではないかと思います。
市職員が学校、地域、企業や各種団体などに直接伺い、ご希望に応じた内容でお伝えします。希望するかたは、お気軽に企画政策課へご相談ください!!皆さんからのご連絡をお待ちしています!(^^)!


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