Ichiro Yamazaki

本業は、公益財団法人 味の素ファンデーションの専務理事。副業でグロービス経営大学院の人…

Ichiro Yamazaki

本業は、公益財団法人 味の素ファンデーションの専務理事。副業でグロービス経営大学院の人事関連科目(人的資源管理、リーダーシップと倫理)の講師をしております。心理学、コーチング、カウンセリングなどを学び中です。インドネシア、ブラジル駐在経験あり。

最近の記事

国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 14. 最後に(国家資格キャリアコンサルタント試験に合格したことで感じていること)

今まで個人的にビジネス心理学やコーチングの勉強をしてきましたが、1対1のコミュニケーションを重視するスタイルを貫いてきた割には、自分の中で自信の持てるコミュニケーションスキルを身に着けてきたとは言い切れず、むしろ自信のない状態が続いていました。 そのような状況の中で、今回のキャリアコンサルタント試験では、合計点として80%を目指していました。この数字に特に根拠があるわけではないのですが、最後にやっていないところがあるという状態ではなく、試験範囲をすべて網羅した勉強がしたか

    • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 13. 論述・面接試験対策 8 (口頭試問への対策)

      試験対策の最後は口頭試問対策となります。口頭試問では基本的に以下の4点が質問されます。 1. 15分で、できたこととできなかったことは何か? 2. 相談者が相談に来た目的は何か? 3. キャリアコンサルタントが考える問題点は何か? 4. この後どのような展開をしていこうと考えているか? 5. この資格を将来どのように生かそうとしているか? 回により聞き方が異なることもあるようですが、基本的には上記5点の準備をしていれば、本番であまり慌てることはあ

      • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 12. JCDA論述・面接試験対策 7 (ロープレ試験)

        ここからは面接試験の対策を記載します。キャリアコンサルタント試験の中では、最も苦戦した領域でしたが、悩んだだけのことはあり、直前の追い込みでかなり自分の中でコツのようなものがつかめるようになりました。試験を受けた後も現在の業務の中で最も役立っている領域です。 本番でのロープレがあるため、いろいろな不安要素はあると思いますが、勉強を方法を以下に記載します。 まず、面接試験の対策は、自分自身が、養成講座の対面クラスの中で、十分教えてもらうことができ、ロープレもこなせるとい

        • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 11. JCDA論述・面接試験対策 6 (論述問題対策 第23回試験の回答方法と回答例、80%以上の点数を取る方法)

          ここでは、実際の第23回試験での問題をもとに解説をしていきます。私の場合、これから紹介する内容で80%以上の得点を取ることができました。ただこれは逆に言うとまだ改善の余地が20%弱あるということにもなります。ただ、論述試験の足切りが20点/50点であることを考えると、80%以上を獲得すると、十分に面接試験でのリスク回避につながる点数ですので、内容を確認いただき、さらに自分で足りない点を補っていただければと思っております。 [問い 1] 事例ⅠとⅡはキャリアコンサルタントの

        国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 14. 最後に(国家資格キャリアコンサルタント試験に合格したことで感じていること)

        • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 13. 論述・面接試験対策 8 (口頭試問への対策)

        • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 12. JCDA論述・面接試験対策 7 (ロープレ試験)

        • 国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 11. JCDA論述・面接試験対策 6 (論述問題対策 第23回試験の回答方法と回答例、80%以上の点数を取る方法)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験)10. JCDA論述・面接試験対策 5 (論述問題対策 問3のキャリアコンサルタントから見た相談者の問題点のポイント)

          続いて、問3のキャリアコンサルタントから見た相談者の問題について、どのような視点をもって問題点を記載するのかについて少し深堀りした内容を記載します。 結論から言うと、基本的には、以下の4つの領域を中心に考え、まとめれば十分です。ただし、思い込みのところは、過去の試験の模範解答などを見てもあまり出てこないようです。 1. 自己理解不足 2. 仕事理解不足 3. コミュニケ―ション不足 4. 思い込み ただ、論述試験の回答では、上記4領域の表現を逐語

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験)10. JCDA論述・面接試験対策 5 (論述問題対策 問3のキャリアコンサルタントから見た相談者の問題点のポイント)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 9. JCDA論述・面接試験対策 4 (論述問題対策 問3,問4の回答テンプレート)

          続いて、問3と問4の回答方法を詳細に記載していきます。この二つの回答は、相談者の問題点をそれに対する今後の対策が「対」になっているので、同時に解説していきます。 [問3] 全体の相談者の語りを通して、キャリアコンサルタントとして、あなたの考える相談者の問題と思われる点を、具体的な例をあげて解答欄に記述せよ。(15 点) [問4] 事例Ⅱのやりとりの後、あなたならどのようなやりとりを面談で展開していくか、その理由も含めて具体的に解答欄に記述せよ。(10 点) 問3は

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 9. JCDA論述・面接試験対策 4 (論述問題対策 問3,問4の回答テンプレート)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 8. JCDA論述・面接試験対策 3 (論述問題対策 問2の回答テンプレート)

          続いて、問2の回答方法を詳細に記載していきます。 [問2] 事例Ⅰの CCt10 と事例Ⅱの CCt10 のキャリアコンサルタントの応答が、相応しいか、相応しくないかを考え、「相応しい」あるいは「相応しくない」のいずれかに○をつけ、その理由も解答欄に記述せよ。(10 点) まずポイントとは以下の通りとなります。 事例ⅠとⅡは、下線部のCCtの質問の前後のCLの言葉がポイントになりますので、直前または少し前のCLのコメントや気持ちに焦点を当てます。 事例Ⅱは、下

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 8. JCDA論述・面接試験対策 3 (論述問題対策 問2の回答テンプレート)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 7. JCDA論述・面接試験対策 2 (論述問題対策 問1の回答テンプレート)

          では、まず問1の回答方法を詳細に記載していきます。 [問1] 事例ⅠとⅡはキャリアコンサルタントの対応の違いにより展開が変わっている。事例ⅠとⅡの違いを下記の 5 つの語句(指定語句)を使用して解答欄に記述せよ(同じ語句を何度使用しても可。また語句の使用順は自由。解答用紙に記述する際には、使用した指定語句の下に必ずアンダーラインを引くこと)。(15 点) 指定語句   〇〇  〇〇 〇〇 〇〇 〇〇  ※指定語句は毎回異なる語句が指定されます。 回答の基本的な構造

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 7. JCDA論述・面接試験対策 2 (論述問題対策 問1の回答テンプレート)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 6. JCDA論述・面接試験対策 1 (論述試験に関する基本的な考え方)

          論述・面接試験は、論述試験とロールプレー形式の面接試験であり、最終的にはその合計点で結果が判定されます。私はJCDAを選択し試験を受けたので、論述試験は50点満点で足切りが20点(40%)、面接試験は、100点満点で、「主訴・問題の把握」、「具体的展開」、「傾聴」の3項目すべてで、それぞれ40%以上の評価が足切りとなり、最終的に、この二つの試験の合計が満点150点、既述の足切りをクリアした上で90点以上(60%)を取れば合格となります。 論述・面接試験は、まず養成講座での

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 6. JCDA論述・面接試験対策 1 (論述試験に関する基本的な考え方)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 5. 学科試験対策 4 (すべてではないが、ひっかけ問題の解き方)

          ここからの話は本質ではありませんが、学科試験では、不適切なものを選ぶ問題が出題されます。第23回試験結果を見てみると、「正しい、適切」なものを選ぶ問題が24問、「不適切」なものを選ぶのが23問、「誤っている」ものを選ぶ問題が3問ありました。 個人的には、「不適切」なものを選ぶ問題は、正しいものを選ぶよりも簡単に解けるような気がしていました。その理由は、明らかに断定的な言い方をしているものや普通に働いていれば常識的におかしいと感じられるものが多いからです。ただし、これらの

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 5. 学科試験対策 4 (すべてではないが、ひっかけ問題の解き方)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 4. 学科試験対策 3 (難問でもあきらめずに解く方法)

          学科試験の点数の取り方は、やはり学科試験対策1と2で示した通りですが、見たことのない問題でも、時間的余裕のある学科試験では現在持っている知識で考え、あきらめずに、論理的に回答を導き出すことは可能です。 第23回テストでも、私自身も悩みながら、考えた末に正解できたものがありますので、具体例として紹介します。 【以下第23回テストからの抜粋】 問5 デシ(Deci, R, L.)の提唱した内発的動機づけに関する次の技術のうち、適切なものはどれか? 1. 成

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 4. 学科試験対策 3 (難問でもあきらめずに解く方法)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 3. 学科試験対策 2 (第23回学科試験から読み取れる試験の傾向と難易度)

          第23回試験の学科試験は、過去のものに比べ点も全体の点数を見ると、学科試験の合格率は81.2%、試験の平均点は76.9点となっています。ここ数回の中では、第21回が合格率59.7%、試験の平均点71.2点というのが最も低い水準ですが、他はおおむね同じ水準であることから、第23回は、結果的に平均よりも難易度が高くはありませんでした。にもかかわらず、実際に受験をしてみると、私自身はかなり難しいと感じました。その理由は、やはり勉強していない問題が数題あったこと、学習した範囲ではあ

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 3. 学科試験対策 2 (第23回学科試験から読み取れる試験の傾向と難易度)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 2. 学科試験対策 1 (私自身の学科試験の勉強方法)

          キャリアコンサルタント試験の学科試験は、50問の4択問題に対して、100分の時間が与えられます。試験前の模試は結局2回受けましたが、時間的にはかなり余裕があります。50問を一度回答した上で、見直しをもう1回する時間は十分にあります。 学科試験については4択で、回答しているときには、確実に〇と思えるものと回答に悩むものがあるので、それぞれ印をつけながら50問まで解くようにしていました。回答があいまいなものを見直しの中で再度考えていくプロセスを実際にとることができるので、

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 2. 学科試験対策 1 (私自身の学科試験の勉強方法)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 1. 試験対策全般 1 (国家資格キャリアコンサルタント学科試験、論述・面接試験 概要)

          1. 試験の概要 キャリアコンサルタントの学科試験は、50問の4択で35問(70%)以上の点数が取れれば合格となります。 学科試験は、ひとつの正解につき2点となるので、合計点は100点、70点以上が合格となります。 一方で、学科試験以外は、論述試験とロールプレー形式の面接試験があり、最終的にはその合計点で結果が判定されます。私はJCDAを選択し試験を受けたので、論述試験は50点満点で足切りが20点(40%)、面接試験は、100点満点で、「主訴・問題の把握」、

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験) 1. 試験対策全般 1 (国家資格キャリアコンサルタント学科試験、論述・面接試験 概要)

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験)

          国家資格 キャリアコンサルタント 第23回を受験し、無事に合格することができました。受験組織はJCDA(日本キャリア開発協会)を選択しました。 以下の目次にて、1記事ずつ体験、対策を記述していきます。 <目次> 1. 試験対策全般 1 (国家資格キャリアコンサルタント学科試験、論述・面接試験 概要) 2. 学科試験対策 1 (私自身の学科試験の勉強方法) 3. 学科試験対策 2 (第23回学科試験から読み取れる試験の傾向と難易度) 4. 学科試験対策 3 (難問でもあきら

          国家資格 キャリアコンサルタント試験体験&試験対策(JCDA 第23回受験)

          ビジネススクールのTips 20(キャリアに悩んだら、まずコミュニケーション理論を学ぼう!)

          カッツ理論のでは、簡単に言うと働き始めて個人作業をする時代(ローワーマネジメント)から、中間管理職で部下のマネジメントを行う時代(ミドルマネジメント)、さらに経営レベル(トップマジメント)を担うようになってからの多くく3段階に必要なスキルとして、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチャルスキル」の3つのスキルの必要性を、各段階での比率で説明しています。 そのプロセスの中で、私が強調したい特徴は、「ヒューマンスキル」の領域の帯は、最初からずっと最後まで変わらない

          ビジネススクールのTips 20(キャリアに悩んだら、まずコミュニケーション理論を学ぼう!)