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ホワイトスネイクはヘビメタですか?

 年末の大掃除として、我がレコード棚を整理しているとつくづく偏った音楽嗜好と思う。自分としては何でも聴く雑食を自負していたつもりだったが、いざ目の前のレコード達を見ると全然揃っていないジャンルがあることに気づく。
 それは最近のJ-POPやK-POPといった類のものではなく、私が学生時代に聴いていた音楽についてである。
そもそもジャンルなんてものはレコード会社が作ったものなので、そこに左右される必要は全くないのだが、私の中にヘビメタと呼ばれる音楽が無いのである。
ま、ヘビメタという定義もよくわからない部分もあるのだが(古いミュージックライフなんて読んでいるとツェッペリンもヘビメタであると書いてある。1975年頃)、もう少し詳しく書くと、1980年代~のウルサイやつ・・・。
 私の高校の頃に流行っていたレインボー(日本ではヒットソングよりその頃は、北海道のコンサート圧死事件で有名になってしまった)、マイケル・シェンカー・グループ(マジソン・スクエアー・ガーデンと間違えてた)、スコーピオンズ(へぇ、ドイツ人もこんなウルサイの好むんだぁ・・・)、アイアンメイデン(ニール・マーレーって本当にいろんなところにいるね)。それからそれから・・・デフレパード、オジーオズボーン、ヴァンデンバーグ、ラット、モトリークルー・・・ちょっと書ききれないが、そういった類のバンドたちをまともに聞いていないのだ。もちろん、商業的に成功したものは聞いてはいるが、そもそも聞き込んではいない。
 それは多分その曲が流行っていた時の私の状況等で十分左右されるものなのかもしれないが、最初から聴く気が無いといったことも事実である。
では、なぜ聴く気が起きないか・・・。
それは・・・音圧の問題。
 ディストーションを3つ位つなげ、せわしなくリフを繰り返すギター。口ずさめない超高速のリードソロ。ドコドコとバスドラを連打しながらクラッシュシンバルとトップシンバルが交互に鳴り響くドラム。シンセサイザーがきらびやかに装飾し、地を這うベースがギターのようにランニングしている。そしてその地鳴りする音の上を高音のヴォーカルが浮遊する。歌詞を理解しようとしても難解なギリシャ神話みたいな内容かSon of a bitchみたいなとてもお上品な内容かに分かれ、結局この激しいビートを通じて何が言いたいのかよくわからないという結論に達してしまうことが多いからなのだ(なげ〜)。
そしてその重厚な音圧が眠気を呼んでしまい、2分もすると眠くなってしまう。だから、聴き込むこともできず(しようともせず)、自然と聞き流してきてしまったのだ。
これは、メロコアやハードコア、デスメタル等も同様。また、言葉遊びにしか聞こえないラップも自分のテリトリーにはない音楽文化で、マイクを斜め上に持って叫ぶ若者を見ると・・・私の聴く音楽じゃねぇな、と思ってしまう。
 もちろん、人には嗜好があるので、フォーク?ふざけんな!ブルース?かったりぃ!という意見もあるだろう。だが、私はヘビメタを決して否定しているわけではない。れっきとした音楽文化であることは認めるし、それを愛好するファンも尊重する。ただ、私にはそれを理解するだけの時間を要することができないだけだ。
但し、こういうこともある。
 私の周りではヘビメタ好きの人が何人かいるが、彼らの演奏はそれはそれで面白い。自分の聞かない音楽を友達というフィルターによって聞くことができるので、なんだか親和性も生じる。

ありゃぁ~すごい速く弾けるのねぇ・・・とか、
高い声が出るのねぇ・・・なんて具合。

 因みに私は1987年発表の『ホワイトスネイク(サーペンスアルバム)』は名盤だと思う。


 このアルバムは大学時代に聞いて、それからずっと聴き続けている。
デビッド・カヴァーデールの説得力のあるヴォーカル・・・ディープ・パープルでは出せなかった味だもんね。
イアン・ギランと比べられちゃってね・・・。
ま、日本人はコブシが回る文化だからデビカバの方が聞きやすいと思うんだけどね・・・。
ま、いいか。
で、ホワイトスネイクの『ホワイトスネイク(サーペンスアルバム)』はヘビメタなんだっけか?

2012年12月27日
花形

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