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岡山津山⭐︎食欲2人旅2022.4

ひうらー伍長は、学生時代からの友だちで、メシ旅仲間でもある。

休みとなれば2人であちこちにお出かけしてきたが、楽しい思い出ばかりだ。

そんな旅行記の1ページ。


4月某日。

友人ひうらー伍長と、岡山県へ1泊2日のグルメ旅行にお出かけする。

あいにくの雨だが、今日は山陽沿線各所でグルメを味わうつもりなので、天候はなーんも関係ない。

京橋駅でひうらー伍長と合流し、明石駅を目指す。
・・・と、思ったら、JR京都線で遅延発生。各路線に、重大な影響を及ぼしているらしい。

急ぐ旅でなし、多少遅延したとて別にいいんやけどやなー。

『コロナ対策により、車内でのマスク着用、会話は控えめにお願いします』
とかアナウンスしてるが、そんなもん、ダイヤ遅延されたオッサン2人の耳には届かず。

神戸線で電車がのったり進む間、ペラペラおしゃべりしまくるのでした。

11時頃。

JR明石駅に到着。
本日、いただくのは、名物『明石焼き』でござる。

魚棚商店街のいつもの店『かねひで』に行き、玉子焼き15個を注文だ。

出汁が絶妙で、アツくて美味しい!

朝から、トロトロの明石焼きを頬張る、幸せ。
多幸焼、とはよく言ったものよ。

よく冷えた生ビールか、ハイボールもあればもっと幸せなんだが、まだ続きの旅程もあるから、やめとこう。

美味しかったネ、そうだネ、とか言い合いながら、山陽線を西へと向かう。
雨は、しとしと降り続けている。

12時半頃に、JR姫路駅に到着。

ここいらで、ランチを食べなくてはね。

姫路駅を降りてみたら、雨が本格的に降り始め、播州赤穂方面のダイヤが乱れる可能性もみえてきた。

予定では、もう少し先に進んで、日生漁港で『カキオコ』食べる予定だったが、傘差して漁港をウロウロするのもめんどくさいなあ。

姫路の地下街で良さげなランチの店を探してみよか。
地下街に下りて、あちこち見て回る。

かきおこ食べさせてくれる店は見つからず、担々麺の店『御座候』に決定。

値段は、かなりリーズナブル。
『棒餃子』が見た目美味しそうだ。

食券を買ったあと、カウンターに陣取り、ごま味噌坦々麺をいただく。

ふーん、まあまあ美味い。
悪くもないが、そんなバツグンに美味しいわけでもない。
お手頃なお値段なりのお味かな。

担々麺大好きなひうらー伍長の様子をみると、概ね同じような反応だった。

棒餃子が、肉肉しくて、美味しかったな。練りがらしつけて、ギョーザのタレも存分につけて。

お土産に買って帰りたいくらいだった。

15時ごろ、岡山駅に到着。

岡山くんだりまできて、今んとこ、メシ食って、おっさん2人が車内でペチャクチャしゃべってるだけやな。

雨も少し止んだみたいだし、岡山城行ってみるか?
と、思って路線バスみてたら、岡山城は修繕工事中とのこと。
なんとタイミング悪い。(全く調べてない)

風もきついし、なんだか寒いし、その辺の喫茶店でホットコーヒー飲んでのんびりしようぜ。

NHK岡山近くのオシャレ喫茶店で、雑談に花咲かせたりするのでした。

喫茶店で時間つぶした後、予定より早めに、岡山駅前のホテルにチェックイン。

ホテルの大浴場で温泉にはいる。
アタマと身体を泡だらけにし、すっかり洗い流して、ゆっくり温泉に沈む。

ああ、4月末の激務で蓄積していた疲労とストレスが溶けてゆく・・・。

風呂上がりに少し仮眠した後、夕方に予約を入れてた、個室居酒屋に向かう。

夕方の岡山市内を右往左往して、ようやくお店に到着できた。

個室居酒屋『古粋』で、岡山到着を乾杯しましょう!

ハイボールがうめえ!
メーメー!!

メーメー鳴きながら、ツキダシをつついて、職場のグチやらなにやらを語り出す、羊好大尉とひうらー伍長。

こりゃ酒が進みますなー。

お料理ウメー!

さわらの塩タタキは、トロトロで最高だった。

ツクネのシソ巻き天ぷら。
タケノコの焼き、ポテサラ。
黄韮のおひたし、トロたく。


全部おいしい。瀬戸内と岡山の食材は美味すぎるよ!

ひうらー伍長は、地元の日本酒比べ飲みセットをクイクイやって、上機嫌のよう。
私は、ハイボールのジョッキを手放せない。

仏像オタクのひうらー伍長と、美術品と信仰の対象としての仏像、仏閣について、いつものようにアツく語り合う。

そもそもなー、世の中には神社仏閣が多すぎんだよなー。
2、3個残して全部燃えちゃえばいいのに。

「・・・だから、お前は感受性が欠落しとるっつーんだ。💢アレは貴重な歴史的遺産なのだ!たっくさんあればあるほど、良いに決まってるんだ!宗教的にも尊いのだあ!」

その宗教的に尊いとされてる仏像レプリカを、メルカリで売ったり買ったりしてるアンタは、いったい・・・。

「置く場所がないから、仕方ないやろ!!私は、美しい仏像を流通させる、美の商人、いや、美の使者なのである!」

とか、なんとかワーワー言うて、岡山の夜は楽しく過ぎてゆくのでした。

とても美味しい店でした。
また、必ず行こう。

夜の岡山市内を、機嫌よう酔っ払ってキャーキャー言いながら歩いて、ホテルに戻る。

少しうとうとした後、夜23時頃に、夜ラーメンが食いたくなり、ひうらーを叩き起こして、駅前に繰り出す。

岡山駅前の老舗ラーメン屋『あまいからい』で、シメの中華そば。

YouTube動画で、動画主のサラリーマンが、岡山出張の時に寄るお店、として紹介していたとこだ。

さすが、創業60年の老舗。
豚骨ベースの醤油ラーメンが、絶妙なちょうど良さで、しめに最適!
これは、他のメニューも込みで、もう一回食べに来たいお店やねー。

タイヘン満足して、ホテルに引き揚げるのでした。

あー、食うた食うた!!今日は、ギリギリまで山陽線グルメを満喫できたので、ヨカッタ!


2日目。

朝早くからホテル大浴場で朝温泉。
ああ、最高の目覚めだよ!

今日は、ローカル線の津山線に乗り、津山を目指す予定だ。

ホテルをチェックアウトした後、岡山駅前で腹ごしらえといきましょか。

岡山駅下の喫茶店で、モーニング。

フワフワパンと、コーヒーの香りを楽しむ。

窓の外を見上げれば、快晴もよう。
ハレの国、岡山の本領発揮ってとこやね!

岡山駅から、津山線に乗り込む。
2両編成の、年代ものの、しぶーいディーゼル。

岡山市街を抜けると、窓の外を流れる景色は、山間部の美しい景色。
蛇行して流れる川と渓谷に沿って、電車は、ぐるーーっとカーブして進んでいく。

車窓にへばりついて、景色を眺める。
ローカル線の雰囲気満点やんね!

ね!?と、対面の座席に座るひうらーを見たら、イビキをかいて、グースカ寝てた。

まあ、これも鉄道の楽しみ方のひとつなのかな?『寝る鉄』とでもいうのだろうか。
知らんけど。

1時間12分のローカル線をたっぷり楽しんでいたら、山々に囲まれた、津山駅に到着した。

スヤスヤ寝ている、ひうらー伍長の足を蹴っ飛ばして起こす。着いたで!

まずは、その辺の店で昼メシ食おう。
もちろん、津山名物のB級グルメ『ホルモンうどん』をいただきましょう!!

やわらかめのうどんに、歯ごたえ旨味あるホルモン、もやしを少々、というシンプルな焼きうどん。

私は大を頼んだが、とぅるとぅる!っと食べてたらあっという間になくなった。
美味いわー、ホルモンうどん!
大満足ですう。

ひうらー伍長(鉄オタ)は、
「はるばる津山に来たからには、『津山学びの鉄道館』に行くんやでえ!」
と、口の周りをソースでベトベトにしながら主張してた。

イイっすね、行きましょう。

でも、その鉄道館とやらは、駅の直ぐ近くにあるみたいですし、少し足を伸ばしてみて、『津山城趾公園』にも行ってみませんか?と、提案してみる。

「ゔーん、でもなあ・・・そんなに時間あるかな?まあ、サクッとランチも終わったし、ちょっとだけなら行ってみるか。」と、納得いただいた。

てふてふ歩くこと15分。

津山城趾公園に到着。

・・・って、たいそうな石垣あるし、立派な長い階段あるやん。

更地の、なだらかな公園ではないのですか?思ってたんとちゃいますねんけど?

上り階段、キライ!もう、かえる!

「バカ言っちゃいかん。ここまで来て帰るなんてどうかしてるぞ。さ、張り切って登るよ!」
と、ひうらー伍長は、無料貸し出しのステッキをブンブン振り回して、ザクザク階段を登りはじめた。

ヒーー!待って下さいよ!?
のぼり、かいだん、キライ!
イチニ、イチニ!( ; ; )

仕方ないので頑張ってのぼるけど、これ、ちょっと階段多すぎひん?
めっちゃ、お城やんけ。

のぼれど、進めど、曲がれど、本丸曲輪あたりに到着できないんれすけど!?

「おお、あの櫓まで足を伸ばしてみよう!そおれ、ワンツーワンツー!」
と、足取り軽く階段を登りはじめたひうらー伍長。

ま、待ってえな、しんどいし、足がもつれて、おろしたてのニューバランスが!?

ヒーー!( ; ; )
登り階段、キライ!!

ゼーゼー、ハアハアいいながら、ひたすら城内の階段を登り続け。
高台から、絶景を見渡す。

・・・はー、こりゃいいわー!
山々の盆地に開けて、津山の町並みが広がってる。

その中心地の岡を、山城に仕立ててるわけなんですな。
城主、森どのはなかなかセンスが良いですな。景色が素晴らしい!

櫓に入り、内部を見学してみたり、天守閣趾に登って、眼下に広がる景色を見渡したり、と、本丸周辺を散策する。

「・・・ん?なんだか、いつの間にかえらい時間経ってるで?駅前に戻って、鉄道館観る時間あるんか?これ?」

あちこちの階段を登ったり、櫓の中を見学しまくってたひうらー伍長が、時計を見て焦り出す。

へー、そーなんスか。
と、あまり鉄道館に興味もない私は、生返事。

「いかん!急いで城を降るぞ!しまった、これは孔明の罠だ!!空城の計だあ!!」

と、慌てて、階段を下りだすひうらー伍長。

あー、そんなに急ぐと危ないですよー。

30分後。

帰りの高速バス(予約済)の時刻を逆算すると、どうやったって次の電車に乗って岡山に戻らないといけないわけで。

そうなると、鉄道館での滞在時間はわずか10分となるので、泣く泣く入館を諦めた、ひうらー。

「せめて外から写真だけでも!物販だけでも買わせてもらえないものかね!?ねえ!ねえってば!?」

と、係員に交渉したが、アッサリと断られ、ポイっとつまみ出されたらしく、しょんぼりして戻ってきた。

イヤー残念ですねー、と、ケロケロした口調で慰めたら、
「羊好大尉が津山城行きたい、なんていうから!オレは騙された!はめられたのだあー!!」
と、ワーワーうるさいったら。

別に、わざわざ津山まで来て、鉄道館なんてよろしいですやん。
京都にも立派なんありますよ。

「いーや、この恨みハラサデオクベキカ!私は、必ずもう一度ここにやって来る!必ず、だ!!アイシャルリターン!」

ダグラス・マッカーサー元帥みたいな名言を残して、泣く泣く撤退するひうらー氏なのでした。

いいじゃん、たっぷり津山城堪能できたんだからさ。

こうして、岡山津山グルメ旅は、ちゃんとオチもついて、無事に終わったのでした。

鉄道館なんかより、もっと美しいものが、津山にはあったのです。

どこまでも続く青空と、そよ風に揺れ動く菜の花。

古城の石垣。

きっと、また来よう。吉井川よ。
津山の春の青空よ。

【おしまい】

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