ゴールデンカムイ聖地巡礼鉄道の旅2022(4日目)
4日目。
昨日、各所を2万歩以上歩き回って疲れてたのか、ホテルで夜ぐっすりと眠った。
10階の展望レストランで、早朝の函館市内のステキな景色を見ながら、ホテルビッフェの朝ごはん。
海鮮丼、焼きトウモロコシ、ホタテバター焼き等の北海道メシを堪能する。
美味し、おいし!!
ビッフェ朝メシをパクつきながら、山猫少尉と本日のスケジュール確認。
あー、そうだ。バスの時刻表とか見ながら、不意に思い出したんやけど。
「(パクパク)なんですか?名残惜しいから、もう一回、ラッピ行きます?」
いや、そうではなく。
聖地巡礼の地のひとつ、『旧ロシア領事館』に行くのを、我々すっかり忘れてたんよね。
「・・・!?ホンマや!!アタシも、完全に忘れてた!!」
五稜郭の前か後に領事館寄る予定だったはずが、すこーん!と、とんでたね。
「スキヤキ!スイーツ!と、連呼しながら、道を歩いてましたもんね。その時間帯・・・」
今日は、この後の予定と飛行機の時間があるから、たぶん領事館寄るのはムリかなあ。やっちまったな。
「んー、でもまあ。少し悔いを残しておけば、また次の旅行に繋がりますもんね!今回はサッパリ諦めましょう」
ということで、『旧ロシア領事館』観光は、なかったことにされたのでした。
けっこう、重要な聖地巡礼ポイントなんだけどね。
ま、いっか。また次行こう。
函館は、今日もいい天気だ。
朝からバスに乗り、開館時間よりちょっと早めに到着しました、『土方・啄木浪漫館』。
函館日日新聞社で活躍した、石川啄木と、土方歳三の箱館戦争をテーマにした、浪漫あふれる資料館だ。
開館してへんので、海辺の啄木小公園を散歩しとこか。
それにしても・・・この浪漫館の外観よ。
前身はスロット専門店っぽいなあ。
啄木小公園の階段を降りると、津軽海峡に面した砂浜が延々と広がっている。
えー!?なにこれ。白浜が!?砂浜が!
「スゴーーい!!キレイな浜やー」
山猫少尉と、青く広がる津軽海峡をみて、感嘆!
嗚呼、こんなキレイな海浜があるなんて、予想もしてなかった。
ここで、一句。
北海の スロ屋の裏の白砂に
我泣きぬれて カネとたわむる
【石狩川タクぼっくり 作】
タクぼっくり先生と山猫少尉で、波打際で、石投げあそびに興じる。ウフフ!
この浜は、石川啄木が、こよなく愛した大森海岸の近くらしい。
そりゃ、公園もあるし、砂浜も整備されとるわいな。
あっちには、啄木の銅像もある。
あんまりにも海浜が美しく、楽しかったので、土方・啄木浪漫館のことを、ちゃんと忘れてた。
そろそろ行こかー。
土方・啄木浪漫館に入る。
浪漫館は、ひたすら偉人なロマンを求める館なので、故人の輝かしい功績を評する資料がズラリと並べてある。
啄木が知り合いに金を借りまくった話とか、芸者に金を全ツッパしたとかのゲスエピソードは、
「啄木に援助を惜しまなかった」だの、「真実の愛を抱き続けた」だの、ビカビカに美化されてる。
ゴールデンカムイにも、石川啄木はちゃんとゲス新聞記者として登場するので、羊好大尉と山猫少尉は、あまりの美化っぷりに、「・・・」と、黙り込んじゃうのでした。
土方歳三の方も、そんな感じかなあ。
土方ゆかりの刀剣(の、精巧なレプリカ)とか、愛用の拳銃(の似てるヤツ)とか、土方の盟友・近藤勇の佩刀(に限りなく近い模造)とかが、所狭しと並べてある。
愛と浪漫(=ヒイキ)がすごい。
客観的資料としては、・・・だが。
なにしろ、浪漫館やからね!
ロマンと愛があふれてる『土方・啄木浪漫館』を後にし(けっこうたっぷり楽しんだ)、ホテルに戻る。
ホテルをチェックアウトし、函館駅へ。
函館最後に、昼メシラーメン。
有名な函館ラーメン『あじさい』で、函館塩ラーメンをいただく。
塩ラーメン!!美味しい!
ちょうどいい、飽きない味やね!
山猫少尉は、「ネギは入れないでください」と、あいかわらず、存分に好き嫌いを発揮してたが、ちゃんと美味しそうにラーメンを食べていた。
良かったヨカッタ。
一滴残らずスープを飲み干したからには、もう、思い残すところはなし。
函館空港行きのシャトルバス出発まで、少し時間があったので、のんびりコーヒーを飲む。
・・・あーあ、帰りたくないなあ。
なんとか、帰らんですむ方法はないものか。(現実逃避)
函館駅前から、シャトルバスで函館空港へ。
20分もしたら、空港に到着してしまった。
空港のお土産コーナーで、あれも買い、これも買い。
この時間も楽しいんだわー。ウフフ。
伊丹空港行きのJALに乗る。
そんなに大きな飛行機ではないので、席もこじんまりしているようだ。
今回のフライトでは、山猫少尉とは、通路を挟んでの隣同士。
隣り席の人に遠慮しながら、なるべく身を細くして座る。
飛行機は、無事に函館空港を離陸し、水平飛行に入った。
各席の乗客に、飲み物を配ってたJALアテンダントの方に、優しく声をかけられた。
「お客さま、もしよろしければ、前方の席が2つとも空いているので、そちらに移られますか?」
・・・えっ!?いいんですか、うわー、助かるなあ。
広々座れて伊丹までゆったりできますね!ありがとうござ!
います、と、言う前に、
「ワタシもそっち良いですか!連れなんで、隣に座りたい!!」
と、山猫少尉が真っ先に席を移動して、前方の席に移動し、サッサと窓際席に座った。
CAさんは、窮屈そうな大きめな羊の私に気を遣っていただいたのに、キミってヤツは・・・。
「窓際で、着陸の風景見たかったんやもんね!ヤッターー!ラッキーー!!」
と、窓にへばりつく山猫少尉。
まあ、楽しくおしゃべりしながら、伊丹空港まで行けたからいいんだけどさ。
そんなこんなで、2時間のフライトのあと、伊丹空港に到着。
楽しすぎるゴールデンカムイ聖地巡礼函館旅行は、無事に終わったのでした。
でも、Gカム聖地はまだまだ各地に残されている。全て巡礼しなくてはね。
また、行こう!!
【おしまい】
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