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伊勢湾フェリー1人旅(後編)

翌日。

朝、ルートインホテル名古屋栄で目覚める。

清々しい朝!

早速、大浴場で朝風呂。
ゆーっくり風呂入って、ホコホコする。

身支度を整え、9時前にホテルをチェックアウトし、栄の町を歩き出す。

今日の名古屋は晴れてるなー。
いい感じ!

地下街の喫茶店こんぱるで、モーニング。

エビフライサンドと、ホットコーヒーをいただく。

スマホをいじりながら、1人作戦会議。
渥美半島と伊勢湾の天気は、晴れ時々曇り。
雨までは降らなさそうだ。

今日は『伊勢湾フェリー』に乗ろう!

名鉄で、名古屋から豊橋まで電車に乗る。

窓際に陣取り、流れていく風景をボケーっと見ながら、車窓を楽しむ。

三河国に入ると、とたんに景色は自然多き緑や山ばかりになってゆく。

豊橋駅に到着。

11時なので、お昼を食べたいが、まずは渥美半島先端の伊勢湾フェリーへのバスを確保してからにしましょう。

バスチケット売場の係員に、親切丁寧にバス+フェリーチケットの使い方と、乗り継ぎを教えていただく。

なるほど、わかりましたー。

「次は、11時35分のバスに乗るといいですよ」
と、言われた。
そうなると、昼メシ食うてる時間はなさそうやなあ。どうしよ・・・。

以前、部下のシマウマ伍長に、
「豊橋のグルメは、カレーうどん。美味しいらしいから、ぜひ食べてみてよ。ちょっとよそのカレーうどんとは違くて独特だよ。豊橋行って、カレーうどん食べないヤツとは、ボクは友達になりたくないな!」

と、強力にオススメをされてた。(友達?)

ランチは豊橋カレーうどん、といきたいが・・・今回は、フェリーとバス時刻を優先しましょう!残念ッ!

『伊良湖岬』方面のバスに乗り込む。
乗客は私1人。さみしい。

途中に、おじいさんやらおばあさん、地元の女子中学生とかが、ぽつり、ぽつりと乗っては降りていく。

豊橋から渥美半島を南下していく道中は、特に見るべきものもなし。

たまに、一面のキャベツ畑が見え隠れするくらい。

・・・退屈なので寝とこう。

なにしろ、終点まで2時間少しもある、長丁場だからね。

おやすみなさーい。

やがてバスは、終点、保美に到着した。
ここから、乗り換えバスで、伊良湖岬へ。

あのー、運転手さん、乗客私だけなので不安なんですけど、乗り継ぎのバスは、どこで待ってたらええのでしょう?

「あー、そこの黄色い待合室で待っててください」
と、優しく促され、言う通りに真っ黄色の待合室(ボックス?)で、おとなしくしている。

黄色いなあ。こんな所で待ってて、ちゃんとバスに乗っけてくれるのかしら。
粗大ゴミとして、回収されたりせんやろな。

不安になり、1人でもあるし、ソワソワしながら黄色い待合室で待つこと、15分。

伊良湖岬行きバス、きた!
乗りまーす。

14時前に、渥美半島の先端、伊良湖岬に到着。
長いこと、バスに乗ったなあ。

バスの停留所から、すぐのところに伊勢湾フェリーの乗船施設がある。
あと20分ほどしたら、鳥羽行きのフェリー出港らしい。

周辺の伊良湖岬を散策してから、1時間半後のフェリーに乗っても良かったが・・・。
早くフェリーに乗りたい気持ちが勝ち、サッサと乗船することにした。

この辺の灯台とか海岸とか散策路はあるらしいけど、そんなん、フェリー乗って見たらよろしい。

そうしてたら、伊勢湾フェリーが入港してくる。
キター!これこれ!!

今回は、コレに乗りにきたわけよ。

早速、乗り込みましょう。
乗客もそんなにはおらんみたいやし、ノビノビできそうですな。

伊勢湾フェリーに、いそいそと、乗船。

座席はスルーして、両舷デッキに出てみる。

うおー、伊良湖岬の景色、キレイ!

コッチには、海上保安庁の巡視船だ!

テンション上がりっぱなしで、スマホ撮影しまくる。

そういや、バス+フェリー割引チケットのオマケで、特別室割引券もついてたんを忘れていた。

一般席の場合は、舷側と後方デッキしか移動できないが、特別室だと、上部デッキの前の方にも陣取れるらしい。
上部やから、見晴らしが全然ちがうのでしょう。

特別室割引券を受付に出し、特別扱いしてもらうことにした。(200円足すだけだが)

他の乗客は、そんな事に金なぞ使わないとみえて、特別室客は私だけ。

よーし、特別ロイヤルスイート客(自称)として、上部デッキは独り占めや!

いよいよ出航だ!
錨を上げろ!両舷、後退。

フェリーは、伊良湖港を出て、伊勢湾を航行する。

伊勢湾は、湾内各所に島々が多く点在し、フェリーから海を見ていても飽きない。

後ろ、左右、前方と、島があちこちに現れて、海上航行感がエグい!

わーい!撮影が忙しいよ!
伊勢湾フェリー、サイコー!
天気も、まあまあええやん!

ヒャッハー!!(興奮)

今日は波が高く、フェリーの揺れも比較的激しいらしい。

しかし、毛利水軍ファンの羊好大尉にとって、この程度の波揺れなぞ、屁のカッパ。
とか、いいながら、滑って転んで肉離れとかはやなので、慎重にデッキをウロウロしている。

足元は気をつけないと危ないからね。

伊勢湾を、鳥羽よりに航行中。

もうすぐ、鳥羽港に着く。
航行時間の1時間は、あっという間だった。

楽しいフェリー航行も、もう終わりかあ。
次は、逆方向で乗ってみても、いいカモ!!

鳥羽港、到着です。

あー、楽しかった。
とはいえ、名古屋を10時に出て、間もなく15時。
なかなかの時間を要するフェリー旅でした。

あとは、近鉄乗って、帰りましょう。

最後には天候にも恵まれ、よい船旅となりました。


【おしまい】

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